2023年8月8日に「巨大小惑星が地球に衝突」の恐れ イーロン・マスクの人類滅亡回避計画とは?

2022年10月22日(土)14時0分 tocana

——予言・滅亡研究家の白神じゅりこが寄稿!


 テスラ社CEOのイーロン・マスク氏が、昨年12月にカリフォルニア州からテキサス州に転居したことで話題となった。世界一の富豪でありスター起業家のマスク氏が生活拠点に選んだテキサスがこれから注目されることは間違いないだろう。


 そして最近では、マスク氏がこの世の破滅をあらわすハルマゲドンを警告し、注目を集めた。


 マスク氏は、小惑星「433エロス」がニューヨークに衝突するシミュレーションに刺激され、地球近傍にある最大級の小惑星の衝突は人類にとって「ゲームオーバー」になると警告。その終末の日が“いつか”ではなく、すぐに訪れる問題であると述べたという。


小惑星433エロスがニューヨークに衝突する様子



マスク氏のツイート



 小惑星433エロスは、地球近傍小惑星の中で2番目に大きいとされる。かつて、メキシコのユカタン半島に落ち、恐竜を絶滅させた隕石のなんと約5倍というから恐ろしい。直径が約16.8 kmという代物だ。そんな特大サイズの小惑星が地球に衝突すれば、人類滅亡は不可避かもしれない。


 科学系YouTubeチャンネル「MetaBall Studios」で公開された、アメリカ最大の人口密度を誇るニューヨークと比較しても小惑星433エロスが圧巻のサイズであることがわかる。


 天文学者パオロ・ファリネッラ、パトリック・ミシェル、クロード・フロシュレが科学誌「ネイチャー」に発表した論文においても、地球近傍天体がいつの日か地球にとって驚異になると予測されている。


■2023年8月8日に自由の女神の2倍の巨大小惑星が衝突⁉

 そして、小惑星433エロスよりもさらに差し迫った小惑星衝突の危機があるのはご存じだろうか?


 2018年、NASAは自由の女神の2倍の高さがある巨大小惑星が、2023年に地球に衝突する可能性があると発表していた。


 衝突の危険がある小惑星は「LF16」 と呼ばれ、NASAの専門家によれば、直径約213mであると推定されており、秒速15.13kmを超える超高速で宇宙を駆け抜けているという。


 小惑星 LF16は、直近では2023年8月8日に衝突の危機が訪れるとのこと。その次は2024年8月3日、2025年8月1日というように、2117年までの間に計62回の衝突の危険があるという。


 もし仮に衝突したとすれば、人類史上最強の核爆弾ツァーリ・ボンバの 11.2 倍の威力を持ち、何百万人もの命が奪われる恐れがあるそうだ。


 NASAの計算に基づくと、地球に衝突する可能性は30,000,000分の1であり、99.9999967%の確立で回避するということなので、衝突する可能性は限りなく低いとしているのだが……。



■イーロン・マスクの人類滅亡回避計画

  2017年、マスク氏は「人類の未来は2つしかない」と言った。


 1つは、「人類は永遠に地球にとどまり、最終的に何らかの絶滅イベントが発生する」というもの。それについてマスク氏は、「すぐに終末が来るとは予言しないが、最終的には歴史が示唆するようにいくつかの終末の出来事が起こって滅亡する」と語っている。


 そして、人類が生き残るためには、地球だけでなく、「複数の惑星で生きる必要がある」と語った。そう、このまま人類が地球にとどまると、いずれ人類は滅亡してしまうというのである。


 9月11日、NASAは差し迫る小惑星の衝突に備え、、地球から約1100万キロ離れた小惑星「ディモルフォス」にNASAの探査機「DART」(Double Asteroid Redirection Test)を衝突させて軌道をそらす実験に成功した。「DART」は、昨年の11月23日にスペースX社のファルコン9ロケットに搭載して打ち上げられていた。


 実はマスク氏は小惑星衝突の脅威から人類を守るプロジェクトにも貢献しているのだ。


 そして、マスク氏は以前から取り組んでいた火星移住計画を見据えた火星への有人飛行を2026年までに実現させたいとしていた。しかし、世界情勢の変化などから、2029年に延期することを示唆している。いずれにせよ、マスク氏は地球だけにとどまるのは滅亡のリスクが高いとし、他の惑星での移住を進めているということだろう。


 そんな人類滅亡を回避する救世主のように活動しているイーロン・マスクであるが先日、「核戦争の危機が急速に高まっている」とツイートし、ネットをざわつかせた。



 現在、ウクライナ問題を通して、ロシアと欧米の対立は激化し、「第三次世界大戦」の勃発が現実味を帯びつつある今、核戦争は避けられない事態になってきているかもしれない。


 小惑星衝突で滅亡するのか? それとも核戦争で滅亡するのか? はたまた滅亡の危機を最新テクノロジーによって回避するのか? 人類はいま、生き残りをかけた重大な岐路に立たされているのだろう。


参考:「Reuters」、「NPR」、「Daily Express」、ほか

tocana

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