【お米のまわり】ごはん時間が楽しくなる道具

2022年10月1日(土)12時2分 ソトコト

炊く/COOK RICE





【ごはん鍋】


ごはんをふっくらと炊きあげるための鍋。


お米を炊くために生まれた「ごはん鍋」には、吹きこぼれ防止や炊きあがりの「合図」があるものなど、炊飯をサポートしてくれる工夫がさまざま。中でも土鍋タイプは一度温まると冷めにくく、保温性に優れている。


能とかわいいを両立。『たいせい窯』のごはん鍋


三重県の窯元『泰成窯』が手がけるブランド「たいせい窯」のごはん鍋は、丸くぽってりとした形が特徴。この丸みによってお米を対流させ、均等に熱が入る設計だ。二重の蓋が蒸気を閉じ込め、もっちり食感のごはんに。
ごはん鍋 2合(白) 6,600円
泰成窯 https://taiseigama.jp


ごはん鍋炊きのススメ


火加減の管理から「鍋でお米を炊くのは、難しいのでは」と思われがちだが、炊いている際の「サイン」を知り、コツさえつかめば意外と簡単にできる。炊き上がった後の「蒸らし」がふっくらしたごはんになるポイント。


仕上げる/FINISH UP





【おひつ】


お米のおいしさを保つ、心強い器。


炊き上がったごはんを保存する容器・おひつ。木製や陶器製、ステンレス製のものなどがあり、古くからある木製のおひつは、木の調湿機能でごはんの水分を保ち乾燥しにくいのが特徴。使いやすさから選ぶのもおすすめ。


おひつがお弁当箱に。『谷川木工芸』のおひつ


1955年にすし桶製造所として創業した、香川県の『谷川木工芸』。国内産の杉を使用して職人が手づくりした「讃岐弁 もらん」は同社のロングセラーであるおひつをお弁当箱サイズにしたもの。
讃岐弁 もらん 直径約15cm×高さ約6.5cm 9,900円
谷川木工芸 https://kinoibuki.com


【晒】


料理や家事に役立つ万能布。


布巾に比べて薄く、吸水性が高く乾きやすい布、晒。蒸し布・濾し布としてのほか、おひつとセットで使うことで、お米の乾きや滑りを抑えてくれる。お皿を拭く布巾や掃除用の雑巾としても活躍する便利な布。


何役もこなして繰り返し活躍。『武田晒工場』の晒


1911年に大阪府堺市で創業した『武田晒工場』が手がける和晒ブランド「さささ」。肌触りの良いロールタイプの和晒で、ミシン目のあり・なしの2パターンがある。好きな長さでカットして「さささっと」使ってみて。
さささ 和晒ロール Cut ミシン目あり 2,970円
武田晒工場 http://takeda-sarashi.jp


食べる/EAT RICE





【飯碗】


江戸時代から愛されている「くらわんか碗」。


江戸時代の大坂の商人の「飯くらわんか〜(食べないか)」という掛け声が名前の由来となった器。不安定な船上で米や汁などを売るために、重心を低く丈夫に作られた。その使い勝手のよさから庶民の間にも広まり、現代も重宝されている。


日使いたいモダンデザイン。『和山窯』のくらわんか碗


江戸時代にはくらわんか碗の一大産地だった長崎県・波佐見町の波佐見焼は、400年以上の歴史を誇る陶器。代表メーカーのひとつ『和山窯』の扱うくらわんか碗は、伝統的な文様から現代的な柄まで種類豊富で、ごはんの時間を彩ってくれる。
波佐見焼 くらわんか碗 1,100円〜
和山窯 https://wazangama.com


手なじみのいい安心感。





【箸】


日本人の風習に寄り添う箸。


日本では箸にまつわる文化が広くある。「箸に始まり箸に終わる」といわれる、お食い初め(百日祝い)や日々の食事、また仏式の葬儀では骨を箸で拾い、供え物に箸を立て供養するなど、人生において切り離せない道具なのだ。


持ちやすさにこだわった一品。『廣箸』の箸


江戸時代から箸づくりで知られる奈良県吉野郡下市町で作られる『廣箸』の箸ブランド「よろしぃおあがり」の箸は職人が仕上げる繊細な形が特徴。六角形の「桧六角」、四角い形の「みずき」など、自分の手になじむ形を探す楽しみも。


吉野の杉・桧の風合いを楽しむ。





【箸置き】


実用と装飾を兼ね備えた箸置き。


食事中の箸休めに使ったり、箸が転がってしまわぬようテーブルマナーとしても使用される箸置き。素材も色柄もサイズも多種多様で、食卓のコーディネートのワンポイントにもなる。神様に供える箸を汚さないための道具が起源ともいわれている。


小さな箸置きに真心を込めて。 『イホシロ窯』の箸置き


岐阜県瑞浪市の創作箸置き工房『イホシロ窯』。「心ときめく」をキーワードに提案する箸置きは機械加工に頼らず、一つひとつ職人が作っている。ミニチュアのような愛らしいデザイン揃いで、食卓のアクセントにぴったり。


お気に入りを見つけて。





photographs by Yuka Uesawa text by Rie Ochi

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