【ガンダム】オールドタイプ最強のパイロットは誰? ヤザン、ラカンの名前が挙がる
2019年10月22日(火)8時0分 キャリコネニュース
最近、めっきりガンプラを作らなくなった。どうも億劫と感じるようになってしまって、特に手足を左右一対ずつ作るのがしんどくなった。
そんな僕が最後に作ったのは、1/144のハンブラビだ。『機動戦士Zガンダム』に登場する、変形モビルスーツである。ハンブラビの主なパイロットはヤザン・ゲーブル。オールドタイプながらかなりの手練れで、劇中では何度もカミーユを追いつめている。
個人的にはこのヤザン。オールドタイプでも随一の実力者ではないかと考えているところだけど、同じように思っている人は多いらしい。(文:松本ミゾレ)
ガンダム世界最強のオールドタイプの基準は"野生味"か今年6月、2ちゃんねるに「ガンダムのオールドタイプ最強って誰なん?」というスレッドが立った。スレ主は早速「ヤザンかラカンあたり?」と書き込んでいる。
ガンダムをよく知らない人のために説明すると、アムロやシャアが登場するガンダムの宇宙世紀シリーズでは"ニュータイプ"という概念が出てくる。それまでの人類とは違う、超感覚を持った人たちのことで、モビルスーツの操縦スキルも抜群に高い。
これにアムロ、シャアも該当するのだが、一方でニュータイプ的な感覚を持たない通常の人のことをオールドタイプと呼ぶ。作中ではニュータイプに押されがちな脇役として描かれることが多いが、中にはニュータイプに匹敵する能力を持ったパイロットもいる。
さて、ここで出てきたラカン・ダカランは『機動戦士ガンダムZZ』に登場した、浅黒い肌をしたムキムキの軍人である。これもなかなか手ごわい男で、ザクⅢだのドーベン・ウルフだの、癖のある機体を操って大暴れしてきた。ヤザンもそうだが、ラカンもなかなかに勘が良く、しかも残酷。
もっとも、ヤザンの場合はあくまで戦場でリスキーな戦いをするのを好むきらいがあるが、ラカンは逃げまどう民間機を撃墜するなど、悪質性が高い。どちらもニュータイプ相手に引けを取らない実力者だが、この性質の違いもあって、ラカンはあまり人気がない。
だから僕個人は、どちらも強いことは強いんだけども、ヤザンの方が好きだったりする。多分みんなそうだろう。ドーベン・ウルフ好きは結構いるけど、ラカンファンって会ったことないし。
ただ、両者の共通点はいくつかある。そのうちの一つは、こじつけにはなるが野性味というか、獰猛さだろう。猛獣のように敵を追い立てるイメージが双方にある。
主人公がオールドタイプの場合もあるけれど……スレッドには他にもいろんなオールドタイプの名が挙がっている。『機動戦士ガンダム0083』の主人公、コウ・ウラキと宿敵アナベル・ガトー。『機動武闘伝Gガンダム』の東方不敗マスターアジア(これはオールドタイプとかニュータイプとかいう次元じゃないけど)。ヤザンと同じ『機動戦士Zガンダム』に登場したブラン・ブルダークなどなど。
『0083』はニュータイプが主軸でない作品なので、必然と活躍したキャラクターはオールドタイプだらけになるが、特にウラキの終盤の戦いぶりは目を見張るものがあった。
いわゆる連邦側の主役クラスとしては、彼ぐらいしかスレッドで名前が挙がっていない。これはどういうことかと言えば、それだけガンダム作品の主役はニュータイプが多いということにつながってくる。
そりゃあクリスとかシローとか、連邦側の主役にもオールドタイプは大勢いるけど、彼らはニュータイプかそれに準ずる能力を持つ敵とは対峙していないので、実力を測りようがない。
強い、弱いとかじゃなく、ニュータイプと同等レベルで戦えるかとなると未知数な部分が多いのだ。まあ、それは『0083』にも言えることだけども。一方でラカンやヤザン。それからブランあたりはがっつりニュータイプと絡んでいるし、善戦している。
彼らは主人公のニュータイプたちに立ちはだかる壁として描かれており、だからこそ強豪扱いになっていたということなのだろ。つまり、オールドタイプ最強を決めようとするとき、必然と"ニュータイプ"という華を持たない、手堅く老獪な敵方にスポットが当たりやすいというわけだ。