金銭感覚はどう育てる? 幼い頃から家庭で取り組める「お金の教育」

10月16日(水)10時0分 lifehacker

社会人になってから、「なんで誰も教えてくれなかったの?」と強く思ったことのうちの1つがお金についての知識です。

(いや、正確に言えばおそらく学生の頃に授業で教わったこともたくさんあるのでしょうが、当時の私にはピンときていなかったのでしょう…。)

「お金が全て」とまでは言いませんが、やはり私たちの生活になくてはならないものであるのは間違いありません。

先日目にした「The Telegraph」に掲載されていたある研究によると、キャッシュレス決済の急激な加速によって、45歳以下のロンドン市民1/5が借金の返済に苦しんでいるとのこと。

今後ますますエスカレートしていくキャッシュレス社会において、私たちは子どもたちにどのようなマネーリテラシーを身につけさせれば良いのでしょうか?

まずはお金の価値について理解させる「The Telegraph」で紹介されていたケンブリッジ大学の研究では、子どもは7歳くらいまでの間にはお金の概念を理解し、仕組みの細かな部分についても理解しはじめるようになるということが明らかになっているそう。

え、そんな早いうちから!?

とはいえお金ってなかなかデリケートな話題。小さな子どもにいったい何から話せばよいのか、なかなかハードルが高いような気がします。

幼少期におけるマネー教育の開発や支援を手掛けるエヴァンス氏は同記事内で次のように話しています。

大切なのはなにより、お金は「懸命な労働の対価」であり、大変な努力があって初めてお金を手にすることができる、ということを子どもに理解させることなのです。

「The Telegraph」より翻訳引用

これってすごく基本的なことに聞こえますが、確かにお金が手元に見えづらくなってきている今の時代だからこそ、この概念をきちんと理解しているかどうかがこれまで以上に重要になってくる気がします。

できれば子どもたちに両親の職場を見学させたり、実際働いている姿を生で見せる、というのも実感が湧きやすくて良いかもしれませんね。

自分たちが学校に着ていく洋服も食卓のおかずも、休みに出かけるレジャーも、全てそうした両親の努力あってこそのものだと理解させるのです。

エヴァンス氏は、「お金について理解することが、今身の回りに置かれている環境や自分の持っているものに感謝の念を持たせることにも繋がる」とも述べています。

『必要なもの』と『欲しいもの』の違い
WANTSとNEEDSのリスト

Image: Thinglass/Shutterstock.com
独自のマネー教育プログラム機関を立ち上げるソーター氏によれば、授業ではまず『必要なもの』と『欲しいもの』の違いについて考えさせるところから話し合わせているそう。

たしかに子どもの頃って、自分が欲しいものばかりに目がいきがちですよね。

水道をひねれば水が出ることも、スイッチを押せば電気がつくことも、「特別なことは何もしなくても当たり前にあるもの」として捉えがちです。

「身の回りにある生活に必要なもの」「必要ではないけれど自分が欲しいと思うもの」を親子で一緒にリスト分けしてみるだけで、意識にぐっと変化がでてくるような気がします。

ソーター氏は、我が家の家計情報をオープンにするのも1つのやり方だと言います。

生活していくにあたって何にいくらくらいかかっているのかを知ることで、「限りあるお金をどのようにやりくりすべきか?」と考えるきっかけになるでしょう。

お小遣い制をうまく取り入れる意見は賛否両論に分かれるかもしれませんが、個人的には「お手伝いをしたらお小遣いをあげる」というのは理にかなった良い方法だと感じました。

お手伝い(=労働)の対価でお小遣いが貰えるという仕組みを体感すること。

また、限られたお小遣いをどのように使うのかということ。そして何か金額の大きなものを買おうとすると、しばらく欲しいものを我慢して計画的に貯金しなければならないことなど。

お小遣い制を通して子どもたちに学ばせられることは多くあると思います。

最近ではスウェーデン発のサービスで、お手伝いの依頼や子どもへのお小遣いの送金や管理もできるモバイルバンキングアプリなんかも登場しています。(※英語・スウェーデン語・ノルウェー語でのみ対応)

こうしたものを利用して、デジタルにお金を管理する習慣づくりをするのも良いかもしれませんね。

マーケット感覚を身につけさせるまた、中学・高校生くらいになればもっとダイナミックにお金に関するチャレンジをさせてみてもよいでしょう。

「The Telegraph」で紹介されていた、子どもに家計のやりくりを任せるというのはとてもおもしろいと感じました。

たとえば、光熱費に関して様々な会社のプランを比較し、より安く効率的な契約を調べさせてみるなどです。

また、今では多くの人が利用しているフリマアプリを使うことで市場の原理を疑似体験し、マーケット感覚が身につけられます。

自分の出品したいものはどのようにPRすれば売れやすくなるか。競合と比較していくらで出品するとよいか。送料を差し引いて利益はどのくらい残るか。

お金の流れをより大きな視点で学ぶこともでき、お金を自ら稼ぐヒントも身につくのではないでしょうか。

現金が目に見えづらいキャッシュレス社会でも、小さな頃からマネーリテラシーを身につけておけば、その知識と経験は後々しっかりと活きてくるはずです。

「お金のことを子どもにリアルに話すなんて気が引ける」「まだ早い」と構えることなく、無理なく楽しく、できるところから身近なお金についてオープンに話す機会を設けてみましょう。

Image: A3pfamily, Thinglass/Shutterstock.com

Source: The Telegraph, Gimi

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