スマホなど3大モバイル機器の市場シェアをグラフにしたら、あの国が世界を手中に収めようとしていることが明らかに

10月28日(水)18時30分 FINDERS

文:山田山太

我々の生活に欠かせないスマートフォンなどのモバイル機器は、その登場以降、凄まじいスピードで多くの人々の手に渡っていった。

そんな圧倒的な成長を見せているモバイル機器市場を席巻しているのはどんな企業だろうか?『VISUAL CAPITALIST』が各モバイル機器における企業の市場シェアを表したグラフを作成した。

スマートフォン:ファーウェイとサムスンが同率1位

今や使っていない人を見つける方が難しいスマートフォン。2025年までには、なんと世界人口の70%にあたる58億人が使用するようになると言われている。まず中国のファーウェイと韓国のサムスンが、ともに20%ものシェアを占め同率1位。

3位は日本でも高い人気を誇る米国・アップル。自国でのシェアは46%を占めているが、世界のシェアは14%。価格の高さがネックになっているようだ。その後に続く4位シャオミ、5位オッポ、6位ヴィヴォはすべて中国企業。上記した中だけでも50%近いシェアを中国企業が独占している。

ワイヤレスイヤホン:1位も勢い落とすアップル

ワイヤレスイヤホンはここ数年で最も普及したモバイル機器と言えるかもしれない。2019年のこの分野の市場価値は25億ドルと評価されていたが、2020年から2027年の間に、20.3%もの増加があると見られている。1位のアップルは、35%ものシェアを占めており、完全ワイヤレスイヤホン「Air Pods」シリーズで人気を集めた。一見その地位を確立したと見えるが、実はアップルは2019年時点ではシェアの50%以上を獲得していた。しかし香港のサウンド・イノベーション社のブランド「Lypertek Tevi」を筆頭に、より安価かつ同等の機能を持った製品が現れており、少しずつシェアを落としている。2位はシャオミ10%、3位はサムスンが8%だ。

スマートウォッチ:アップル1位、パンデミックで健康管理意識向上

スマートウォッチは、2020年上半期には、前年比20%増の成長が見られた。背景としては、新型コロナウイルスによるパンデミックによって人々の健康管理意識が上昇したことが考えられている。ワイヤレスイヤホン・ヘッドホンと同様こちらもアップルが1位に。今年9月に新モデルが発売された「Apple Watch」によって、30%のシェアを占めている。続いて、2位はファーウェイ14%、3位はサムスンとアイム—が共に7%と続いている。

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スマホ向けOSとアプリケーションプロセッサーのシェア

スマートフォンは、OS(オペレーティング・システム)によって基本的な機能からアプリケーションの実行までを行っている。現在のスマートフォン向けOSのシェアはグーグルの提供するAndroidが74.3%と大半を占めている。これは、スマホシェアトップのファーウェイとサムスンが共にAndroidを採用していることも大きな理由だろう。そしてアップルの提供するiOSがシェア25%と、概ねこの2つのアメリカ企業によって市場は構成されている。しかし、米中貿易摩擦にともない、グーグルがファーウェイへのAndroidの提供を停止したこともあり、ファーウェイは代替として、独自に開発した「ハーモニーOS」を昨年8月に発表。スマ—トフォン向けOS市場に風穴を開ける存在となるか、注目が集まる。

アプリケーションプロセッサー(AP)は、スマートフォンの脳みそのようもの。OSの実行やグラフィックの表示など、機能の中枢を担うパーツだ。シェア1位は米国のクアルコム。市場の29%を占めている。2位は台湾の半導体メーカー、メディア・テックが26%。そして3位は中国の半導体メーカー、ヒシリコンが16%。近年ファーウェイはクアルコムからこのヒシリコンのAPの使用を増やしており、市場のバランスは変わりつつある。

日本ではソニー、シャープといった国産メーカーのモバイル機器を使用している人も少なくないが、世界的にみればすっかり存在感を失っていることがわかる。対して、ファーウェイを筆頭に中国企業がどの分野でも市場を席巻。世界一のモバイル機器大国と言っても差し支えないだろう。そんな中、”世界一の企業”としての威厳を見せつけたアップルも流石だ。すべての分野において一定のシェアを確立しており、まだまだ人気は続きそうだ。今後ますます激化していくであろうモバイル機器市場の競争に、これから日本企業が食い込んでいけるのか、注目してきたい。

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