大阪のサラリーマンの胃袋を鷲掴み! 老舗居酒屋『喜楽』の「焼肉定食」が人気のワケ

2023年10月21日(土)10時47分 食楽web


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●安くて旨いお店が集まるサラリーマンのオアシス「新梅田食道街」。半世紀以上にわたって地元民に愛される『喜楽』の「焼肉定食」を調査してきた

 阪急大阪梅田駅から徒歩1分の場所にある「新梅田食道街」は、戦後間もない1950年に開業したガード下の飲食店街。昭和の雰囲気漂う古い建物には、居酒屋や寿司屋、喫茶店など、100店舗以上のお店がひしめき合っています。ガタンゴトンという電車の音をBGMにディープな大阪を感じられ、”大阪で一番乾杯が似合う場所”として地元民や観光客に愛されています。

 創業から50年以上の歴史を誇る『喜楽』は、昼は定食屋、夜は串焼き居酒屋と2つの顔を持つ老舗。国産牛を贅沢に使った定食が人気で、お昼時は開店と同時に満席になることもあるそうです。今回はランチ限定の「焼肉定食」を食べてきました。

国産牛を贅沢に使用! ボリューム満点の「焼肉定食」

 カウンター10席にも満たない小さな店内は、ここだけ時が止まったかのようなレトロな雰囲気です。座席数が少ないため行列ができることもありますが、回転が早いので待ち時間は短め。1時間しかないお昼休憩でも焦ることなく食べられます。

 ランチメニューは、焼肉定食だけの一本勝負。プラス料金でご飯大盛り、焼肉大盛り、焼肉・ご飯大盛りに変更できます。何も言わなければ自動的に並が出てくるので、大盛りを注文したい場合は着席と同時にこちらから声をかけましょう。

 焼肉といっても網で焼くのではなく、カウンターの目の前の鉄板で焼き上げてくれるスタイル。店内には電車の音とお肉が焼けるジュージューという音が心地よく響き渡っています。

 香ばしい香りにワクワクしながら待っていると、3分も経たずに出てきました。


850円

 ほかほかのご飯とお味噌汁、細切りのたくあん、キャベツを覆い隠すように豪快に盛られた焼肉が目の前に並びます。一口食べてみると、肉の旨みが濃い! 国産牛の赤身が使われているそうで、しっかりとした肉質で噛みごたえがあります。

 焼肉というと甘辛い味付けでにんにくが効いているイメージだったのですが、こちらはしょうゆベースのあっさりとしたタレがかかっています。がっつりしているのに後味はさっぱり。にんにくは控えめなので、午後から予定があっても匂いを気にせず食べられるのは嬉しいですね。


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 シンプルな味付けだからこそ牛肉の旨みがダイレクトに感じられて、ご飯がとにかく進みます。ご飯に肉をバウンドさせて食べるもよし、豪快に乗せて一緒に食べるもよし。あぁ、両方とも大盛りにすればよかった……と後悔しました。

 下に敷かれた太めのキャベツもいい仕事をしていて、サラッとしたタレと肉汁を受け止めてくれています。一緒に食べると牛肉の旨みとキャベツの甘みが合わさって美味しさ倍増。外食だと不足しがちな野菜がたっぷり食べられるのもありがたいですね。必要な栄養がバランスよくとれる、体に優しい定食です。

”しび辛”と”ピリ辛”2つの味変が楽しめる

 卓上には、粉山椒と一味唐辛子が置かれているので、途中で味変を楽しむのもおすすめです。粉山椒を振りかければ、爽やかな香りが鼻に抜けて一気に上品な味わいに。一味をかけると、ピリッと辛味が効いたパンチのある味に大変身します。

 そのまま、山椒、一味と、一皿で3つの味を楽しめて、最後まで飽きずに食べられます。個人的に気に入ったのは山椒。山椒の香りとしびれる辛さで牛肉の旨みが引き立ち、やみつきになります。より一層食欲が掻き立てられ、あっという間に完食しました。

調査結果

『喜楽』の焼肉定食は、一口食べて驚くようなインパクトはありませんが、どこか懐かしく心に染みるおいしさ。午後からのエネルギーをくれる大満足のランチでした。お昼の営業時間は15:00までですが売り切れ次第終了、早い日は13:30に閉店することもあるそうです。気になる方はお早めに。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

喜楽

住:大阪府大阪市北区角田町9−26
営:平日11:30〜15:00、17:30〜22:00(L.O. 21:30)
土曜17:30〜22:00(L.O. 21:30)
休:日・祝日

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