残念すぎるSES企業「研修ありのはずがひたすら独学。現場でやっていけるわけもなく、すぐ自社待機に」

2023年10月10日(火)21時49分 キャリコネニュース

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世の中には、新入社員がなかなか定着しない職場もある。


埼玉県の30代前半の女性(事務・管理/年収300万円)は、以前働いていた職場でのできごとを振り返り、「私を含め、8人以上の同期」が待遇の良い同業他社に「鞍替えor辞めた」と明かす。


SES(システムエンジニアリングサービス)を事業としている会社だったが、その内情はお粗末だった。


「未経験者歓迎をうたっていて、研修制度もあると記載があり入社したものの、そもそも社長も代表もプログラムがまったくできない無知者だった。もちろん仕事を持ってくる営業もまったく知識がない。研修というと、パソコンを社員に持参させ、社内にある出版書籍やインターネットに載ってる練習問題をひたすら解いての独学」


要するに、素人ばかりが集まって、堂々とSES会社を名乗っていたのだ。(文:福岡ちはや)


「知らん間に会社のPR部隊がシンガポールへ長期出張。もちろん収入はなし」



その会社の営業方法は、極めて質の悪いものだった。客先に対し、できないことをできると偽り、「スキルシートを捏造し、営業がそれで仕事を取ってくる」のが常套手段。女性は当時置かれていた状況について、次のように振り返る。


「それで(システムエンジニアが)派遣に向かうものの、(スキルが足りないので)現場でやっていけるわけもなく、すぐ自社待機へ戻る。自社待機も含めた社員制度のはずが、なぜか『自社待機は無駄な出費』と社長自らが揶揄してくる。で、私たち派遣エンジニアが稼いだ額の半分以上を会社側が押収し、残りカスを給与としている。『ウチには待機を長居させる余裕はないんだよね』とか、さんざん煽って」


女性はよほど薄給だったらしい。派遣先で優良SES会社の社長に出会ったとき、女性が現在の給与を明かしたところ、「(こんな有名企業に派遣に来てるのに)それだけしか……?」と驚かれたそうだ。


さらに腹立たしいことに、会社はこれだけエンジニアを軽く扱っておきながら、そのエンジニアが稼いできた資金を使って謎の事業に手を出していたという。女性は、


「社内Slackで『当社は宇宙を目指します!』と、私たちが稼いだ金でわけわからん事業に首を突っ込み始める。宇宙を目指す前にも、海外への進出をもくろみ、知らん間に会社のPR部隊がシンガポールへ長期出張。もちろんシンガポールからの収入はなく、それらの費用も全部私たち派遣エンジニアが稼いだ金でまかなわれている」


と憤った。また、


「社員に正しい給与を支払わない。失敗ばかりの事業拡大を目指すばかりで成果を出せないダメダメな社長の経営する会社は、基本辞めるのが賢い」


と辛辣に綴っていた。

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