【医師監修】「むくみ」の放置は厳禁! 病気が原因の可能性も!?

9月20日(水)13時10分 マイナビウーマン

【医師監修】「むくみ」の放置は厳禁! 病気が原因の可能性も!?

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多くの女性が慢性的に悩んでいるむくみ。むくんだ状態を「いつものことだから……」と軽い気持ちで放っておくと、実は深刻な病気が原因の可能性もあるのです。むくみが起こる原因と解消法について、整形外科医の眞鍋憲正先生に解説していただきました。

■むくみとはどんなもの?

むくみというと「手足が腫れぼったくなって、だるい」というイメージですが、実際はどうなのでしょうか? むくみにより、体がどのような状態になっているのか、眞鍋先生にお聞きしました。

◇むくみのメカニズム

私たちの体は約60パーセントが水分でできています。そして、この水分は(1)血管の中の水分(2)細胞の中の水分(3)細胞と細胞の間の水分、と3つに分けられます。むくみとは、何らかの原因で(3)細胞と細胞の間に水分が過剰にたまってしまうことで、皮膚が腫れてしまう状態のことを言います。

◇むくみの種類

むくみは大きく分けると2種類あります。

☆局所性のむくみ

体の一部分だけが、むくんでしまうような場合です。通常、体のある部位で右と左とを比べると、どちらか片方だけ腫れているようなことが多いです。例えば、けがをしてしまったり、虫に刺されたりした場合、その部分に炎症がおきてむくみが生じます。

☆全身性のむくみ

手と足、顔などいつくかの部位が同時に腫れてきます。局所性のむくみと違い右と左とを比べても、あまり差がありません。体の水分コントロール状態が悪化して起こるため、中には腎臓や肝臓などの病気や薬剤などが原因のこともあります。症状としてはむくみだけでなく、だるさや疲労感を伴ったり、食欲が減退する、尿の量が減少したりするなどが現れることもあります。

■むくみの原因と症状・対処法とは?

むくみが起こる原因は、大きく分けて4つあります。原因別にその対処法について眞鍋先生にお聞きしました。

◇(1)体液循環の滞留によるもの

下記のような状態にあると、血液の全身へのめぐりが悪くなってしまっています。

☆立ちっぱなしや座りっぱなしなど、長時間同じ姿勢でいる

健康な方でも「日中は大丈夫だけど、夕方くらいになると足がむくんでいる」という方は、これが原因のことが多いです。長い時間同じ姿勢でいるため、重力によって体の中で一番下にある足の部分に血液がとどまり、むくみが生じてしまうのです。この場合、定期的に足踏みをするなどむくんだ部分の筋肉を動かすこと大切です。筋肉を動かすことでポンプの作用として働き、とどまった血液が体の中心へと返っていき循環が改善されます。

☆アルコールの多量摂取などにより、水分コントロールが不良になる

基本的にアルコールが抜ければ徐々にむくみは解消していきます。このとき、むくみを治そうと無理に汗をかいて水分を出したり、利尿作用のある食事をとったりするのは危険です。なぜなら、アルコール自体の利尿作用とむくみのせいで体の血管の中は脱水状態にあるため、上記のようなことをすると、さらに脱水が進んでしまうからです。むくんでいても、適度な水分はきちんととるようにしましょう。また、まずはアルコールを飲みすぎないことが大事です。

☆心臓の機能が低下する

通常むくみだけではなく、少し動いただけでも息が苦しかったり、胸が痛くなったりすることがあります。治療が必要なので医療機関への受診をしましょう。

◇(2)血液中のたんぱく質濃度の低下によるもの

体が低栄養になったり、肝臓・腎臓の機能が悪くなったりすると、「アルブミン」というたんぱく質を体の中に保つことができなくなり、血液中のアルブミンの濃度が下がってしまいます。すると、このアルブミンのおかげで保てていた血液中の水分が保てなくなってしまい、水分が血管の外へ漏れてしまうのです。これは、体のいろいろなところで起こるので、全身にむくみが生じてしまいます。低栄養、肝臓・腎臓の機能の低下や病気ともに、病院での治療が必要なので医療機関への受診をオススメします。

◇(3)炎症・アレルギー反応によるもの

けがをしたり、虫に刺されたり、じんましんがでたりして腫れる(むくむ)のは炎症やアレルギー反応によるものです。これらが起こると、血管の壁が水分を通しやすくなってしまいます。すると血管の外に水分が漏れ出てしまい、むくみが生じてしまうのです。

局所の炎症による腫れ(むくみ)の場合は、応急処置として患部を冷やす、患部を心臓より高い位置にあげる、患部を強く圧迫する(ただし10分以内に限る)、患部の使用を控える、というのがあります。アレルギー反応などによる腫れ(むくみ)の場合、その原因ごとにアレルギーを抑えるような対処が必要となります。

◇(4)リンパ液の滞留によるもの

甲状腺の病気や手術でリンパ節をとったときなどは、リンパ管の流れが悪くなり、リンパ液が貯留してしまうことから、むくみが生じてしまいます。ともに、自身での対応は難しいので病院での治療や相談が必要です。

■それ以外の原因によるむくみ

定期的に起こるむくみには、原因のはっきりしないものもあります。大半の方のむくみの原因は、上記の4つに当てはまります。けれど、20〜50代くらいの女性に起こるむくみで、病気や薬の影響でもないのに定期的におこる全身のむくみというのがあります。食事制限やダイエットによるストレス、むくみを防ごうと利尿剤を乱用する、体質的に毛細血管の壁が水分を通しやすい……などが、原因の可能性として考えられていますが、はっきりわかっていないことが多いです。

■こんなむくみの症状には注意を!

基本的にむくみがひどい場合や、いつものむくみよりも腫れているというような違和感がある状態のときは、一度病院の受診をオススメします。こうしたむくみを放置すると、原因にもよりますが、むくみがひどくなる可能性もあります。慢性的または軽度のむくみの人も、これまではとは違う部位がむくんでしまったようなときや、むくみのほかに発熱や疲労感などの体の不調を伴うときは、医療機関の受診をするようにしましょう。

■「『むくみ』の放置は厳禁! 病気が原因の可能性も!?」のまとめ

むくみは長時間同じ姿勢でいるから起こるもの以外に、ほかの病気からのサインとなっていることもあるようです。生活環境によってはむくみを身近な症状のように感じてしまうけれど、たまには自分の体をじっくり観察してむくみの原因によっては適切な処置を考えてみるべきかもしれませんね。

(監修:眞鍋憲正)

※画像はイメージです

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