東京国際映画祭で“オンライン企画”実施、監督たちのトークを発信

2020年10月22日(木)20時0分 シネマカフェ

第33回東京国際映画祭 TIFFトークサロン

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「第33回東京国際映画祭」は、六本木ヒルズや東京国際フォーラムほかにて開催されるが、今年ならではの“オンライン企画”も実施されることが分かった。

映画本編はあくまで映画館でのフィジカルな上映を基本としつつ、今年は招聘が叶わなかった海外ゲストに関して、Q&Aなどのトークをオンラインで繋ぐトーク企画を複数用意。視聴者が参加して質問することができる「視聴者参加型」と、ゲストによる「シンポジウム型」のオンライントークが行われる。

外国映画の監督たちのトーク「TIFFトークサロン」
来日が叶わない外国映画の監督たちをオンラインで繋ぎ、鑑賞者からの質問を受け付けるトーク「TIFFトークサロン」。従来、上映後に監督や俳優を迎え行っていたQ&Aを、オンライン上で実施する。

ここでは、「TOKYOプレミア2020」「ワールドフォーカス」「ユース(ティーンズ)」部門の約40作品が対象、作品の監督と俳優が参加。また今回は、上映とは別の時間を改めて設け、PCやスマートフォンでZoomにアクセスした上で閲覧可能。参加可能者は、当該作品チケット購入者、及びプレスパス保有者で、参加にあたっては事前に映画祭公式サイトから申込みが必要。

実施時は、ZoomのシステムのQ&A機能を使用して質問を送ることが可能。また鑑賞のみの場合は、同時刻に配信される映画祭公式YouTubeでも視聴可能となっており、その場合の事前申込は不要だ。

豪華ゲストが様々なテーマでトーク「アジア交流ラウンジ」

国際交流基金アジアセンターと東京国際映画祭の共催事業により、アジア各国・地域を代表する映画監督と、第一線で活躍する日本の映画人とのトークを11月1日〜8日の期間、毎日発信。

今回の新たな取り組みは是枝裕和監督が発案し、検討会議メンバーと共に企画。当初は、各国の映画人が自由に交流できるリアルなラウンジを構想していたが、オンライン形式となり、豪華ゲストが様々なテーマでトークを展開する形に。

またライブ配信の特性を活かし、ZoomのシステムのQ&A機能を使用して世界中からの質問も受け付ける。視聴参加には、映画祭公式HPの「アジア交流ラウンジ」各プログラムのページから登録が必要だ。

アニメーション&特撮の監督や製作者が参加「マスタークラス」

「マスタークラス」は、「ジャパニーズ・アニメーション部門」に関わるアニメーション及び特撮の監督、製作者などがゲスト参加。プログラミング・アドバイザーの藤津亮太がモデレーターを務めながら、3つのテーマでシンポジウムを行う。

「2020年、アニメが描く風景」
イシグロキョウヘイ監督、タムラコータロー監督、村野佑太監督、佐藤順一監督をゲストに迎え、昨年から今年にかけて公開されたアニメーション映画の背景美術に注目し、各作品の取り組みに迫る。

「スーパー戦隊シリーズの歩み」
ゲストに誠直也(「秘密戦隊ゴレンジャー」海城剛役)、荒川稔久(脚本家)、渡辺勝也(監督)、坂本浩一(監督)、白倉伸一郎(東映株式会社取締役)を迎え、スーパー戦隊シリーズはどのようにその魅力を保ち続けてきたのか、シリーズの歩みをふり返りながら、関係者が語り合う。

「ジャパニーズ・アニメーションの立脚点 キャラクターと映画」
日本のアニメにとって“キャラクター”はどんな意味を持つのか? また、アニメはどのようにして“映画”を志向してきたのか? アニメを媒介にしつつ、キャラクターと映画の関係について考察することで、日本のアニメーションの立脚点を探る。

アニメのシンポジウムは、YouTubeで配信するのみのものと、会場に観客を入れてのリアルの参加及びYouTubeで配信の2通りの方法で実施。リアルの参加は、事前予約が必要だが、YouTubeでの参加は誰でも参加することができる。

なお、併設マーケットの「TIFFCOM」では、パラマウント映画の会長兼CEOのジム・ジアノプロスによる基調講演なども行われる。

「第33回東京国際映画祭」は10月31日(土)〜11月9日(月)六本木ヒルズ、EX シアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場、東京国際フォーラムほかにて開催。

「TIFFCOM2020」は11月4日(水)〜6日(金)オンラインにて開催。

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