東京国際映画祭コンペ審査委員長にイザベル・ユペール!「何と幸運なこと」
2021年9月24日(金)10時0分 シネマカフェ
第34回東京国際映画祭コンペティション部門 審査委員長 イザベル・ユペール (C)Peter Lindbergh, courtesy Peter Lindbergh Foundation, Paris
そのほかの審査員(全5名予定)に関しては別途発表され、世界中から集められた珠玉のコンペ作品(全15作品)の審査を行う。映画、舞台と活躍してきたユペールは、一昨年のチャン・ツィイーに続いての女性の審査員長となった。
『レースを編む女』(77)で英国アカデミー賞新人賞を受賞、 『主婦マリーがしたこと』(88)『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』(95)でヴェネチア映画祭女優賞、『ヴィオレット・ノジェール』(78)、『ピアニスト』(01)でカンヌ映画祭女優賞を受賞してきたユペール。2016年の『エル ELLE』で2度目のセザール賞に輝き、ゴッサム・インディペンデント映画賞、ゴールデン・グローブ賞、インディペンデント・スピリット賞のほか、アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた。また、レジオン・ド・ヌール勲章シュバリエ章、メリット勲章オフィシエ章、芸術文化勲章コマンドゥール章を受章。第62回カンヌ映画祭では審査委員長を務めている。
今回の決定に際し、ユペールは「第34回東京国際映画祭のコンペティション国際審査委員の委員長に選ばれたことを光栄に思います。東京国際映画祭は世界で最も重要な映画祭の一つであると、私は大いに尊敬してきました。素晴らしい文化と堂々たる映画史を誇る国、日本に再び迎え入れてもらえる喜びを感じています」と喜びを語る。
「様々なバックグラウンドを持ちながら映画への愛でつながった才能ある仲間たちと自分の視点を共有する経験はいつも刺激的です。今回の映画祭の成功をお祈りするとともに、他の審査員の皆さんと一緒に劇場で今年の入選作を拝見することを楽しみにしています。本当に何と幸運なことでしょう」と、コメントしている。
東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康氏は「知性と見識を備えたフランスの大女優であるばかりか、広く国際的な活躍により、今や世界を代表する映画人です。しかも大の日本ファンでもあります。コロナ禍にも拘らず審査委員長として来日して頂けることになり、私たちの映画祭に大きな花を咲かせてくださるでしょう」と期待を寄せている。
第34回東京国際映画祭は10月30日(土)〜11月8日(月)まで日比谷・有楽町・銀座地区にて開催。