進学費用捻出のポイント2…お得な受験制度&節約術をチェック

2019年9月20日(金)10時15分 リセマム

受験費用を抑える節約シミュレーション

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受験生をもつ親にとって、進学費用捻出は悩みの種のひとつ。「大学進学にかかるお金」は初年度納入金だけではない。それ以外にも予備校や模試受験料、オープンキャンパスの見学費用など、細々とした費用が意外にかかるもの。慌てないようにしっかり備える必要がある。

 アローコーポレーション企画・編集・発行「大学選びの新常識 2019年度版」より、高校生・受験生の親に役立つ「進学費用捻出のポイント」を紹介する。

受験料もかさめば10万円以上 滑り止め校にも注意

 昨今の受験生には、センター試験利用入試をはじめ、一般入試のほかにも受験機会が多く用意されていますから、上手に計画すれば志望校に何度もチャレンジできます。もっともその分、受験料がかさむことになりますし、それだけにいつどれだけの出費があるのかはしっかり把握したいところです。

 国公立大学を受験するには1月中旬のセンター試験(3教科以上)の1万8,000円に加えて、2次試験で1万7,000円ほどかかります。私立大学の場合、個別試験であれば1校あたり3万5,000円。センター試験利用入試ならば1校あたり1万5,000円〜2万円というのが一般的です。

 さらに地方の高校生が都心の大学といった遠方の大学を受ける場合、重くのしかかってくるのが受験会場への交通費・宿泊費です。交通費には早く予約すれば割引される早割というのがありますし、受験生を対象にしたお得プランを打ち出している宿泊施設もありますから調べておきたいところです。

 また、受験料と合わせて確認しておきたいのが、合格した滑り止め校の初年度納付金の納入期限日です。初年度納付金には、入学金と1年次の授業料が含まれます。これを一括で納めるか、まずは入学金だけでいいのかは、大学によって異なりますが、注意したいのは「入学金は戻ってこない」という点です。

 多くの私立大学では、合格発表から1〜2週間後に振込期日が設けられており、第一志望校の発表を待たずにやむを得なく支払わなければならないこともあります。しかし、そういった場合でも20〜40万円とかなりの金額です。

 ここで工夫したいのが、滑り止め校の選び方です。第一志望校の合格発表後に入学金を納入するというのが理想的でしょう。まずは第一志望、第二志望、第三志望を明確にして、受験料と合格発表の時期、入学納付金の期日および金額をチェックしましょう。

 同じ大学でも、前期試験と後期試験では異なる場合があるので注意してください。授業料については3月31日までに入学辞退を申請すれば、返金されます

お得な制度を活用して 受験費用を節約

 受験校を決める際に見落としがちなのが、受験スケジュールです。これが過密になってしまうと体調不良を招きかねません。

 遠隔地で受験する場合、宿泊費などとの兼ね合いからタイトにスケジュールを組みたくなるものですが、受験生はとてもセンシティブになっているものです。ましてや馴れない土地でのことです。そのあたりにも考慮した計画を立てるよう心がけてください。

 遠方の大学を受験する場合に検討したいのが、「センター試験利用入試」です。センター試験は全国の主要都市で行われ、遠方に出向かず受験できますから、体力的負担も少なく、また交通・宿泊費の心配もありません。例えば、遠方の私立大学3校を受ける場合、受験料、交通・宿泊費を合わせるとおよそ25万円になりますが、センター利用入試を活用すれば、およそ6万円。実に19万円もの節約になります。

 次に検討したいのが「併願割引制度」です。これは同じ大学の学科、学部を複数受験すると割引されるという制度です。例えば、ある大学の3学部を併願して受験する場合、割引料1万円×2学部分となり、2万円を節約できます。割引が適用される入試形式や出願方法は大学によって異なりますから、まずは志望大学の受験制度をリサーチしましょう。大学によっては2回に分けて出願した場合には適用されないといったケースもありますから、出願方法にも気をつけるようにしましょう。

 また、最近はWeb上からの出願を受けつける大学も多くなりました。郵送で願書を取り寄せると1,000円前後かかり、複数校となれば出費もかさみますが、Web出願を利用すれば取り寄せ不要ですから、その分節約になります。さらに出願時に自動的に併願割引が適用される大学もあり、うっかり適用外になる事態を避けられるという利点もあるので、積極的に活用してみてください。






<協力:アローコーポレーション>

リセマム

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