北海道が誇る「泣けるカップ麺」 セコマ「山わさび」焼そば&ラーメンの刺激的すぎる魅力

2021年9月26日(日)11時0分 Jタウンネット

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第六十五回 セイコーマート「山わさび塩焼そば」&「山わさび塩ラーメン」 

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第六十五回目となる今回は、Jタウンネットにもたびたび登場する北海道のコンビニ「セイコーマート」のオリジナル商品をご紹介。

「山わさび塩焼そば」と「山わさび塩ラーメン」を食べてレビューしていきます。

道民のライフライン「セイコーマート」の話題商品

「セイコーマート」といえば、北海道で最多店舗数を誇るコンビニエンスストアで、北海道民が絶大な信頼を寄せるライフラインとなっています。

車も走っておらず人も歩いていない土地で不安にかられながら車を走らせている中、煌々と輝くセイコーマートのオレンジの光。コンビニとは思えない価格設定のお弁当お惣菜類や、パンなどの数々。金欠時の生命線としても欠かせない存在です。生鮮品や酒類も充実しており、価格設定含めてコンビニというよりはミニスーパーの感があります。

セイコーマートでは数多くのオリジナルカップ麺が売られているのは以前の記事でご紹介しましたが、今回レビューする「山わさび塩焼そば」と「山わさび塩ラーメン」は、その中でも特に目を引くカップ麺で、特に「山わさび焼そば」はSNSでも話題になりました。

そもそも「山わさび」とは何かというと、北海道では山の中で自生している植物ひとつで、ホースラディッシュともいいます。水場で栽培される本わさびに対して「山わさび」と呼ばれ、またローストビーフの薬味など西洋料理で用いられる場合が多いため、本わさびが「和わさび」なのに対して「西洋わさび」と呼ばれることもあります。

北海道ではすりおろした山わさびに醤油をかけてごはんに乗せて食べる習慣が一部にあり、筆者もその山わさびごはんが小さい頃からとても大好きでした。勢いよくかっ込むと鼻や気管に猛烈な辛味が押し寄せ、むせ返って咳き込んで涙を流すところまでがテンプレ。その山わさびのおいしさ(苦しみ)がカップ麺で再現されています。

ちなみに、セイコーマート商品で「山わさび」カップ麺と並んで話題になったのが「ジンギスカン風焼そば」。

良い意味でのジンギスカン臭さが感じられる、北海道らしい一杯でしたが、現在は売られていないようです。いずれ復活すると思うので、その時を待ちましょう。

「山わさび塩焼そば」は北海道要素がたくさん!

まずは「山わさび塩焼そば」から。

北海道産山わさびを使用したカップ焼そばです。こちらは小樽市にある東洋水産北海道工場が製造を担当。北海道のソウルフード「やきそば弁当」と同じ工場で作られています。

北海道のセイコーマートが販売し、北海道産山わさびを使用、そして北海道のソウルフード「やき弁」と同じ工場で製造と、北海道要素を詰め込みすぎですよね。

パッケージには、辛味に対しての警告文が書かれています。以前はこういう文章は半分ネタのような扱いでしたが、最近は「獄激辛ペヤング」を始めシャレにならない辛さの商品が多いので、本当に注意が必要です。

別添袋はソースとかやくの2袋。容器のデザインなどに「やきそば弁当」との共通性を感じますが、「やきそば弁当」のようにスープが付いているわけではありません。

ゆっくりすすって咳き込みを防ぐべし!

チキンベースのやさしい塩味のソースに細麺を合わせ、具としては大豆挽肉やキャベツが入っています。これだけなら典型的な塩焼そばの雰囲気ですが、立ち上る湯気から山わさびが香り、湯気を吸い込んだり、勢いよくすすったりすると咳き込みます。

かなり辛いのは間違いないですが、カップ麺でよくある口の中がヒリヒリする唐辛子の辛味ではなく、鼻にツンときたり気管でむせたりするタイプの辛味で、一般的な激辛とは印象が大きく異なります。

ゆっくりすすって食べていくことで、むせて咳き込むのを防ぐことができます。

油断すると盛大に咳き込みながら泣くことになりますが、「獄激辛ペヤング」を始め多くの激辛商品がある中にあっては、それほど刺激が強いとは言えないかもしれません。

むしろ刺激以上に魅力的なのが、山わさび特有の風味を忠実に再現していること。なかなか手に入れづらい山わさびの香りを手軽に楽しめる商品として貴重な存在。山わさびのおいしさ、魅力が定価税別120円という安価で感じられるのが大きな魅力でした。

「山わさび塩ラーメン」の魅力は?

続いては、「山わさび塩ラーメン」。

こちらはセイコーマートのタテ型カップ麺の多くを製造するエースコックによる商品で、先ほどのカップ焼そばとはメーカーが異なります。

こちらも北海道産山わさびを使用していますが、注意書き程度の目立たない文章だけで、焼そばのような大きな警告文はありません。

フタを開けると麺やかやく、そして粉末スープの袋が入っていますが、全体的にボリュームがなくて、価格(税別110円)なりの安っぽさが見受けられました。

ただ、セイコーマートのオリジナルカップ麺は安っぽくても面白い味のものが多いので、これだけで評価は下せません。

泣きたいときは、「山わさび塩ラーメン」

チキンベースのあっさり塩味スープに、細麺とキャベツなどの具が合わせられていますが、麺や具の量はやはり価格相応に安っぽいです。

ただ、粒ごまやほんのり感じられるガーリックが香ばしく、ただ安っぽいだけのスープというわけではありません。

そして、なんと言っても山わさびの刺激が強い!

焼そばと違い、こちらにはスープがあるため立ち上る湯気が多く、さらに麺とスープをすすることで強制的に鼻や気管に山わさびの刺激が抜けていき、むせるし咳き込むし涙が出てきます。

山わさびの刺激を求めるなら、焼そばよりもこちらがおすすめ!

泣きたい気分ならカップラーメンの方を選びましょう。山わさび独特の風味を楽しむなら焼そばの方をおすすめします。

北海道の北海道による北海道民や北海道好きのためのカップ麺

北海道の名物コンビニ「セイコーマート」の、北海道産「山わさび」を使ったカップ麺2種類をご紹介してきましたが、山わさびらしいおいしさ、風味を感じたいなら焼そば、とにかくむせるような刺激を求めるならラーメンがおすすめ。

セイコーマートは北海道のコンビニとして有名ですが、茨城県と埼玉県にも計100店近く店舗展開し、さらにはネット通販も行っています。全国でカップ麺を始めとするセイコーマートブランドの商品を手に入れることが可能なんです。

今回のように、ある意味で「やき弁」以上に北海道らしい商品もあるので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。

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