2019ノーベル化学賞、旭化成フェローの吉野彰氏が受賞
2019年10月10日(木)10時45分 リセマム
2019年10月9日、2019年のノーベル化学賞が発表された。John B. Goodenough氏、M. Stanley Whittingham氏とともに、旭化成名誉フェローの吉野彰氏が受賞。リチウムイオン電池に関する研究開発の功績が称えられた。
吉野彰氏は1970年に京都大学工学部を卒業、1972年に京都大学院工学研究科修士課程を修了し、旭化成(旧旭化成工業)に入社。旭化成によると、負極にカーボン、正極にLiCoO2(コバルト酸リチウム)を使用することにより、現在のリチウムイオン電池の原型となる二次電池を世界で初めて考案・製作。周辺技術開発などを行い、小型・軽量の新型二次電池としてリチウムイオン電池を実用化している。
リチウムイオン電池は現在の携帯電話やノート型パソコンに用いられており、今後、電気自動車などの新規市場へのさらなる広がりが期待されているという。吉野氏は「紫綬褒章」(2004年)や発明協会の「全国発明表彰文部科学大臣発明賞」(2002年)、日本化学会の「化学技術賞」(1999年)のほか、欧州特許庁による「欧州発明家賞」(2019年)など、国内外のさまざまな賞を受賞。旭化成Webサイトにて、プロフィールや研究成果、過去のインタビューなどが閲覧できる。
出身大学である京都大学は、Webサイトに山極壽一総長による祝辞を掲載。受賞についてお祝いの言葉とともに、吉野氏が日本で初めてノーベル化学賞を受賞した福井謙一氏の一番弟子にあたる米澤貞次郎氏の研究室の出身であることに触れ、「本学の自由の学風が、このような栄誉に少しでも寄与することができたとすれば、大変喜ばしいこと」と述べている。
そのほか、文部科学省や大阪大学(2005年に大学院工学研究科 博士(工学)取得)も、吉野氏のノーベル化学賞受賞を祝してコメントを掲載している。
吉野彰氏は1970年に京都大学工学部を卒業、1972年に京都大学院工学研究科修士課程を修了し、旭化成(旧旭化成工業)に入社。旭化成によると、負極にカーボン、正極にLiCoO2(コバルト酸リチウム)を使用することにより、現在のリチウムイオン電池の原型となる二次電池を世界で初めて考案・製作。周辺技術開発などを行い、小型・軽量の新型二次電池としてリチウムイオン電池を実用化している。
リチウムイオン電池は現在の携帯電話やノート型パソコンに用いられており、今後、電気自動車などの新規市場へのさらなる広がりが期待されているという。吉野氏は「紫綬褒章」(2004年)や発明協会の「全国発明表彰文部科学大臣発明賞」(2002年)、日本化学会の「化学技術賞」(1999年)のほか、欧州特許庁による「欧州発明家賞」(2019年)など、国内外のさまざまな賞を受賞。旭化成Webサイトにて、プロフィールや研究成果、過去のインタビューなどが閲覧できる。
出身大学である京都大学は、Webサイトに山極壽一総長による祝辞を掲載。受賞についてお祝いの言葉とともに、吉野氏が日本で初めてノーベル化学賞を受賞した福井謙一氏の一番弟子にあたる米澤貞次郎氏の研究室の出身であることに触れ、「本学の自由の学風が、このような栄誉に少しでも寄与することができたとすれば、大変喜ばしいこと」と述べている。
そのほか、文部科学省や大阪大学(2005年に大学院工学研究科 博士(工学)取得)も、吉野氏のノーベル化学賞受賞を祝してコメントを掲載している。