【日本の暗い未来】「マイナンバーで治安は悪化する」元警視庁刑事が予見!

10月24日(土)7時30分 tocana

イメージ画像:『マルトク 特別協力者 警視庁公安部外事二課』(講談社)

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 あらゆる個人情報を12桁の数字で管理するマイナンバー制度が、2016年4月から導入される。これを受け、「副業がバレる?」「通院歴から病気もバレる?」といった不安の声も多い。もっとも危惧されるのが、警察の犯罪捜査におけるマイナンバー使用だ。

 現行の法律では、破防法や暴対法、少年法、不正アクセス禁止法などにおいて、警察や公安調査庁によるマイナンバー使用が可能となっている。第三者機関による監視の対象外でもあるため、警察や公安調査庁によるマイナンバー使用は野放し状態となってしまう。

 そうなれば、公安警察、公安調査庁による、思想調査などにもマイナンバーが使われてしまうのだろうか。また、デモや集会の参加歴がマイナンバーから把握され、就職、昇進、賃貸契約などの社会生活全般に影響をおよぼすといったことはあるのだろうか。

 さらには、SF小説に描かれるような"超監視社会""ディストピア"が到来する可能性はあるのかも気にかかる。前回に続き、大学院講師(諜報+国際犯罪学)・元警視庁刑事である北芝健氏に話を訊いた。

「警察、公安警察、公安調査庁などの機関はマイナンバーをまったく必要していないと言えるでしょう。マイナンバーがなくとも、すでにさまざまな手段で、監視対象から情報を取る諜報活動は行っています。マイナンバーに記載される情報は、現状でも取れています。何かが変わるといったことはないでしょう」(北芝氏)

 ただし、マイナンバー導入によって、末端の警察官の仕事には変化が生ずるだろうと北芝氏は指摘する。

「夜中に街でパトロールをしている警察官の仕事は軽減されますね。これまでは自転車の防犯登録、免許証のナンバー、あるいは、職務質問などによって、相手が何者であるか探っていた手間が、マイナンバーの提示一発で解決します。そのため、末端警察官の仕事は一時的に楽になりますが、これまでの地道な職務質問によって発見されていた拳銃、ナイフ、麻薬といった違法物を取り逃す可能性がある。何より、本当に凶悪な連中は、マイナンバーも見せずに逃げるでしょう。結果的に治安悪化をまねくことは間違いありません」(北芝氏)

 マイナンバーでは社会のあらゆる要素が可視化され、記録化される。しかし、記録にない部分にはスポットは当たらない。その結果、アンダーグラウンドな部分が増大することになる。

「例えば性風俗に従事する女性や、ドヤ街で肉体労働を行う男性たちの収入はどうなるのか。マイナンバーに捕捉されない、さらにヤミの部分へもぐっていくだけです。そこを取り仕切るのは誰かといえば、反社会勢力しかありません。暴力団にとってマイナンバーは"棚からボタモチ"のようなものでしょう。マイナンバーのカードは現行では簡単に偽造できるようになっています。第三者によるなりすまし犯罪や、マイナンバー売買などの闇ビジネスが活性化する可能性もありますね」(北芝氏)

 さらに、マイナンバー導入までにも、システムの改修などで、IT業界に「1兆円の利権」が生ずるとも言われる。利権に群がる反社会勢力も多そうだ。

「前記事でも述べた通り、行政機関のITレベルは民間に比べて低い。結果、ほとんどの業務を民間のIT業者に委託している状況です。さらにIT業界は、別の業者に仕事を丸投げするところも多い。過去には警視庁のITシステム設計の末端を、秋葉原にあったオウム真理教関連の業者が請け負っていたという笑えない話もあります。参入する業者が妥当なものであるのか、徹底した調査と、情報管理もすべきですね」(北芝氏)

 治安悪化、景気後退、闇社会勢力の増大、"見切り発車"でスタートしようとしている、マイナンバー制度が作り出す未来は、決して明るくないようだ。
(取材=平田宏利)


※イメージ画像:『マルトク 特別協力者 警視庁公安部外事二課』(講談社)

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