コンセントによる子供の感電事故に注意…消費者庁

2021年10月19日(火)19時15分 リセマム

コンセントでの感電事故に注意!

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子供がヘアピン等の身近にある金属をコンセントに差したり入れたりして感電した事故の情報が医療機関から寄せられているとして、消費者庁は注意を呼びかけている。コンセントは小さな子供でも届く位置にあり、唾液や汗で濡れた手で触ると非常に危険なことから、コンセントキャップ等の事故防止策が必要だ。

 コンセントにいたずらしようとする等して、子供が感電する事故はたびたび発生している。消費者庁は2021年10月18日、メールマガジン「子ども安全メール from 消費者庁 Vol.568」でコンセントでの感電事故について、あらためて注意喚起した。

 金属製の物をコンセントに入れたり、コンセントとプラグの間に差し込んでしまうと、発生した火花によりやけどを負ったり、電流が流れて体の中の組織を損傷することがある。電流が体内を流れると、心臓の動きに影響を及ぼし致命傷となる可能性もある。肌が濡れていると、体に電気が通りやすくなるため、唾液や汗で濡れた子供の手でコンセントやプラグに触ることは非常に危険だという。

 消費者庁・国民生活センターには、「子供がコンセントにヘアピンを差し、ビリッと音がして火花が散った。左手の親指から薬指の先にやけどを負った」(4歳)、「コンセントに両手で装飾用針金入りモールを入れてしまい、ショートして両手の親指、人差し指、中指をやけどし、水ぶくれになった」(5歳)、「突然バーンと音がして、焦げ臭いにおいがしたので見てみると、子供が尻もちをついたようすだった。右手に金属製のおもちゃのネックレスを持っており、一部が焦げていた。手と顔の皮膚の一部がただれるやけどを負った」(4歳)等の事故事例が寄せられている。

 電気コンセントは小さな子供の手が届きやすい位置にあり、歩き回り始めた乳幼児や活発に動き回る時期の子供がいる家庭では特に注意が必要だ。

 感電事故の防止のため、ヘアピン、針金、クリップ、チェーン、鍵、硬貨といった金属製の物は子供の手の届かない場所に保管する。また、使用していないコンセントには、いたずら防止用のコンセントキャップ等を取り付けること。コンセントキャップは外れにくく、子供の興味を引かない形状や色のものを選び、子どもが誤飲してしまわないように注意する必要がある。コンセント全体を覆い、容易に取り外せないタイプのコンセントカバーを用いるとより安全だという。

 「子ども安全メール from 消費者庁」は、消費者庁によるメール配信サービス。おもに0歳から小学校入学前の子供の思わぬ事故を防ぐための注意点や豆知識を発信している。登録は消費者庁のWebサイトから無料で受け付けている。

リセマム

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