「正社員で手取り10万~13万円」という嘆きに反響 「勤続10年、手取り12万5000円」「総支給14万、一人暮らしなんて無理」

2021年10月26日(火)18時29分 キャリコネニュース

正社員でも「月に15万円未満しか稼げない」という人は少なくないようだ。ガールズちゃんねるに10月下旬、「正社員で給料の手取り10〜13万の人、語りませんか?Part3」というトピックが立った。事務職の正社員だというトピ主は、山口県在住の43歳・独身で、

「基本給料14万、交通費上限5000円です。ボーナスは手取りで4万円程度しかないです」

と赤裸々に綴る。それも「時給875円で1日8時間勤務の20日出勤」の場合だそう。理不尽にも、仕事が少ない日には14時くらいに早上がりさせられ、会社都合なのに何の補償もないという。(文:okei)

共感相次ぐ「正社員で額面14万ちょい、手取りで12万ぐらいです」


トピタイトルの「正社員で手取り10〜13万円」は大げさでは?という印象もあるが、社会保険料の天引きのほか早上がりまでさせられるなら、そんな月もあるだろう。トピ主は、時給制も突然の早上がりも「入社してから聞かされました」「給料が減るので困ります」と訴えている。

トピックの回答には、トピ主と同じく薄給を嘆く声が相次いだ。

「はーい!勤続10年、手取り12万5000円、ボーナスは良くて1か月です」
「正社員で額面14万ちょい、手取りで12万ぐらいです。田舎です。貯金はアラフォーで180万です。独身です」
「私も地方の事務職で手取り13万円。車通勤」

地方の事務職では珍しくないようで、「田舎ありますよね!!めっちゃ働かされて忙しいのに薄給、そして休み少なっ!」と共感する人も。総支給が14万円で「一人暮らしなんて無理。その後転職しました」という声も見られた。いくら田舎でも手取り15万円未満で自立した暮らしは難しいだろう。

東京春闘共闘会議と東京地方労働組合評議会は、「東京都で単身の若者が普通の暮らしを送るために必要な」月額を、男性 24万9642 円、女性 24万6362 円(税・社会保険料込)と試算(2019年)している。地方と首都圏では異なるものの、大幅に足りないことは確かだろう。

全国平均の最低賃金で考えると「15万円未満」も全然あり得る

一方、中には「本当に正社員?」と疑問を投げかける人や、「バイトしたほうが良くない?」というツッコミも少なくなかった。

「申し訳ないけど、多分世間ではそれを正社員とは呼ばないと思う」
「正社員で時給って正社員の意味あるの? 社保完備のバイトの方がいいんじゃない?」

という厳しい言葉もある。そんなに低い収入で正社員とは信じられない、せっかくフルタイムで働いてもそんな賃金じゃ正社員である意味がないといった指摘で、確かに一理ある。

ただ、派遣やバイトになっても時給が上がらなければ収入が増えるわけではない。社会保険などについても、同じ時給で働き続けるなら、正社員のほうがメリットを感じやすい面はある。

しかしそもそも、最低賃金が自立した生活を送れないレベルであることが問題ではないだろうか。最低賃金は今年(2021年)10月に改定され、全国平均は930円となっている。一番低いのが高知・沖縄の820円で、トピ主の山口県では857円、最も高いのは東京の1041円だ。ちなみに平均の930円で1日8時間、月20日勤務すると14万8800円、社会保険料を引くともっと低くなる。結局、フルタイム勤務で手取り15万円未満の人はそう珍しくはない、という現実に行きあたる。

ただ、低賃金が続けば社員が転職したくなるのを止められない。トピ主は「あまりにも収入が少ないので、密かに転職活動をして」いるという。会社側にこれでいいのだと思われるより、転職を頑張っていただきたい。

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