通学時の自転車事故が増加…1位「群馬県」

2022年9月27日(火)10時15分 リセマム

通学時自転車事故件数 推移

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自転車の安全利用推進委員会は2022年9月16日、2021年の中高生の通学時における全国都道府県別の自転車事故発生件数について、調査・分析した結果を発表した。コロナ禍2年目の2021年は、2020年に比べて事故件数が増加。都道府県別のランキングでは、中学生、高校生ともに「群馬県」がワースト1という結果になった。

 自転車の安全利用促進委員会メンバーで、自転車駐車場整備センター自転車総合研究所所長の古倉宗治氏監修のもと、交通事故総合分析センター(ITARDA)から提供を受けた2021年1月〜12月の事故データを調査・分析。9月21日から始まった「秋の全国交通安全運動」にあわせて結果が発表された。

 コロナ禍2年目の2021年は、ワクチン接種の普及等により日常的な自転車利用が戻りつつあったため、2020年に減少した自転車事故件数が再び増加。1万人あたりの通学時の自転車事故件数は中学生が14.7%、高校生が16.7%にのぼり、ともに前年よりも増加していることがわかった。

 都道府県別に見ると、2020年に比べて1万人あたりの自転車事故件数は中学生が6割、高校生が8割増えていた。

 中学生のワースト3に入ったのは、1位「群馬県」、2位「香川県」、3位「徳島県」。2位の香川県と3位の徳島県は、2020年よりも事故件数は減少しているものの上位にランクイン。一方、1位の群馬県は2020年に比べて約55%と大幅な増加が見られた。

 高校生のワースト3は、1位「群馬県」、2位「静岡県」、3位「徳島県」。群馬県と徳島県は中高生両方のランキングでワースト3入り。群馬県は高校生のランキングで8年連続ワースト1位となっている。

 また、通学時に中高生が加害者になった事故の調査では、通学時自転車事故の約2割が自転車側(中高生)の加害事故であることが明らかになった。

 通学時の自転車事故における都道府県別の加害者割合ランキングでは、中高生ともに栃木県が上位にランクイン。また、高校生のランキングワースト1位の東京都は、加害者割合が46.5%と半数近いということもわかった。

 さらに調査をする中で、通学自転車事故の相手方は8割が自動車であること、自転車で通学する中学生の3割、高校生に至っては9割がヘルメットを着用していないことなどが明らかになった。自動車との衝突による頭部損傷、死亡事故を防ぐためにも、ヘルメット着用の推進は急務だとしている。

リセマム

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