【公立高校統廃合】愛知県の再編・統合まとめ…中高一貫校も開校

2024年9月20日(金)10時45分 リセマム

津島北翔高校(つしまほくしょうこうこう)開校

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愛知県教育委員会は、2030年代半ばまでを見据えた「県立高等学校再編将来構想」を策定し、県立高校の一層の魅力化・特色化、再編を推進している。この記事では、学校統合や学科新設、中高一貫教育の推進に向けた取組みなど、2025年度以降の計画をまとめて紹介する。

2025年度
募集停止:2校
津島北高校・海翔高校

統合による学校新設:1校
 新校の校名は「津島北翔高校」。津島北高校と海翔高校を統合し2025年4月に開校する。普通科、商業科、福祉科の3つの学科を設置し、地域社会と連携した探究活動に学校全体で取り組むことで協働の精神を育み、学びを地域社会に還元する学校を目指す。

学科新設
惟信高校は「未来探究科」を県内初設置。
美和高校は「地域探究科」を県内初設置。
津島高校は「国際探究科」を設置し、国際バカロレアの導入を目指す。
「未来探究科」と「地域探究科」は、普通教育の学びを基盤とした新しい普通科で、「特色・魅力ある学びに重点的に取り組む学科」として県内に初めて設置する。

併設型中高一貫校の開校:4校
<津島高校>グローバル探究実施校
津島高校附属中学校では、「国際探究コース」2学級80人を設置。今後、附属中学の生徒は、津島高校の2025年度の新設学科「国際探究科」へ進学することになる。
<明和高校>SSH実施校・音楽科設置校
明和高校附属中学校では、「普通コース」2学級80人に加え、併設中学校では全国初となる「音楽コース」1学級10人を設置。新設校舎は音楽棟が2026年6月完成予定、教室棟が2027年3月完成予定で、入学後2年間は仮設校舎となる。
<半田高校>SSH実施校
半田高校附属中学校では、「普通コース」2学級80人を設置。高校入試を経て入学する高入生とは、入学と同時に混合クラスとなる。
<刈谷高校>SSH実施校
刈谷高校附属中学校では、「普通コース」2学級80人を設置。高校1年時は全員が刈谷高校の普通科に進学し、2学年以降は、生徒の希望に応じて、3つの類型(文系・理系・探究系)に分かれる。新設校舎は2025年3月までに完成予定。

フレキシブルハイスクール設置:4校
佐屋高校・武豊高校・豊野高校・御津あおば高校
不登校経験者など多様な学習ニーズをもつ生徒にとって学びやすい高校として、全日制・昼間定時制・通信制の3課程を1つの学校内に置き、3課程間をフレキシブルに行き来して学べる新しいタイプの高校。

2026年度
併設型中高一貫校の開校:5校
<豊田西高校>
附属中学校には「普通コース」2学級80人を設置し、SSHの探究的な学びをベースに、中学校段階から教科横断的な文理融合の探究的な学びに取り組む。
<時習館高校>
附属中学校には「普通コース」2学級80人を設置し、SSHとAGHの取組みをベースに、中学校段階から教科横断的な文理融合の探究的な学びに取り組むほか、中学校・高校への国際バカロレアの導入を目指す。
<西尾高校>
附属中学校には「国際探究コース」2学級80人を設置し、中学校・高校への国際バカロレアの導入を目指す。
<日進高校>
併設中学校は1学年1学級40人とし、年間総授業時間数を低減できる「不登校特例校」として、中学校・高校同時にスタートする。
<愛知総合工科高校>
併設中学校は1学年1学級40人とし、県内唯一の理工科を設置する工科高校の施設と教員を生かした中高一貫教育を実施。中高6年間に加え、より専門性の高い技術・技能を習得できる専攻科での2年間をあわせた8年間で、DXをリードする人材を育成する。

連携型中高一貫教育の開始:2校
2026年4月より、2校ではそれぞれの連携中学校から生徒が初入学する。
<美和高校>地域を支える人を育てる学校として位置づけ
連携中学:あま市立七宝中学校・七宝北中学校・美和中学校・ 甚目寺中学校・甚目寺南中学校、大治町立大治中学校
<衣台高校>外国にルーツのある生徒の能力、可能性を引き出す学校として位置づけ
連携中学:豊田市立保見中学校


 愛知県内でスタートする公立中高一貫教育は、「探究学習重視型」「地域の教育ニーズ対応型」「高度ものづくり型」の3つの類型に分類される。2025年度に中高一貫教育を導入する4校は、いずれも「探究学習重視型」。2026年度に導入予定の第2次導入校は、豊田西、時習館、西尾が「探究学習重視型」、日進、美和、衣台が「地域の教育ニーズ対応型」、愛知総合工科が「高度ものづくり型」となっている。

リセマム

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