都内コインロッカー、トランプ来日で次々一時閉鎖へ 3連休やハロウィンも近いのに...
2017年10月27日(金)11時0分 Jタウンネット
トランプ米大統領の来日に伴うテロへの警戒で、東京都心を中心にしたJRや地下鉄の主要駅でコインロッカーが一時閉鎖されることになった。
3連休などを控えて困惑の声も漏れているが、何らかの備えが必要なようだ。
トランプ来日で、閉鎖知らせる黄色い貼り紙が
渋谷や新宿、銀座など東京メトロの駅構内では、2017年10月下旬ごろから、コインロッカーに黄色い貼り紙が次々に貼り付けられている。そこでは、「コインロッカーの一時閉鎖についてのお知らせ」とのタイトルで、閉鎖の期間を明示したうえで、荷物を引き取るように呼びかけている。
閉鎖理由としては、トランプ大統領来日に伴う警備強化を挙げ、「大変ご不便をお掛けいたしますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます」と訴えている。問い合わせ先についても、書かれてあった。
当初の貼り紙には、10月30日から11月8日までの閉鎖期間が書かれ、10月26日から順次閉鎖するとなっていた。
これに対し、東京メトロの広報担当者は26日、Jタウンネットの取材に対し、警察からの要請が25日にあったため、閉鎖期間が変更になったことを明らかにした。期間は、11月4〜7日までで、当初より縮小されている。順次閉鎖を始めるのは、10月30日からとのことだ。
期間縮小の理由については、分かっていない。ロッカーに預けた荷物は、11月2日までに引き取らないと管理センターなどで保管する。閉鎖対象となる駅については、セキュリティー上の理由から、都心などの主要駅とだけ説明している。貼り紙の貼り替えについては、26日夕までにすべて終えたという。
JR東日本の広報部でも26日、都心などの主要駅で、11月4〜7日までコインロッカーを閉鎖すると取材に明かした。10月26日夕現在で貼り紙などはしていないが、今後、駅構内の放送などでロッカー一時閉鎖を知らせたいとしている。
駅構内に預け場所ないが、カフェなどの利用方法も
11月3〜5日は3連休に当たり、旅行者なども多くなると予想される。ツイッター上では、コインロッカーが使えなくなることに、「本当に不便ですね」などと困惑の声が相次いだ。また、ハロウィン期間と重なるため、仮装時に服などをどこに預ければいいのかとの不満も漏れていた。
もっとも、テロ対策だけに、「当然の措置」「仕方ないね」との声は出ていた。
ほかに預ける場所があるかについて、東京メトロは、「特別な預かり所の設置はありません。駅構内で預けられないことにご理解をお願いします」と取材に答えた。JR東日本でも、駅構内でほかに預けるところはないとしている。
駅以外の預け場所については、カフェなどでの荷物保管を予約できるネットサービスもある。旅行予定者などは、預け場所を事前に考えておく必要がありそうだ。
なお、ゴミ箱についても、東京メトロでは、すべての駅で10月31日〜11月7日まで撤去される。JR東日本では、透明のゴミ箱は撤去しないが、空き缶入れについては、11月2〜7日まで撤去するとしている。