新共通テスト実施をとめよう、緊急シンポジウム10/13東大
2019年10月3日(木)14時45分 リセマム
緊急シンポジウム「新共通テストの2020年度からの実施をとめよう!」は、中京大学国際教養学部の大内裕和教授、東京大学大学院教育学研究科の中村高康教授、予備校講師の吉田弘幸氏らの呼びかけによるもの。
大学入学共通テスト(新共通テスト)については、新たに導入される英語民間試験での経済的負担の増大、地域格差による受験格差の不公平、複数試験の成績を比較することの困難性などが指摘されている。また、記述式問題の導入についても、採点の公平性や公正さへの疑問、自己採点が困難なために出願大学を適正に選べないなどの声もあがっている。
さらに、緊急シンポジウム実行委員会は、「2020年度からの実施が近づいているにもかかわらず、当事者である受験生に正確な情報提供が行われていない」点を指摘。文部科学省は原則として、「受験生に大きな影響がおよぶ変更がある際は2年前には予告する」と定めているにも関わらず、新共通テストまで約1年4か月、英語民間試験までは約7か月しかなく、原則を大きく裏切っていると問題視している。
検討が不十分な入試制度を「見切り発車」することは受験生が被害を受けるだけでなく、大学教育のありようにも影響し、将来にも大きな禍根を残すこととなることから、新共通テストの2020年度からの実施を見送り、これまで指摘されてきた問題点を冷静に再検討することが必要だと提言している。
「新共通テストの2020年度からの実施をとめよう!10・13緊急シンポジウム」は10月13日午後1時から午後5時まで、東京大学経済学研究科棟第5教室で行われる。参加費は500円。学生・生徒は無料。事前申込み不要。
◆新共通テストの2020年度からの実施をとめよう!10・13緊急シンポジウム
日時:2019年10月13日(日)13:00〜17:00 ※開場12:30
会場:東京大学経済学研究科棟第5教室(東京都文京区本郷7-3-1)
参加費:500円(学生・生徒は無料)
※事前申込み不要