もっと早く知りたかった! 卵焼き冷凍するならこうやって焼けばいいのか

2022年9月26日(月)19時20分 マイナビ子育て

卵焼きは冷凍保存できること、ご存知でしたか? しかし、おいしさを損なわずに冷凍・解凍するにはいくつかのコツがあります。黄色の彩りおかずとしてお弁当にも重宝するので、上手に冷凍して活用してください。

こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。

お弁当おかずとして重宝する卵焼きですが、お弁当に入る量は限られるので、卵焼き器に合わせて焼くと残ったりしますよね。数人分のお弁当を作る場合はちょうどよく使い切れるかもしれませんが、ひとり分だけの場合はどうしていますか?

卵焼きは冷蔵保存でも日持ちしないため、焼いた分は全部食べ切ってしまってもいいのですが、毎朝ひとりのお弁当のために焼くのもそれなりに手間がかかります。できれば残りは保存して、今後のお弁当に使えると助かりますよね。

実は卵焼きは冷凍保存ができます。しかし、卵焼きの食感や味を損なわずに冷凍・解凍するにはコツが必要です。

冷凍してもおいしい卵焼きにするコツ

① しっかり火を通す

柔らかくてとろっとした半熟卵はおいしいですよね♪ 焼いてすぐに食べるときにはいいのですが、保存をする場合や冷凍する場合は半熟はNG、しっかりと火を通しましょう。菌の繁殖を防ぎ、傷みを遅らせることにもつながります。

② しっかり冷ます

冷凍保存するときの鉄則は、冷ましてから冷凍すること。卵焼きに限ったことではありませんが、まだ温かいものを冷蔵庫や冷凍庫に入れれば、電気も余計にかかって不経済というだけではなく、凍るまでに時間がかかって品質が落ちてしまいます。しかも湿気がこもった状態で冷凍することで、解凍したときに水分が抜けて食感が悪くなる可能性まであるんです。

③ 余分な水分は加えない

冷凍・解凍したときに食感が悪くなるのは、冷凍時に結晶化した水分が解凍時に抜けてしまうことが原因。そのため、水分量の多い食品は冷凍保存には向きません。だし汁入りのだし巻き卵はおいしいですが、水分が多くなってしまうので、水分の無い顆粒だしで代用するのがオススメ。

④ 砂糖を加える

水分が抜けてぼそぼそ食感になってしまうと、おいしさは大幅に損なわれてしまいますよね。それを防ぐために、保湿力のある砂糖を加えるのがコツのひとつ。砂糖のおかげで解凍しても水分が抜けず、しっとりした卵焼きの食感をキープすることができます。

⑤ 片栗粉を加える

さらに保湿力を強化するために、片栗粉も加えてみて! 片栗粉は薄焼き卵を作るときに破れにくくするために使われますが、冷凍用の卵焼きにも有効。粉の状態では卵と混ざりにくいので、水で溶いてから加えます。

⑥ マヨネーズを加える

ふっくら柔らかい食感とコクを出すために、裏ワザとして卵焼きにマヨネーズを加えたりしますが、これは冷凍時に効果あり。マヨネーズは卵と酢と油でできていますが、酢と油がふわふわしっとり感を出してくれます。

冷凍保存OKの卵焼きを焼こう!

材料・卵……3個・砂糖……大さじ1・片栗粉……小さじ1・水……小さじ1・マヨネーズ……小さじ2

お好みで調味料は調整してください。

それでは冷凍OKの卵焼きを作ってみましょう! とはいえ、おいしさをキープする+材料を加えるだけで、作り方自体は通常の卵焼きを同じ。しかも、追加材料は崩れにくい卵焼きにしてくれるので、焼きやすく仕上がりもキレイにできます。

片栗粉は水でしっかり溶いてからほかの材料と混ぜ合わせます。卵焼き器は卵液を入れる前に濡れ布巾の上に置いてジュッと音が鳴るくらいしっかり熱し、油(分量外)を薄く塗って馴染ませておきます。

先ずは1/3程度の量を流し入れ、ふつふつしてきたら軽く混ぜるようにして火を通し、端から巻いていきます。後は何度かに分けて流し入れて巻くのを繰り返し、焼き上げましょう。

追加食材効果で、ふっくらしているけれどしっかりした卵焼きが完成。冷ましてから食べやすい幅にカットしてくださいね。

卵焼きを冷凍する方法

冷凍するときに気をつけることは急冷凍することと、酸化させないこと。どんな食材を冷凍するときにも共通していることです。

また、1度解凍してから再冷凍するのは大幅に味が劣化するのでNG。そのため、1回で食べる量に小分けしておくことが大事。卵焼きを冷凍するときも、しっかり冷ましてから1食分ずつラップでぴっちり包んで冷凍します。

