現地なのにパネル...? 工事中の金閣寺、シュールなことになっていた

2020年9月24日(木)17時0分 Jタウンネット

「金閣寺おもしろいことになっとる」

あるツイッターユーザーによる、こんな投稿が話題になっている。金閣寺(京都市)は京都の定番観光スポットの1つ。誰もが知っている格式高いお寺のはずだが、いったいどんなことになっているのだろうか。

その様子がこちらだ。

池の向こうに見えるのは、2020年9月1日から12月にかけて、屋根の葺き替え工事を行っている金閣寺。通常であれば金色に光り輝く美しい姿が見られるはずだが、周囲には工事の足場が組まれていて、わずかな隙間からしか見られない。

その代わりだろうか——池の手前には工事前の金閣寺がプリントされた写真パネルが設置されている。記念撮影をしているのか、パネル前には観光客の姿も見受けられる。本物を目前に、ちょっとシュールな光景だ。

この様子はツイッターユーザーのMelville(@V_Melville)さんが9月22日に投稿し、話題に。他のユーザーからは、

「これはGood jobですね!」
「いつでも晴れた画が撮れるわけだ」
「こち亀で両さんがうっかり金閣寺破壊しちゃってなんとかバレないように誤魔化してる感ある」

といった声が寄せられている。

「今週中にほぼ見えなくなる」

Jタウンネットは9月23日、投稿者のMelville(@V_Melville)さんに詳しい話を聞いた。

Melvilleさんは22日15時半ごろに話題となった写真を撮影。金閣寺に訪れた観光客の様子を、次のように説明している。

「まさにそれ自体が本物の金閣寺であるかのように、パネルの前で記念撮影をする人が多くいました。一方で、パネルは金閣寺とその庭を映すためのいい場所を占領してしまっていたので、邪魔がっている人もいるようでした」

やはり金閣寺のパネルで記念撮影する人がいた様子。もしかしたら、工事のことを知らずにうっかり来てしまった人も中にはいるかもしれない...。美しい金閣寺をバックに写真を撮りたかった人のことを考えると、パネルは設置して正解だったといえるだろう。

Jタウンネットは23日、金閣寺の事務長を取材した。事務長にパネルを設置した理由を聞いてみると、

「今は足場を組んでおりますが、そのうちシートをかけるので見えなくなります。お客さんに何もなしではあれなので、代わりにパネルを置いて金閣寺の姿が見えるようにしました」

とのこと。23日時点ですでに一部のシートがかけられており、「今週中にはほぼ見えなくなってしまう」と話していた。

パネルは12月の工事終了まで設置する予定。金閣寺のパネルが気になる人は、立ち寄ってみてほしい。 

Jタウンネット

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