【医師監修】「妊娠したい」と思ったらまずチェックしたい、正しいタイミングの取り方

9月30日(月)19時0分 マイナビウーマン子育て

自然妊娠を望む場合、排卵日を特定し、適切なタイミングをはかることは大切です。もっとも妊娠しやすいタイミングの取り方や、タイミング法で自然妊娠する確率など、基本的なことをチェックしておきましょう。

この記事の監修ドクター 産婦人科専門医 齊藤英和先生 梅ヶ丘産婦人科勤務、国立成育医療研究センター臨床研究員、神戸元町夢クリニック顧問、浅田レディースクリニック顧問、近畿大学先端技術総合研究所客員教授、1 more baby 応援団理事、ウイメンズヘルスリテラシー協会理事。山形大学医学部卒業後、同大学、国立成育医療研究センターを経て現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖専門医、医学博士

妊娠しやすいタイミングを知ることが妊活成功の近道

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妊娠しやすいタイミングとは

妊娠を望むなら、まずは「妊娠しやすいタイミング」について知っておきましょう。避妊せずにセックスをしたからといって、いつでも妊娠するわけではありません。妊娠するには精子と卵子が出会い、受精卵となって子宮内膜に着床する必要があります。

精子と卵子が出会えるのはおよそ1カ月に一度、排卵が起こるときだけです。排卵とは成熟した卵子が、卵巣内の卵胞と呼ばれる袋から飛び出すこと。原始卵胞という卵子のもとが徐々に発育し、ホルモンの影響などを受けて成熟したのち、排卵が起こります。

しかも、このとき卵巣のなかでは約1,000個の原始卵胞が同時に育ち始めますが、排卵までいたるのは成熟した卵子の中でたった1個だけ、かつ卵子の寿命は排卵後、約6〜12時間しかありません。このタイミングを逃すと妊娠する確率は限りなく低くなります。つまり妊娠するには、排卵のタイミングをできるだけ正確にはかり、それに合わせてセックスをする必要があるのです。

正しいタイミングの取り方

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セックスは排卵日の2日前から

先ほども説明した通り、排卵された卵子の寿命は約6〜12時間ほどしかありません。一方、女性の体内での精子の寿命は約72時間[*1]。したがって妊娠の確率を考えると、排卵後に精子が卵子をめがけて移動するより、排卵されたときすでに精子が卵子の近くで待っているほうが理想的です。精子と卵子の寿命を考慮すると排卵日の2日前くらいから排卵日当日、このタイミングが「もっとも妊娠しやすいタイミング」といえます。

基礎体温を記録して

生理(医学では、月経と表記する)周期が28日の人ならば、排卵は生理開始日の約14日後に起こります。しかし生理開始〜排卵までの日数は変動が大きく、数日単位でずれることもめずらしくありません。よって妊娠しやすいタイミングをはかるには、排卵日をできるだけ確実に把握することが重要です。排卵日を推測する方法はいくつかありますが、自分でもできる方法として、まずは基礎体温を記録することから始めましょう。

基礎体温とは運動や食事、感情の起伏などの影響を除き、基礎代謝のみが反映された体温のことで、一般的には「一定時間(4〜5時間)[*2]以上の睡眠から目覚めたとき、安静な状態で測定した体温」のことをいいます。朝目覚めてすぐ、起き上がる前に専用の体温計を使って測定しましょう。

思い立ったその日から測定と記録を開始してよいのですが、生理開始日から記録し始めると、その後の変化がより理解しやすいかもしれません。排卵が起こっている人ならば、2〜3周期分、基礎体温を記録すると、低温の相と高温の相とに分かれるのが、なんとなく見えてくるはず。低温相と高温相、その境目に当たる日が排卵日です。

そのほか排卵日が近づくと、頸管粘液(≒おりもの)の量が増えるという特徴も見られます。卵の白身のような透明なおりものが増えてきたら、排卵日が近づいた合図。そこから数日間がもっとも妊娠しやすいといえます。

基礎体温・おりものの変化のどちらも、正確な排卵日そのものを特定するのは難しいのですが、自分で排卵があったかどうかの確認や、だいたいどのくらいのころにあったかの目安にはなります。

タイミング法で妊娠する可能性

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1周期あたり5〜6%

排卵のタイミングに合わせてセックスをすることで妊娠を目指す方法は「タイミング法」と呼ばれます。タイミング法による妊娠率は1周期あたり5〜6%[*3]とされており、妊活の期間が短く、なおかつ女性の年齢が低いほど妊娠率は高くなります。また、タイミング法による累積妊娠率は12カ月(1年)で50%、24カ月(2年)で60%となり、それ以降は横ばいです。

つまりざっくり言うと、タイミング法で1年間妊活をした場合、半数は妊娠し、半数は妊娠にいたらないということ。現在では、避妊なしで1年間妊娠しない場合に不妊と考えるのが一般的ですが、不妊に至る原因があるのであれば早めに検査や治療を受けたほうが良い場合もあります。とくに35歳以上で生理不順があったり、性感染症・骨盤腹膜炎、子宮の病気(子宮筋腫や子宮内膜症など)が現在ある/かかったことがある女性や、40歳以上の女性では、3ヶ月程度タイミング法を試みても妊娠しない場合には産婦人科を受診したほうがよいとされています。なぜなら、35歳以上では、卵子の老化が進み、体外受精でも妊娠しない人が増えるためです[*4]。

年齢や体の状態にもよりますが、妊娠を希望しているなら、複数回〜1年間、タイミング法を試みても妊娠にいたらない場合は、次のステップへの移行を考えるのがよいでしょう。

排卵予測検査薬を使ってみよう

医療機関に通う前、セルフで妊活を試みてみる場合は、基礎体温の記録に加えて、排卵予測検査薬を使ってみるのもひとつの方法です。

基礎体温からは「排卵が起こった日」を推測できるものの、排卵日を事前に予測することはできません。しかし排卵日予測検査薬を使用すると、「これから排卵されるかどうか」、ある程度の予測が可能になります。

排卵予測検査薬はLHサージという、LH(黄体形成ホルモン)の大量分泌を感知することで排卵日を予測しています。検査の方法は1日1〜2回、試薬に尿をかけるだけ。次回生理開始予定日の17日前から、毎日ほぼ同じ時間帯に使用することが推奨されています。陽性反応が出た場合、その日またはその翌日が排卵日と予測され、ドラッグストアなどで入手可能。およそ5回分〜14回分程度のセットになって販売されています。

いつ起こるかわからない排卵を事前に予測することで、より正しいタイミングを取ることが可能になり、妊娠に少し近づけるかもしれません。

まとめ

妊娠するためには、排卵後約6〜12時間以内に卵子と精子が出会うことが不可欠。それには正しいタイミングをはかることが大切です。タイミング法を試みるなら医療機関で指導を受けるのがもっとも効果的ですが、いきなり受診することに抵抗感がある人は今回紹介したような方法をまず試してみてはいかがでしょうか。

(文:山本尚恵/監修:齊藤英和先生)

※画像はイメージです

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