ラップで包んだ後は、フリーザーバッグに入れて空気を抜いて口を閉じ、金属バットに乗せて冷凍庫へ。厚みがないほうが早く凍るので、卵焼きはラップで包むときも袋に入れるときも、横に並べるようにして厚みが出ないようにしましょう。

卵焼きの解凍方法

冷凍ストックしておいた卵焼きを解凍する方法は2つ。解凍するときは必要な分だけ出して、残りは素早く冷凍庫へ戻します。

① 自然解凍

簡単なのは冷蔵庫に移動しての自然解凍。移動するだけなのでとっても楽ちんですが、解凍するまで時間がかかります。あらかじめ計画的に解凍しなくてはいけないので、今すぐに必要! というときには使えません。お弁当用のときは、前日の夜に移動させておくとちょうどいいですよ♪

凍ったままお弁当箱に詰めて自然解凍する手もありますが、ほかのおかずとの温度差や、解凍時に出る水分などが傷みにつながってしまう心配もあります。季節などにもよりますが、解凍してからお弁当箱に入れるほうが安心です。

冷蔵庫でゆっくり自然解凍した卵焼きは、冷凍したとは思えないほどしっとりとした状態をキープ。水っぽさやパサパサ感はなく、言われないと冷凍したものとはわからないくらい♪

② 電子レンジ解凍

もうひとつは、電子レンジを使って加熱して解凍する方法。すぐに使いたいときでも対応できるので、あと一品欲しい、というときに便利。

解凍方法は、600Wで1分程度温めるだけ。解凍できていなければ、10秒ずつ追加で加熱してみてください。加熱しすぎると、水分が抜けて食感が悪くなるので注意。

解凍直後は温かくふわふわっと柔らか。冷めてくると少しスリムになって落ち着きます。温かいうちに食べるとおいしいので、おうちで食べるときにオススメ。冷めると見た目的にはスカスカしてきますが、食感はそこまでぼそぼそしたりはしません。

左:自然解凍 右:電子レンジ解凍

自然解凍とレンチン解凍はそれぞれにメリットデメリットがあります。見た目も食感も、冷凍前に近い状態で解凍できるのは自然解凍ですが、時間がかかります。電子レンジでの解凍は短時間で解凍でき、温かいときはふわふわしておいしいのが魅力ですが、冷めると少しだけぱさつき感があります。

どちらの方法も手軽でそこまで手間もかからず、冷凍前に比べてもそこまで遜色なく解凍できるので、好みや状況に合わせて解凍してみてください。

可愛い卵焼きアレンジ3つ

プレーンな卵焼きも少し手を加えると、見た目をかわいくアレンジできます。時間のあるときに作っておいて、冷凍保存しておけば、可愛い彩りおかずになっていいですよ♪ 今回は3つのアレンジ卵焼きをご紹介するので、作ってみてくださいね。

三角△卵焼き

楕円形か長方形のイメージの卵焼きですが、温かいうちに手を加えると形を変形させることができます。無理に力を加えると崩れてしまうので、優しく形を整えてあげてください。

三角は特別な道具もなく、手で形を作ることができるので簡単♪

卵焼きを温かいうちにラップで包み、手で三角になるよう押さえます。ちょっと熱いときには、布巾で包んで押さえてみてください。しっかりとシャープな形にしたい場合は、厚紙(牛乳パックを活用してもOK)を折って三角にして押さえてみて。

三角卵焼きはおにぎりみたいに海苔を貼ってみたり、きのこやどんぐりのかさに見立ててデコおかずを作ってみたりもできます。

お花卵焼き

お花の形の卵焼きは、これだけでも華やかで可愛らしさ満点。お弁当おかずとしてだけでなく、お祝い事の料理にも使えますよね。手間は多少かかりますが、かけただけの仕上がりに♪

使う道具串5本、輪ゴム2個、ラップ

作り方① 卵焼きが温かいうちにラップで包む。② もう1枚ラップを広げ、等間隔に串を並べる。③ ①を②の上に置いて巻き、串の位置を調整する。④ 両端を輪ゴムでとめ、そのまま冷ます。

しっかり冷めてからカットしてください。

そのままでもかわいいですが、チーズやにんじんを花型に抜き、重ねて飾っても◎。

巻きすでモコモコ卵焼き

巻きすで巻いて冷ますと、凸凹の跡がついてモコモコと可愛い形に。鬼すだれを使うと大きい凹凸ができます。

卵焼きが温かいうちにラップで包んで巻きすで巻き、そのまま冷まします。側面に凹凸ができて上品な見た目の卵焼きに。モコモコの形を使ってひよこにしても可愛いです。動物キャラおかずがいろいろ作れそう♪

まとめ

卵焼きは、保湿力のある砂糖や片栗粉、食感をよくするマヨネーズを加えることで、冷凍してもおいしさをキープすることができます。また、急冷凍することや酸化しないようにラップで包むことも、おいしさを損なわないために大切です。解凍方法も簡単なので、冷凍ストックしておくと便利ですよ♪

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