ハロウィンなんて目じゃない? 京都「一条百鬼夜行」に集った妖怪がガチで怖すぎる

2019年10月29日(火)21時0分 Jタウンネット


「百鬼夜行」をご存じだろうか。深夜、群れ歩く鬼や妖怪のことだ。例えば、上の写真のように......。平安時代から室町時代にかけて、「今昔物語」「宇治拾遺物語」など数々の説話に登場した。舞台は、主に京都である。


2019年10月19日、次のようなツイートが注目を集めた。


我が地元で年に一度開催される妖怪パレード。かつての百鬼夜行の舞台とされる通りだけあって、妖怪ウォッチなんて甘いものではなく本物志向。大人の方が楽しめるかも知れない。泣き叫ぶ子供もおります...笑#一条百鬼夜行 #モノノケ市 #大将軍商店街 #京都 pic.twitter.com/xXqcuD9sgl
- Keiichiro Yasugi / 矢杉佳一郎 (@KeiichiroYASUGI) 2019年10月19日

写真には、怖すぎる妖怪たちが捉えられている。写真家の矢杉佳一郎さんが撮影した力作ぞろいだ。「我が地元で年に一度開催される妖怪パレード」と紹介されている。10月19日夜、京都市上京区の大将軍商店街で行われた、「一条 百鬼夜行」の様子である。


ツイッターにはこんな声が寄せられている。


「どの写真も人ならざる者の妖気を感じる気がします...素敵です...!」
「さすが京都。怨霊が蠢いている」
「凄い!京都の本気を見たっ」
「ハロウィンもこのくらいのクオリティで一列に並んでやってたら不快にならないのにな」



それでは、写真をじっくりご覧いただきながら、矢杉さんからお聞きした話をご紹介しよう。


「閲覧注意」の妖怪たちに、ご用心


「推し妖怪」は何ですか? と聞くと、投稿主の矢杉さんはこう答えてくれた。


「どの妖怪さまも本格的で素晴らしいのですが、鬼女さん(写真上)は挙動がユラユラと不規則で印象的でした。動きも皆さん素晴らしいんです」



なるほど、静止した画像でも充分に伝わってくる怪しさである。「挙動がユラユラと不規則」そうだ。明らかに15歳未満閲覧禁止にした方が、良さそうじゃないか。夢にまで出てきそうで......。


でも、これだけではない。ヤバイものがまだまだありそう。


「本物が混ざっていそうというコメントを多くいただいて、確かに!と思いました」と矢杉さん。


伝説の中に登場した鬼や妖怪、魑魅魍魎どもが、写真の中に写っていたとしてもおかしくないクオリティだ。主催者が参加者をカウントしても数が合わない、どうも今年は多いな、なんてこともありそうだ。さすが京都である。


ちなみに、今年の「一条 百鬼夜行」には120組を超える参加者があったという。ただ正確に数えたかどうか、定かではない。


矢杉さんは、「一条 百鬼夜行」が行われた大将軍商店街付近が地元だそうだが、この辺はどんなところですか? と聞いてみた。


「普段はとてものどかで落ち着いた町です。 商店街沿いにある大将軍八神社をはじめ、学問の神様を祀る北野天満宮、芸舞妓さんがいらっしゃる花街・上七軒などが付近にあって伝統的な魅力のあるエリアだと思います。外国人観光客の方もよく見かけるようになりました」



写真で見るかぎり、昭和の香り漂う、かなりレトロな商店街のようだ。


「一条 百鬼夜行」の主催者である大将軍商店街振興組合にも聞いてみた。電話で答えてくれたのは、組合の担当者だった。


今年は募金箱を置いて、このイベントを続けるための寄付を募られていたが、来年は開催できそうですか、と聞くと......。


「来年の開催は決まりました。例年通り、大将軍八神社の例大祭の日に行う予定です」という答えが返ってきた。


「毎年のように参加される妖怪ファンの方が楽しみにしていらっしゃいますからね。なんとか続けたいと思っています」



全国のファンの皆様、それに、本物の妖怪の皆様も......、どうかご安心を。来年また、お会いしよう。


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