お菓子再現カップ麺史上、ダントツの再現度 福岡土産「めんべい」味のカップ麺が面白すぎた

2022年9月25日(日)11時0分 Jタウンネット

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第九十一回 九州土産「めんべい」の味を再現した「[めんべい味]辛子明太風味焼そば」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」の連載の第九十一回目となる今回は、博多の土産菓子としておなじみ「めんべい」の味を再現したカップ焼そば、「[めんべい味]辛子めんたい風味焼そば」をレビューしていきます。

「めんべい」は、山口油屋福太郎(本社・福岡市)が製造・販売する明太子やイカなどの風味が楽しめる海鮮せんべいで、空港や駅など土産店に必ず並ぶ博多の名物土産菓子です。

めんべいは使用していません。

めんべいの販売開始は2001年と比較的新しいですが、「ひよこ」や「博多通りもん」に並ぶ博多土産の定番と言えるでしょう。

他の銘菓に比べると博多や九州以外でも手に入ることができる機会が多いので、食べたことがある方も多いのではないでしょうか。

博多名物の辛子明太子の味を再現したプレーン味に加えて、マヨネーズ味や辛味など種類が豊富で、博多の他にも九州各地のご当地「めんべい」や、北海道の海鮮やじゃがいもを用いた「ほがじゃ」という姉妹商品(道内の工場で製造)もあります。

今回ご紹介するカップ焼そばは、サンヨー食品製の商品で、山口油屋福太郎が監修。全国のローソンと福太郎直営店で販売されています。

「めんべい プレーン」の味が再現されていますが、実際に本物の「めんべい」が使用されているわけではありません。

お菓子の味を再現したカップ麺は多いですが、この商品に限らず、頑なに本物のお菓子を入れないで作られていることが多く、カップ麺業界全体に本物のお菓子は使わないという暗黙のルールでもあるのかもしれません。

個人的には、カップ麺のアレンジや食べ比べをするためにお菓子も一緒に買ってもらおうという販促的な理由があるのではないかと推測しています。

「[めんべい味]辛子めんたい風味焼そば」の内容物

中に入っている麺は100グラムで、特に大盛とかではなく普通サイズとなっています。

カップ焼そばとしてはちょっと細めでしょうか。

別添袋は、ソース、かやく、調味油の3袋。本物の「めんべい」は使われていないとのことですが、かやくにはいったい何が入っているのか気になりますよね。

筆者は「めんべい」を比較的よく食べるので味は知っていますが、カップ焼そばの味と比較するために改めて一緒に食べてみることにしました。

最近では、「ベビースターラーメン」「ブタメン」「暴君ハバネロ」「ハッピーターン」「亀田のカレーせん」など、どこでも簡単に手に入れられるお菓子の味がカップ麺で再現されています。

「めんべい」も土産菓子の割には九州以外でも手に入れやすいとはいえ、他のお菓子に比べると味を比較するためのハードルは少し高めかもしれませんね。

驚きの完コピ!ソースの再現性は史上最高かも

作ってみると、辛子明太子やイカの風味が感じられる塩味ベースのソースに、中細の油揚げ麺と、イカや揚げ玉といった後のせの具が合わせられていました。

確かに「めんべい」は入っていません。

商品名に「辛子めんたい風味焼そば」と入っているので、「めんべい味」と言いつつも一般的な辛子明太子味のソースなんだろうと勝手に思っていましたが、食べてみてビックリ。

辛子明太子に加えてイカの風味を効かせたソースの「めんべい再現度」抜群。加えて、イカの香りをしっかり効かせた調味油によって、シンジくんと初号機のシンクロ率400%をも超えてしまいそうな、「めんべい」以上にめんべい味が濃いソースとなっていました。

筆者は数多のカップ麺を食べまくり、今回のようなお菓子を再現した商品も多く経験してきたつもりですが、再現性においては、今回の「めんべい味」が傑出しているように思えます。

後のせのイカと揚げ玉が効果的!

かやくであるあと乗せのイカと揚げ玉を詳しく見ていきましょう。

イカは、シーフード味のカップ麺などでよく見ますが、麺と同時に湯戻ししないのはとても珍しいのではないでしょうか。

違和感を抱えながら食べましたが、おつまみの「いかくん」みたいな食感でまったく問題なく、湯戻ししていないからか、いつもよりイカの風味もしっかり感じられます。

イカのしっとり食感に加え、揚げ玉のサクサク感とスナック風味によって、賑やかな食感且つ「めんべい味」の再現性がさらに増していました。

麺はストレートに近い形状の中細油揚げ麺。

細めな上に歯切れが良く主張は控えめで、辛子明太子やイカの風味をしっかり立てていました。

麺は脇役に徹しています。

本物の「めんべい」を砕いて入れてみた!

何もしなくてもすでに「めんべい」を完コピできているので、正直言って、これ以上何かをする必要はありません。

でも、わざわざ取り寄せた「めんべい」をどうにか活用したいという勝手な都合?により、「めんべい」を砕いてカップ焼そばに入れてみました。

ソースのめんべい味が濃いので、「めんべい」を新たに入れたところで味が濃くなったりはしません。

「めんべい」のかたい食感と麺のやわらかい食感が対照的で楽しめるものの、わざわざ取り寄せてまで一緒に食べる必要もないように思います。

勝手にやっといて申し訳ないですが、カップ焼そばと「めんべい」は別々に食べた方が幸せになれそう。

もし「めんべい」が家に余っていたら、お戯れでやってみても良いという程度でしょうか。

そもそも、メーカーが「めんべい」を砕いて入れることがおすすめしているわけではなく、単なる筆者の暴走でしかありません。

「めんべい」の完コピぶりを楽しめる商品

「[めんべい味]辛子明太風味焼そば」のソースは「めんべい」の味を完璧に再現していて驚きのレベル。後のせの具であるイカや揚げ玉もとても面白い存在で、特にイカの食感は「いかくん」みたいでした。

「めんべい」は辛子明太子の味に見せかけて、実はイカが大事だったんだと実感できます。

本物の「めんべい」を砕いて入れてしまったのはちょっと蛇足気味でしたが、とても楽しめる商品だったのでおすすめです。

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