【医師監修】妊娠中はむくみやすい!?妊婦の注意したいむくみは?

10月2日(水)17時0分 マイナビウーマン子育て

妊娠すると、多くの人がむくみ(浮腫)を経験します。通常、妊娠中にはどんなむくみが生じやすいのでしょうか。また、要注意のむくみとはどんなものなのでしょうか。今回は妊娠中のむくみの特徴と、むくみ対策についてご紹介します。

この記事の監修ドクター 直林奈月先生 赤心堂病院産婦人科勤務(埼玉県川越市)大学卒業後、太田西ノ内病院、高知大学医学部附属病院、船橋二和病院を経て現職。産科婦人科学会専門医、女性ヘルスケアアドバイザー、日本産科婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医

妊娠中に起こる困ったむくみとは?

822491580

Getty logo

妊娠すると、ホルモンのバランスが大きく変化することなどによって、むくみが生じやすくなります。このようなむくみは生理的浮腫といわれ、これ自体には問題はないといわれていますが、むくみのなかには病気が原因となっているものもあります。

むくんでいるかどうかを自分で確認する方法としては、足を指で強く押してみる方法があります。白っぽい跡がついてなかなか消えなかったり、くぼみが元に戻らなかったりしたら、それはむくみがある証拠です。靴下のゴムの跡がくっきり残ったり、指輪がきつくなることでむくみに気づくケースもあります。

妊婦の半数以上に発生する「むくみ」

妊娠中は、約60%で脚や指などがむくむとされています[*1]。特に子宮が大きくなる妊娠後期に入ると、脚から心臓へ戻る血流が圧迫されることで脚がむくみやすくなり、今まで履いていた靴がはけなくなるなどの症状があらわれます。また、水分を保持するホルモンが多く分泌されることによって、人によっては手指などにもむくみを感じることもあります。

妊娠後期の急激なむくみに要注意!

683583198

Getty logo

妊娠中に見られるむくみの多くは心配のないものですが、むくみの中には何らかの病気が原因として隠れている場合があります。特に妊娠後期に急激なむくみが現れる場合は、病気的なものでないかを確認する必要があります。むくみを生じる病気で注意を要する代表的なものとしては妊娠高血圧症候群が挙げられます。

妊娠高血圧症候群

妊娠中から分娩後(妊娠20週∼分娩後12週)に高血圧になった状態を「妊娠高血圧症候群」といいます。妊婦の10人に1人に起こる症候群[*2]で、特に妊娠34週未満で発症する早発型の場合は重症化しやすいといわれています[*3] 。妊娠高血圧症候群の診断基準は高血圧(またはたんぱく尿も合併)ですが、むくみの症状を伴うことも多くあります。

妊娠高血圧症候群になりやすいのは、もともと高血圧の人のほか、糖尿病や腎臓病などの持病がある人や、40歳以上、双子などの多胎妊娠、初めての妊娠の場合などです。また、以前に妊娠高血圧症候群になった人は再度妊娠高血圧症候群になる可能性があります。

【妊娠中のむくみ対策は?】

妊娠中に起こる通常のむくみの場合、生活の中に様々な工夫を取り入れるとむくみの軽減が期待できます。具体的には次のような対策があります。

弾性ストッキングの着用やマッサージがおすすめ

1083792564

Getty logo

妊娠中は特に脚がむくむことが多いため、長時間立ち仕事を続けると悪化しやすくなります。このため、脚をマッサージしたり、脚を少し高くして寝るのもおすすめです。また体の左側を下にしたシムス位で寝るといいともいわれています。さらにふだんから弾性ストッキングを履くと、脚に滞留しがちな血液がストッキングの圧力で戻りやすくなります。

しっかり水分をとることも大切

964850234

Getty logo

むくみが気になると、つい水分を控えたくなりますが、むしろ1日2ℓ程度の水分をとることによって過剰な水分が体に留まるのを防ぐことができます。高血圧がない限り、塩分摂取の制限はありません。しかし、高血圧がある場合には、医師の指導のもとで塩分摂取量を制限する必要がありますので、個別に相談するようにしてください。

まとめ

むくみは多くの妊婦さんが経験するトラブルですが、生理的なものとして特別問題のないものと、母体や赤ちゃんに影響を及ぼす病気のサインとして現れるものとを区別する必要があります。妊娠中は、生活の中にむくみ対策を取り入れつつ、もし心配なサインを見つけたときには必ず医師に相談してくださいね。

(文:大角美由貴/監修:直林奈月先生)

※画像はイメージです

マイナビウーマン子育て

「むくみ」をもっと詳しく

「むくみ」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