3時間待ちの行列店の味を完全再現!? 『らあめん花月嵐』の「中華そば 琴平荘」が旨すぎ注意!
2022年10月16日(日)10時49分 食楽web
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看板メニュー「嵐げんこつらあめん」を始めとする多彩なラーメンが大好評を博している人気チェーン『らあめん花月嵐』では、10月5日より期間限定で新作コラボラーメン「中華そば 琴平荘」を販売しています。
メニュー画面。大行列店の文字が
今回のラーメンは、山形県鶴岡市にある旅館『琴平荘(こんぴらそう)』が10月から5月下旬までの期間限定で営業する超人気ラーメン店『中華そば処 琴平荘』の「中華そば」を再現。大好評を博した2010年から何と12年の歳月を経て、店主である掛神淳氏監修のもと“もっと凄い一杯”を作り上げるに至ったんだとか。そんな渾身のラーメンのお味は果たして…ということで、最寄りの『らあめん花月嵐』にて実食してみます!
12年の思いを込めて作り上げられた渾身の一杯「中華そば 琴平荘」を実食!
今回は「中華そば 琴平荘」960円をオーダー。専用トッピング「琴平荘メンマ」150円と「琴平荘のり」120円もあります(全て税込)
食券を渡してから待つことちょい長めの約8分、店員さんがラーメンを運んできました。このビジュアル、なるとが乗っていないことを除けばまさに「醤油ラーメンの王道中の王道」。醤油スープの上品で澄んだ香りを纏った湯気が食欲を心地よく刺激します。
黄金色に輝く王道の醤油スープ
食べ始めはもちろんスープから。レンゲに取って一口。すっきりと、そして角がまるっと取れた、上品で優しい醤油味です。鶏がメインで魚介系の味が加わりますが、豚足系のドシンと来る味わいはさほど感じません。後味にほんのわずかながら甘味があり、ただの醤油スープではない“深み”のある味わいが口の中に広がります。これは間違いなく、毎日食べても飽きが来ないタイプの美味しさです。
続いては麺。平打ちでしっかりとウェーブがかかり、啜るごとにスープをたっぷりと纏って口へと入ってきます。食感はつるもちで柔らかめ、コシは弱めですがしっかり食感が残り、噛むほどに麺の旨みが染み出します。
これが前作以上のクオリティを追求して仕上げられた“超多加水麺”の実力なのか。何よりこの麺とスープ、それぞれを単独で味わうよりもスープを多めに含みながら麺を食べることで、旨みの広がり方が段違いにアップするんです! 他のラーメンではそもそもが「麺とスープを一緒に食べる」という感覚には至らないんですが、このラーメンに関してはその食べ方が恐らくは最適解。後味までうんめえです。
トッピングのメンマは厚切りながら柔らかな食感で、その身に抱え込んだ煮汁が噛むほどに湧き出てきます。多めに盛られた刻みネギも、風味と食感がスープの味わいにちょうどいいアクセントをプラス。海苔も自身の風味を残しながら、スープや麺の味を邪魔することなく溶けていきます。
そしてキング・オブ・ラーメン具材のチャーシュー。こちらもスープよりも濃い目で甘さのある煮汁の味わいが染み込んでいて、美味しさの余韻を残しながら食べるというよりも消失します。これだけ存在感があって柔らかいのなら、もうちょっと厚みを持たせてほしかったなあ。とあまりの美味しさに、寂しさを感じてしまいます。
スープと麺を徐々に減らしていきながら、丼の中身を空っぽにして無事完食となりました。ごちそうさま!
店内のPOPでも大きく紹介されています
麺、スープ、具材は、それぞれを個別にいただいていくというのが、筆者のラーメンを食べるスタイル…というか、恐らくは世の大半の方もそうやって食べているのではないかと思っているんですが、今回実食した「中華そば 琴平荘」はとにかくスープと麺、スープと具材を“一緒に食べてこそ”。すっきりしながら奥行きのあるスープ自体の味はもちろん美味しく、さらに麺や具材を同時にいただくことで全体的な味わいをより高みへと引き上げる、ナイスな役割を果たしていたように感じました。再現でここまで美味しく仕上げられるということは、オリジナルはどれだけ美味しいんだろ。『らあめん花月嵐』のコラボラーメンを食べると、いつもそんな風に思わせてくれます。
終売日時の告知は明示されていませんが、期間限定メニューということを考えれば早いうちに食べておくに越したことはナシ。美味しさも満足度も激高の「中華そば 琴平荘」、この機会にぜひお試しください!
●DATA
「中華そば 琴平荘」
期間:2022年10月5日(水)〜 ※期間限定・なくなり次第販売終了
販売:国内の『らあめん花月嵐』(一部店舗を除く)
http://www.kagetsu.co.jp/