雅子さまが美智子さまから受け継いだ20点のアクセサリー類とは?

9月20日(金)5時30分 文春オンライン

 令和に改元して約5カ月が経つ。


 皇后雅子さまが、一連の即位儀式に着用された「ティアラ」や「ネックレス」。大粒のダイヤモンドが放つ、そのまばゆい輝きに驚いた人も多いのではないだろうか。


 これらは新天皇が平成の天皇から受け継がれたものである。



ティアラとネックレスを身に付けられた雅子さま ©時事通信社


「文藝春秋」編集部が、宮内庁に「即位に際し、天皇が上皇から受け継がれたもの」(以下、御由緒物)のリストを閲覧請求したところ、全部で23ページ、約580点の御由緒物が墨塗りなしで公開された。これらはすべて歴代天皇に私的に受け継がれてきた皇室の私有財産だ。三種の神器はもちろん、それらと同列に位置づけられる2つの「秘宝」、刀剣乱舞ファン垂涎の刀剣類のほか、国宝や重要文化財に指定されても不思議ではない、第一級の文化財も含まれている。


「文藝春秋」10月号では、この「御由緒物」を紹介。宮内庁の三の丸尚蔵館で12年間研究員を務め、現在は「開運! なんでも鑑定団」(テレビ東京系)に出演する大熊敏之さんと、歴史学者の磯田道史さんがリストを読み解き、「天皇家の家宝」の謎に迫った。


「天皇の持ち物」であるリストのうち、皇后の雅子さまがお使いになるものは、最後のページに「皇后陛下御正装の装身具類」としてまとめられている。その数は20点だ。



皇后雅子さまがお使いできる20点の宝飾品類とは?


1、御冠(ダイヤ)

2、御冠(菊型)

3、御頚飾(ダイヤ三条)

4、御頚飾(真珠4条)

5、御胸飾(ダイヤ)

6、御襟止(真珠、ダイヤ、円型)

7、御襟止(エメラルド、大、中鳳凰型)

8、御襟止(菊型大1、小2)

9、御襟止(黒真珠、ダイヤ、菊型)

10、御腕輪(黄色ダイヤ)

11、御腕輪(ダイヤ)

12、御腕輪(エメラルド、ダイヤ、菊型)

13、御耳飾(ダイヤ)

14、御耳飾(菊型)

15、御腕輪(サファイアダイヤ囲み)

16、御腕輪(エメラルドダイヤ囲み)

17、御指輪(ダイヤ2ケ、S字型)

18、御指輪(サファイヤ、ダイヤ)

19、御扇子(レース張りダイヤ、白ベッコウ骨)

20、御手さげ(金網製)



 これらは、明治天皇が皇后(昭憲皇太后)にお貸し下げになって以来、代々天皇が皇后に対してお貸し下げになっているものだという。


 大熊氏と磯田氏は「皇后陛下の装身具類」を見て、どのように感じたのだろうか。


大熊 明治天皇はダイヤがお好きだったという逸話が残されていますが、やはりダイヤが多いですね。ちなみに、明治天皇は、贅沢品としてでなく、鉱石としてのダイヤモンドの物質感そのものがお好きだったようです。


磯田 ここには和装の装身具は含まれていないんですね。


大熊 和の装いは「オク」と言って表御殿ではなくて奥御殿、女官たちの手で管理されていると思います。ですから、これはあくまでも儀式用として受け継がれていく御由緒品のみに絞られているのでしょう。


磯田 備考にA型、B型と書かれているのがよく分からなかったのですが、編集部が過去の写真を見比べて調べてくれました。A型、B型を付け替えて、デザインを変えられるようです。雅子皇后は今回、ネックレスを3連から2連にして着用されたそうです。昭憲皇太后は、皇后の中でもご身長が140センチほどと小柄でいらっしゃったので、装身具はそうやって手を入れながら使っているのかもしれません。



 23ページの天皇家の宝物リストから浮かび上がる、126代にわたり天皇家が大切にしてきたものとは何か。ぜひ誌面でも確かめてほしい。



(「文藝春秋」編集部/文藝春秋 2019年10月号)

文春オンライン

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