ギリシャ?いいえ、埼玉です 地元写真家が撮影した「オリオン座流星群」が神話のように美しい

2023年10月29日(日)20時0分 Jタウンネット

読者のみなさんは、オリオン座流星群をご存知だろうか。

毎年10月21日前後に活動のピークを迎える流星群だ。今年2023年は、10月21日の深夜から22日の明け方、オリオン座付近に出現し、その鮮やかな軌跡を示した。

その瞬間を捉えた一枚の写真が、2023年10月23日、X(ツイッター)に投稿され、いま話題となっている。

写真にはつぎのようなコメントが添えられていた。

「先日のオリオン座流星群。全く流れず諦めかけていたその時、オリオン座の右隣に大きい流れ星」
「それはまるでアルテミスが放った矢のように、冬の神話な夜でした」

投稿者は、埼玉県在住の写真家「Yuji Shibasaki」(@Yuji_48)さん。満天の星空の一角に、一筋の光跡。流れ星がくっきり見える。

しかし手前に見える、古代ギリシア遺跡のような柱は何だろう? ここはギリシアなのか?

この素晴らしい写真は、いったいどうやって撮影されたのか。Jタウンネット記者は写真家Yuji Shibasakiさんに話を聞いてみた。

5年掛かって撮れたイメージどおりの流星

Yuji Shibasakiさんによると、撮影日時は10月22日4時04分、撮影場所は秩父ミューズパーク。ギリシャではなく、埼玉県秩父郡小鹿野町(おがのまち)にあるテーマパークだ。

園内にある「ミューズの泉」は、ギリシャ神殿をイメージしたステージと円柱からなる噴水と水面に浮かぶ9体のミューズ像により構成されている。

「この神殿のような雰囲気の中で、冬の神話をイメージしてオリオン座に流れ星が掛かったオリオン座流星群を撮りたいという思いがありましたが、今まで流れなかったり画角外で捉えられなかったりしました」
「今回も午前1時半頃から撮り続けていましたが、全く流れなかったり違う位置で流れたり、もう諦めて帰ろうかなと思った時に、オリオン座の右側に流れました。5年掛かってようやくイメージしていたものが撮れました」(「Yuji Shibasaki」さん)

何年も挑戦し続けて、ようやく捉えた1枚。しかも、オリオン座の右側に星が流れたことで、まるで「アルテミスが放った矢」のようになった。

ただ、この日の撮影も、簡単なものではなかったという。

「ここまで4時間近くかかっており、星座も動く為に4時間の間に6〜8回くらいカメラを移動して構図変更もしてます。当初イメージしていた構図とはだいぶ変わりましたが、なんとか絵になってホッとしています」(Yuji Shibasakiさん)

月の女神アルテミスが、日の出を前に微笑んでくれたのだろうか。Yuji Shibasakiさんの投稿には、こんな声も寄せられている。

「ここ埼玉なんですか!?」
「オリオン座流星群素晴らしい光景です」
「ロケーションも流れ星も最高です」
「まさに神話の世界です」

Jタウンネット

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