「安倍を見るだけで吐き気がする!」鳥越俊太郎が北朝鮮危機・国政私物化・忖度社会・がん治療まで一喝! 超“怒”級インタビュー!

9月27日(水)7時30分 tocana

鳥越俊太郎氏(撮影:トカナ編集部)

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 森友・加計問題をはじめ、次々と浮上する新たな疑惑を意にも介さず、暴走を続ける安倍政権。そして緊迫の度を増す北朝鮮情勢——今後の日本は、どのような道を歩むことになるのだろうか? 課題山積の現代日本に向けた“未来への提言”を導き出すべく、筆者はこの国を代表するジャーナリストである鳥越俊太郎氏にインタビューを敢行した。

 筆者と編集者を快く迎えてくれた鳥越氏は、御年からは想像もできないほど若々しく、そしてパワフルだ。現在もジム通いを欠かさず、取材当日もスポーツに汗を流した後だったという。さすがは過去に「ダンディ大賞」を受賞しているだけのことはある。さり気なく着こなしているTシャツは、なんとアルマーニ。しかし、そんなカジュアルな雰囲気とはまるで対象的に、インタビューは類を見ないほど硬派な内容となったのだ。話題はまず、自身の健康状態から始まった——。

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■がんからの生還と健康状態

——よろしくお願いします。鳥越さんは近年、ご自身のがんとの闘病生活を社会に発信されたことで大きな話題になりました。現在のお姿はとても健康的で、肉体も鍛え抜かれており、そのような過去をまったく意識させません。どのようにがんから生還され、健康を取り戻したのでしょうか?

鳥越俊太郎氏(以下、鳥越)  私は2005年に大腸がんを患い、それが2007年に肺に転移、2009年には肝臓にも転移しました。何ががんの原因になったかはわかりません。しかし現在、2009年の再発から5年をとうに過ぎましたから、一般的にこれを病気の進行が止まった寛解状態とみなせるわけです。

 治療に関しては、手術・抗がん剤といった西洋医学はもちろん、漢方薬などの東洋医学も用いました。処方された(標準的な)抗がん剤で進行が抑えられたのかもしれないし、漢方のお陰で免疫力が高まったのかもしれない。証明しようがないので、どちらがより効いていたのかはわかりません。効果や副作用は人によると思いますが、ただ私の場合は、抗がん剤の副作用が出なくて、髪もまったく抜けなかったので医者が「効いていないのではないか」と疑うほど驚いていましたね。

——漢方薬の治療についてもう少し詳しく教えていただけますか?

鳥越  漢方薬はタニクリニックの谷美智士先生(2015年に逝去)から処方される薬を飲んでいました。東京女子医科大学で、日本で初めて心臓が悪い妊婦さんのために「鍼麻酔」による帝王切開手術を成功させた、とても有名な先生です。

——西洋医学と東洋医学との良いところを取り入れた治療を行っていたということですね。現在、食事など日常生活で気をつけていることはありますか?

鳥越  特に意識していませんが、普段から1日2食ですね。朝はヨーグルトとバナナ、昼は食べず、夜はサラダや魚・肉など。それから週3回くらいはジムに行って適度な運動をしています。


■故・小林麻央さんについて

——がんといえば、今年はフリーアナウンサーの小林麻央さんが若くして亡くなり、社会に衝撃をもって受け止められています。各メディアの報道や世間の意見を見ると、「代替療法の影響だ」はたまた「抗がん剤が悪かった」など言いたい放題といった印象を受けますが、鳥越さんのご見解はいかがですか?

鳥越  私は毎日、麻央さんのブログを読んでいました。ただ、過去に「あのとき、もうひとつ病院に行けば良かった あのとき、信じなければ良かった」と記しているんですね。「信じなければ良かった」というのは、やはり西洋医学ではなく、気功や水素水というような代替療法のことだと考える方が自然ではないでしょうか。がんが発見された最初の段階で、病院に3カ月通院せず代替療法を受けて、放置してしまったという話もあるようですね。もちろん推測でしかありませんが、西洋医学ではない“何か”を信じたことを麻央さんが後悔していた、その状況はうかがえます。


■北朝鮮情勢、戦争勃発の可能性は!?

——ではここから、やはり現在の北朝鮮情勢についてお聞きしなければなりません。今の状況は、いずれ開戦につながるのではないかと恐れている読者も多いと思いますが、鳥越さんのご見解を教えて下さい。

鳥越  戦争にはならないだろうと思います。なぜなら、アメリカも北朝鮮も互いに核の恐ろしさをわかっているからです。いざ戦争を始めてしまえば、これはもう本当に悲惨なことになる。それに、北朝鮮に日本を攻撃するメリットはありません。そもそも日本から巨額の賠償金を取りたいと思っているのに、日本の政治・経済を混乱させても仕方ない。北朝鮮は戦争をしたいのではなく、アメリカと対等に話をしたいんです。なかなか核を放棄しないのは、リビアのガタフィ大佐やイラクのサダム・フセインの末路を見ているからでしょう。

——では、挑発がどんどんエスカレートして戦争に至る、そんな心配をする必要はないということですか?

鳥越  いえ。戦前の日本が追いつめられたように、各国が本気で北朝鮮に経済制裁を行い、石油ルートも絶たれるとなれば、北朝鮮が自暴自棄に陥り、理性的な判断ができなくなる可能性もあると思います。万が一にでも北朝鮮が、日本中の原発に向けて一度に核ミサイルを撃ったら、日本は間違いなく“沈没”するでしょう。それに、北朝鮮が米軍基地を狙う可能性も高い。そうなれば、近郊に横田基地や横須賀基地がある東京も安全ではないし、そもそもルートが狂って住宅地に墜ちる可能性だってありますよ。

——恐ろしい話です。現状をどうにか好転させる方法はないものでしょうか?

