「それ、虐待だよ?」子どものための啓発動画サイト公開

2019年10月30日(水)12時15分 リセマム

ミーのなやみ

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子どもの貧困問題や教育支援に関わる3keysは2019年10月24日、虐待や暴力について啓発する子ども向けアニメ動画「ミーのなやみ」を配信する特設サイトをオープンした。自分が受けているものが「虐待・暴力」だと知らない子どもたちをなくし、周囲の支援を受けるきっかけになることを狙う。

 3keys(スリーキーズ)が配信する「ミーのなやみ」は、羊のキャラクター「ミー」を中心に描いた1本1分間程度のアニメーション動画。あえて年齢や性別をわかりにくいキャラクター用い、重くなりすぎず、かつ軽すぎない表現で、「虐待・不適切養育」や「デートDV」などの各場面を表現している。

 もし自分が同じような場面にあっている場合にすぐに助けを求められるよう、動画内では悩みに合った相談先の紹介も行っている。

 厚生労働省によると、2018年度の児童虐待発見件数は過去最大値の16万件となった。一方で、児童相談所への虐待通報の児童本人による虐待の相談は全体のたった1%であるという。また、2018年度1年間の小中高生の自殺者数は昭和63年度以降もっとも多い332人となったが、全体の6割近くの自殺の要因は不明となっている。

 3keysは、子どもたちの中には自分が受けているものがそもそも「虐待」「マルトリートメント(不適切養育)」であることすら知らない場合があることや、10代のカップルの4割近くに「デートDV」が起きているという現状を踏まえ、10代の利用率の高いYoutubeでの動画配信を行い啓発してきた。特設サイトではそれらの動画を集めるとともに、各動画を監修した専門家の声も紹介している。

 2019年10月末時点で配信しているのは、家族・親戚からの「虐待・マルトリートメント」を知るための動画4本と、恋人・パートナーからのさまざまな暴力を知るための動画5本。今後は学校や、アルバイト先などでのいじめ・暴力、性被害などの動画も順次追加していく予定となっている。

リセマム

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