醤油も箸も不要な“おにぎり型寿司”とは? スシローが仕掛ける新業態『むすび寿司』に行ってみた

2023年10月21日(土)10時46分 食楽web


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●スシローが手掛ける「むすび寿司」が話題! 一体どんな寿司が食べられるのか、調査してみた

 日本を代表する国民食、お寿司。筆者自身も大好きで食べる機会を増やしたいのですが、どうしてもネックとなるのが値段。国民食であると同時に高級料理でもあるお寿司は、気軽に食べられるイメージからは少し遠い印象がありますよね。

 そんなお寿司を手軽に食べられるお店が、南海電車のなんば駅にあるという情報をゲット。しかもそのお寿司は普通のお寿司と少し違うらしく、手掛けているのは人気回転寿司チェーン『スシロー』とのこと。いろいろ気になったので実際に食べに行ってきました。

【ミニ知識】江戸時代のお寿司はファーストフードの一種だった!?

 お店の紹介の前に、歴史トリビアを一つ。そもそもお寿司というのは、今でこそ高級料理としての地位が確立されているけど、江戸時代などはもっとファストフード的で大きさも今よりずっと大きく、おむすびくらいのサイズだったそうです。

 そんな歴史ネタを見たことありませんか? 筆者はその話を初めて知った時から「そういうお寿司との付き合い方してみたい」とずっと思っていました。そこで見つけたのが、ファストフード感覚なお寿司が食べられる『むすび寿司』です。

 お店があるのは南海なんば駅の改札内部。駅そばなどのお店に混じって『むすび寿司』を発見しました。駅そば店のようにシンプルな造りで、カウンターだけのお店となっています。

 メニューを確認するとむすび寿司が3個もしくは4個と、アサリ汁のセットのメニューがあるようです。他にも単品メニューがあって、そちらも食べてみたいので3個セットにしました。

本格的だけどワンハンドで食べられるファストフード寿司


上セット 890円

 到着したのが、こちら。確かにパッと見はお寿司というよりおむすび。小ぶりのおむすびといったサイズで、お寿司だと2貫分かそれより少し大きい感じでしょうか?

 ちなみにお醤油を付けずにそのまま食べられるそうです。まずはまぐろの中とろから。こちらのお値段は単品だと290円、天然まぐろの中とろが300円もせずに食べられることにまずビックリ。

 食べてみると確かにお米は酢飯のしゃりで、おむすびの形はしているけど中身はお寿司。中とろはヅケになっているので醤油は不要。お寿司がおむすびと比べて手軽に食べられない理由には醤油が必須ということもあるので、醤油不要なのは嬉しいポイントです。

 しゃりはホロリとほどけるくらいにふんわりとエアリーに握られ、海苔はしっとりとしていて存在感のある風味。

 酢飯のしゃりをおむすびサイズに握って海苔で巻くというアイデア。ほかで見かけないのが不思議なくらい定番の組み合わせとなっています。

 次に味わったのが、サーモンといくらのむすび寿司。プチプチとしたイクラとねっとりとしたサーモンがお寿司でも人気の組み合わせで、こちらも醤油なしで食べられます。

 ちなみにむすび寿司は、お寿司のようにネタが上に乗っているので、「ネタは上だけ?」と少し心配でしたが、中にも入っていたので具材たっぷりで食べ応えもバッチリです。

 もう一つは海老を胡麻味にした“赤海老の胡麻だれ”を味わいました。どれも人気のネタの組み合わせで、アサリの味噌汁もついてくるので満足度がとても高かったです。

駅ナカのお寿司屋の手軽さとクオリティが両立している

 このアサリもプリっとした本格食感で、ランチのセットのお味噌汁とはちょっと考えられないくらいのレベルとなっていました。


活〆煮穴子一本俵巻き 590円

 また最初にメニューを見ていて気になった穴子巻きを単品で注文。トロットロに柔らかな煮穴子はとってもジューシー。肉厚で大ぶりな穴子を贅沢に使ったお寿司で正直駅ナカで食べられるのが信じられないボリュームとクオリティでした。

 お店には14時ころにお邪魔しましたが、お客さんはひっきりなしに来店してサッと食べて去っていくという感じ。人気はあるのに混雑なしで、使い勝手としても申し分なし。

調査結果


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 南海電車の始発終点駅であり乗り換えの多いなんば駅内のお店なので、大阪市内のオフィス勤務のランチのお弁当などや、関空利用のインバウンドの旅行客までワンハンドで食べられるお寿司は幅広く需要がありそう。個人的にもファストフード感覚として、街中に店舗数を増やして欲しいと思えるお店でした。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP INFO

むすび寿司 南海なんば駅店

住:大阪府大阪市中央区難波5-1-60 南海なんば駅 3F北改札内
TEL:050-5872-5662
営:平日7:00〜21:00、[土日祝8:00〜21:00 ※イートイン営業は10:30〜
休:なし

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。

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