子供に予防接種を受けさせないのは罪? 拒否した母親に有罪判決

10月13日(金)14時57分 OVO[オーヴォ]

 予防接種には病気にかかりにくくなるなどの効果があるとされているが、予防接種を打つべきか打つべきでないかは、時々議論の対象となる。反対派はその副作用などを理由とし、推進派はその効果を訴える。日本では、予防接種法で法定予防接種が定められていて、各自治体で定期接種が行われている。ただ、接種そのものは「努力義務」となっていて、打っていなくても保健所などで口頭注意されるぐらいだ。最終的には親の判断で、子供に予防接種が必要か必要ではないかを決めることができる。一方アメリカでは、自治体で定めた予防接種を完了していないと、公立の学校でも入学・転入ができないケースがある。入学・転入の際は接種した予防接種の一覧を提出しなくてはいけなく、親の考えとは別に、集団行動をする子供には予防接種を打つ必要性が出てくる。

 そんなアメリカで、宗教的な信念から息子に予防接種を行ってこなかった母親が、有罪判決を受けるというケースが発生した。ワシントンポストなどのメディアが伝えたところによると、10月4日(水)、ミシガン州オークランド郡の裁判所が、9歳の息子に予防接種を受けさせず、裁判所の命令にも従わなかったとして、母親に7日間の実刑判決を出した。母親は、離婚した息子の父親である元夫と、子供の養育などを巡って裁判で争っており、元夫は息子の接種を希望している。裁判長は「あなたが子供を愛していることは理解している。ただ、父親にもその言い分はある」と指摘したという。

 母親は9歳の息子が生まれた時から、予防接種には慎重な意見を持っており、2010年には元夫とも、今後息子に一切予防接種を受けさせないことで合意していたという。ただ、裁判所は昨年11月、予防接種を受けさせるべきとする命令を出し、母親側はこの命令に署名をしている。裁判長はこの署名をもとに、同意した事項を実行する責任があるとしている。息子は母親が刑務所にいる間に、父親によって一部の予防接種を接種した。

日本では接種そのものが努力義務なので、行政や裁判所によって強制的に接種させられることはないが、今後も予防接種の是非は意見が分かれそうだ。

OVO[オーヴォ]

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