新生「オールドパー」はどう違う? 新しくなった3種を飲み比べてわかった実力

2019年10月7日(月)17時0分 食楽web


食楽web

 ハイボールの人気と、ウイスキー・カクテルのブームにより、昔に比べてウイスキーがずいぶん身近なお酒になってきました。そのウイスキーの本場といえば、ご存知、英国のスコットランド地方。ここで作られるスコッチウイスキーは「ウイスキーの王様」と呼ばれ、世界中で愛され続けているのは周知の通りです。

 そんなスコッチウイスキーの有名ブランド、「オールドパー」が11月にリニューアルをすると聞き、その発表会&テイスティングの取材に行ってきました。

創業は19世紀後半。伝統あるスコッチウイスキーの雄

 皆さん、「オールドパー」と聞いて、どんな印象をお持ちでしょう? 年配の方なら「高級酒」「父親が大事に棚に飾っていた酒」といったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

「オールドパー」のルーツは1871年にまで遡ります。最高の技術で完成させたブレンデッドスコッチウイスキーを末永く世に広めたい、という思いからロンドンで会社を創業したグリーンリース兄弟。152歳9ヵ月という、英国史上最長寿といわれた伝説の人物トーマス・パー(オールド・パー)にあやかってブランド名を命名したといわれています。

 以来、オールドパーは、伝統あるこだわりのウイスキーとして世界中で親しまれてきました。今回は“伝統あるブランドにモダンな解釈を加える”という、革新的なリニューアルだそうで、力の入れようもかなりなもの。

チーフブレンダーが満を持して作り出した至高の一杯を味わう

 その目玉と言えるのが「オールドパー18年」の登場です。新しい「オールドパー18年」は、長期熟成のモルトウイスキーにグレーンウイスキーをブレンドすることで実現した芳醇で滑らかな味わいが魅力のブレンデッドウイスキー。マスターブレンダーであるクレイグ・ワレス氏に、「オールドパー史上最強のバランスを実現した」と言わしめる最高の出来だそう。

 さっそくストレートで試飲してみると、長期熟成させたウイスキーならではの口当たりのまろやかさと旨み、そして穏やかに続く余韻が絶妙。ほのかにスモーキーな香りも鼻腔をくすぐります。まさにリッチな一杯に思わず脱帽です。


「オールドパー 12年」と「オールドパーシルバー」

 次に試したのが、「オールドパー 12年」と「オールドパー シルバー」。前者はロックで、後者はハイボールでそれぞれ味わってみました。まずは「12年」。ロックならではの華やかな香りを楽しみつつ含んでみると、調和のとれた奥深い味わいとともに、心地よい余韻が残ります。水割りにすれば、和食との相性も良さそうです。


「オールドパーシルバー」のロック

 一方の「シルバー」は、非常にフレッシュな印象を受けました。柑橘系の香りとともに爽やかな余韻が楽しめ、何杯でもいただけそうです。和食をはじめ、さまざまな料理と合うことは間違いありません。

 実はこちらの「12年」と「シルバー」は、パッケージデザインのみのリニューアルだそう。そう教えられて改め見てみると、確かにパッケージデザインからも、伝統とモダンの融合が感じられます。

 今回、発売前に「オールドパー 18年」、「オールドパー 12年」、「オールドパー シルバー」の3種類を実際に五感で楽しんだわけですが、味わいやコンセプトなど、ブランドとしての方向性を等しくしつつも、ブレンドや熟成によって、かくも個性が異なることに改めて驚きました。

 ゆえにみんなでハイボールで楽しくやるもよし、ひとり静かにロックやストレートを楽しむもよし、大切な人にプレゼントとして贈るもよし。さまざまなシーンで楽しめるスコッチウイスキー・新生オールドパーの世界に触れてみてはいかがでしょう。

●DATA

オールドパー

http://oldparr.jp

食楽web

「ウイスキー」をもっと詳しく

「ウイスキー」のニュース

「ウイスキー」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