インターネットに接続できる公衆電話が現存していた まだ利用者はいる?NTTに聞いた

2019年9月27日(金)18時9分 Jタウンネット

携帯電話が普及し、今では使用することも少なくなった公衆電話。緑色の機種をよく見かけるイメージだが、中には「グレー」のものもある。


このグレーの公衆電話、緑色と同じく電話を掛けることができるが、もう一つ特別な機能が付いていることをご存じだろうか。


それはアナログ端末・デジタル端末をつなぐことで、データ通信が可能ということだ。例えば、パソコンをつなげばインターネットを使うことができる。


ツイッターユーザーのマニ山(@maniaxch)さんは、このグレーの公衆電話を撮影、「JR京都駅の2・3番ホームに化石的な物件がある」と投稿した。ほかのユーザーからは、


「なんか......10年ぶりくらいに見た感じです」
「結構使ってんのに知らんかったな」
「あ、うちコレに挿せる機材あります。複数」



といった声が寄せられ、今ではあまり使用されていないことが伺える。


現在も各所に設置されているようだが、フリーWi-Fiも充実しているこのご時世に、この機能を使う人はいるのだろうか。


Jタウンネットは2019年9月27日、NTT西日本の広報担当者に話を聞いた。


使っている人は...「います」


このようなISDN回線を使った「ディジタル公衆電話」(デジタルではなく、あくまでディジタル)が誕生したのは、1990年のこと。電話機にプラグの差込口があり、ワープロやパソコンなどとつないでデータ通信ができるようになっている。


写真の公衆電話は96年に誕生したもので、大きなディスプレイがついているのが特徴。サイズも小型化している。


今でもデータ通信の機能を使っている人はいるのだろうか。広報担当者に聞いてみると、あまり見かけはしないが「います」とのこと。しかし、


「コードの接続の規格が古いものなので、最近の端末だと直接使いにくい物かなあという印象ですね」



という。ISDNに対応した規格の端末自体が少なくなっているようだ。


現在設置されている台数は分からないとのことだが、緑色の電話機を含めて減少傾向にあるという。用途としては緑色と同じく通話に使用されることが多いようだ。


日常的に使用されることは少なくなったが、災害時には有効な通信手段として注目される公衆電話。懐かしい存在になりつつも、必要とされる場面はまだまだありそうだ。

Jタウンネット

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