腸活の新たな発見。消化と吸収の間に「発酵」が!「グアー豆食物繊維」は便秘と下痢の両方を改善する
2024年10月29日(火)11時30分 婦人公論.jp
グアーガム
「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を健康寿命といいます。健康寿命は、バランスの取れた食事や適度な運動などにより伸ばせるとされていますが、もう1つ重要なのが「腸内環境」です。
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栄養学の新常識「発酵」
腸内環境の権威である京都府立医科大学内藤教授によると、『近年栄養学の新常識として「発酵」が重要視されている』といいます。
従来、食事で摂取した栄養素は「消化」「吸収」「排泄」の工程を経ると定義されてきました。
しかし最近になって、消化と吸収の間に、体内での「発酵」の工程があることがわかってきました。この発酵によって作り出される代謝物が、健康寿命の延伸につながると考えられています。
特に注目なのが、「短鎖脂肪酸」という代謝物です。食物繊維の一種である「発酵性食物繊維」を摂取することで産生され、腸内環境を整える作用があります。
これにより大腸がんリスクが抑えられたり、腸管免疫が向上し、全身の免疫力向上につながったりと、さまざまな健康効果が期待できます。
発酵性食物繊維は、果実類や豆類、海藻類などから摂取することができます。
「高発酵性食物繊維」が最も効果的
食物繊維には様々な種類があり、種類により発酵性もそれぞれ異なります。
特に発酵性が高いのは「高発酵性食物繊維」で、グアー豆食物繊維やイヌリン、水溶性ペクチンなどがこれに該当します。
なかでも、グアー豆からとれる「グアー豆食物繊維」は便秘と、やや柔らかめの便の両方を改善する効果などが認められています。
グアー豆食物繊維は近年、企業の間でも注目されつつあり、ふだんの食事に混ぜて食べられる粉末タイプの商品なども開発されています。
通販サイトでの購入が可能なので、気になった人は試してみてはいかがでしょうか。
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