鳥越  私はこうなったらもう、最高指導者同士が直接会って対話するしかないと思いますよ。北朝鮮はとてつもなく“変な国”だから、簡単にはいかないだろうけれど、それでもエスカレートする脅し合いを抑えて、うまく事態が収まる可能性が残されているのは、トランプと金正恩の2人が面と向かって話しをすることにあるのではないかと思います。

——その発想はありませんでした。今のように指導者同士がメディアを通して罵り合っているだけでは、互いの不信や嫌悪が深まるばかりかもしれません。では、現在の北朝鮮危機と直結する話でもありますが、鳥越さんは日本にたくさんある米軍基地に対してどのようなお立場ですか?

鳥越  それは、もちろん反対です。今の日本はアメリカの従属国と変わりませんが、「自分の国は自分で守る」というのが本来あるべき姿でしょう? 自衛隊は軍隊と変わらず、しかも日本の軍事力は世界の中でもトップレベルなのですから、有事の際は個別的自衛権で対処するべきです。当然、専守防衛という基本姿勢は堅持しつつです。


■メディアもコントロール下に!? 「安倍一強」の現実

——それには、やはりアメリカの言いなりになっている安倍政権は問題ですね。いま、北朝鮮危機の影響もあって安倍内閣の支持率が上がっていますが、7月には30%を割り込むほど下がっていました。自民党内でポスト安倍の議論は行われているのでしょうか? 石破茂、岸田文雄、野田聖子あたりが候補ではないかと報じるメディアもありますね。

鳥越  現状では安倍一強でしょうね。他の議員は安倍さんの言いなり。岸田さんはまさにそうだし、石破さんは自民党内で人気がない。野田さんも安倍さんに取り込まれて、大して反対はしていないと思いますよ。唯一、自民党の中で安倍さんに反対の声を上げられるのは村上誠一郎さんくらいでしょう。

——たしかに、村上さんは原発再稼働については安倍政権に慎重な対応を求め、秘密保護法や集団的自衛権の行使容認にも反対の立場でしたね。では、さらに突っ込んでお聞きします。安倍政権には、かねてより各メディアや広告会社・代理店の重役を食事などに招き、自分にとって都合の良い話題を社会にまき散らすよう仕向けるとともに、野党に不都合な情報を流しているというウワサがあります。民進党の山尾志桜里議員の不倫報道に関しても、民進党の党首が変わる時期に、このようなスキャンダルが流出したのはタイミングが良すぎる気もします。真偽はいかがでしょうか?

鳥越  私は直接現場を見ていないので真相は分かりません。しかし、そのような噂があることも知っています。憶測の域を出ませんが、官邸内に公安と密着して情報をコントロールしている者がいる可能性も否定できないとは思います。いずれにしても、高市早苗・前総務大臣が、「テレビ局が政治的に公平性を欠く放送を繰り返した場合に電波停止を命じる可能性がある」といった“停波”発言然り、政権側にメディアをコントロールしたいという思いがあることは間違いないでしょう。


■傲慢すぎる安倍政権、「見るだけで吐き気がする」

——安倍首相がこの記事を読んでいる可能性もあります。鳥越さんはどんなメッセージを投げかけられますか?

鳥越  「もうお辞めなさい」なんていう言葉では足りません。私は安倍さんを見るだけで吐き気がしますね。特定秘密保護法、集団的自衛権、そして共謀罪……どれも強行採決です。歴史上、ここまで独裁的で傲慢な内閣はほかにありません。それに森友学園問題で、安倍昭恵さんの秘書として籠池さんとの間をつないでいたキーマン、谷査恵子さんはもともと経産省のノンキャリアにもかかわらず、今やイタリア大使館の一等書記官に大出世ですよ。こんな人事は今までなかったことで、昭恵さんを守った論功行賞であることは間違いない。これほどバカげたことまで起きている。森友学園問題然り、加計問題にしても、完全な政治の私物化です。許すことはできない。

——安倍内閣の傲慢すぎる政治、この状況が変化することはあるでしょうか?

鳥越  現在の小選挙区制では、1票でも多い方が勝つ制度ですから、野党がバラバラになれば当然自民・公明チームが勝つようになっています。やはり1対1の戦いにしなければダメだと思います。二大政党制のように自民党と公明党に変わる選択肢が育ち、有権者に提示されるようでなければいけないと思っています。

——では最後に、これからのご活動について教えてください。2016年の都知事選のように、再び選挙に出馬される構想はありますか?

鳥越  もう77歳ですよ。もう選挙に出ることはないでしょう(笑)。報道番組への出演もだんだん減ってきて、発言の機会が失われてきているという実感もありますが、しかし自分の考えを発信することは止めません。今は社会の暗部に光を当てる映画を製作したいという想いもあります。

——とても楽しみです! これからもご活躍ください、ありがとうございました!


 日本が民主主義社会であるからこそ、忖度の嵐が吹き荒れるこの時代にあって「不条理」を見逃さず、「数の論理」に左右されることなくハッキリと自身の意見を発信して社会に問いかける、鳥越氏のような“物申すジャーナリスト”の存在がますます求められているのではないだろうか。インタビューの端々から滲み出る気骨あるジャーナリスト魂が、読者にとってこの国の現状を省みる契機となれば幸いである。
(取材・文=深月ユリア)


※写真は、鳥越俊太郎氏(撮影:トカナ編集部)

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