ホーキング博士が死の直前まで書いた“全人類必読”の最終回答とは? 神・宇宙人・DNA…人類史上最悪の過ちも警告!

10月18日(木)8時0分 tocana

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 今年3月に亡くなった“車椅子の天才物理学者”、スティーヴン・ホーキング博士。彼が死の直前まで執筆していた遺稿がこの度出版された。

 タイトルは『BRIEF ANSWERS TO THE BIG QUESTIONS(大きな疑問への簡潔な答え)』。全10章からなる同書は、それぞれ「ブラックホールの中には何がある?」、「どうやって全ては始まった?」、「神さまは存在する?」といったさまざまなビッグクエスチョンにホーキング博士が答えていく形式となっている。

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 ホーキング博士が人類に遺した最後の言葉は必読間違いなしだが、まだ邦訳は出ていない。そこで、一足先に同書の内容を米「FOX NEWS」(10月17日付)や、知的情報サイト「Big Think」を参考にご紹介しよう。


■神の存在

「神は存在しません。宇宙を監督している者は誰もいないのです」
「何百年もの間、私のように障がいを持つ人々は神の災いのもとに生きていると信じられていましたが、全ては自然法則によって説明できると私は考えたいです」

 また、ホーキング博士は以前にもアメリカ人物理学者レナード・ムロディナウとの共著「The Grand Design」では次のように語っていた。

「宇宙はビッグバンで生まれました。そして、ビッグバンは決して避けることのできない物理法則の結果として起こったのです」
「重力のような法則があるため、宇宙は自らを無から創造することができますし、これからもそうするでしょう。この自発的な創造こそ、何も無いのではなく、何かがあることの理由であり、宇宙が存在する理由であり、我々が存在する理由なのです」
「宇宙の誕生に神は要りません。宇宙は自らを生み出すことが可能なのです」

 ただし、もし神が存在するとすれば、ホーキング博士には是非とも聞いてみたいことがあるという。

「もし神がいるとしたら、 “一体どうやって、11次元のM理論のような複雑なものを考えたのか”と聞きたい」


■宇宙人

「宇宙には知的生命体が存在します。ただもう少し我々が進歩するまで、彼らへの応答は慎重を期すべきです」

 ホーキング博士は宇宙人の存在を肯定した上で、彼らとの接触は安易にすべきではないという姿勢を貫いていた。その理由について、ホーキング博士は2015年に、スペイン紙「El Pais」のインタビューで次のように語っている。

「もしエイリアンが我々を訪問したなら、ネイティブアメリカンにとって望ましいことではなかったコロンブスのアメリカ大陸発見と同じ結果を招くでしょう。そのような先進文明を持つエイリアンはおそらく宇宙をさすらっていて、辿り着いた星ならどこでも支配し植民地化することを目論んでいます。(これに備えるためにも)私の数学的思考では、エイリアンがどんな存在であるのかを追求することは現実の課題であり、まったくもって理性的な行為なのです」


■宇宙の植民地化

「この先数百年の間に、太陽系のどんな場所にも行けるようになると期待しています。」
「人類が最終的に他の惑星に居住することになることについて私は楽観的です」
「我々は地球を抜け出し、宇宙で暮らすことを学ぶのです」

 100年以内の人類滅亡を予言していたホーキング博士は、以前にもその回避のために人類の移住が必要不可欠だと語っていた。

「人類のサバイバルの鍵を握るのは、我々が宇宙のどこかに新しい居住地を見つけられるかどうかにかかっています。なぜなら大規模災害が地球を滅すリスクが高まっているからです。だから私は宇宙開発の重要性について皆さんの意識を高めたいと思っているのです」


■AIの未来

「我々は最終的に機械の知性が人間の知性を上回る瞬間に直面するでしょう」
「高度な知性を持つ機械の存在は単なるSF話だと考えたくなる誘惑もありますが、これは間違いです。単なる間違いどころか、これまでで最悪の間違いの可能性もあります」

 2015年にもホーキング博士は、米オンライン掲示板「Reddit」で、AIが人類を皆殺しにする可能性に言及していた。博士によると、AIは“悪意なく”人間を大量虐殺する可能性があるという。

「AIの本当の脅威は彼らの悪意ではなく競争力です。超知性を持つAIは目的の達成のためにとてつもない能力を発揮するでしょう。ただ、その目的が我々と合致しない場合、人類は危機に陥ります」
「あなたは悪意をもってアリを踏み潰すような“アリ嫌い”ではないと思います。しかし、もしあなたが水力発電の開発プロジェクトを担当していて、その地域のアリ塚を水浸しにしてしまうとしたら、どうでしょう? その場合、(人間にアリを殺す意図が無くても)アリたちにとってはとても不幸な事態です。私が言っているのは、人類をこの不幸なアリたちの立場に置かないようにしよう、ということです」


■遺伝子工学

「核戦争は最も直接的な人類の危機ですが、遺伝子編集されたウイルスがばら撒かれることなど他にも危機はあります」
「人間の遺伝子編集に反対する法律ができると思いますが、記憶力の向上、病気への耐性、寿命を延命などといった魅力に抗えない人もでてくるでしょう」
「そうしたスーパーヒューマンの出現は、彼らと競争できない未改良の人間たちにとって大きな政治的問題になるでしょう」

 ゲノム編集技術、CRISPR(クリスパー)は目覚しい進歩を遂げている。2017年にはヒト胚の遺伝子編集にも成功したと報じられたように、まさに人類は“神の領域”に足を踏み入れてしまったのだ。博士が危惧するスーパーヒューマンの出現も時間の問題かもしれない。

 同書には他にも「タイムトラベル」、「ブレグジット」、「気候変動」、「月面着陸」などについて、ホーキング博士の“最終回答”がおさめられている。まさに全人類必読の書と言っても過言ではないだろう。邦訳の出版を心待ちにしたい。
(編集部)


※イメージ画像は、「pixabay」より

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