まさに唯一無二の味! 東京で一度は食べておきたい「絶品チャーハン」4選

2019年10月30日(水)12時0分 食楽web


食楽web

 最近、話題の「町中華」といえば、中華そばや天津丼、レバニラ炒め、店によってはオムライスまで揃う、昭和の香りがただよう庶民的中華料理店です。そこで代表的なメニューといえば、やっぱりチャーハン。家では絶対に出せないその味を目当てに、町中華の暖簾をくぐる、という人も多いのではないでしょうか。今回は都内で味わえる、唯一無二と言っていい絶品チャーハンを4品、ご紹介します。

赤羽『ハトポッポ』の「肉チャーハン」


「チャーハン(肉)」850円。スープ付き

 赤羽駅北口を出て、徒歩8分、東京メトロ南北線・赤羽岩淵駅から徒歩3分の場所にある『ハトポッポ』。東京屈指のディープタウンで人気を博す中華屋さんです。

 こちらの人気メニューは「チャーハン(肉)」です。玉子とネギというシンプルな具材で炒められたチャーハン。その上に、これでもかと細切りの豚肉が盛られています。チャーハンの概念を覆すそのビジュアルは唯一無二。中華スープもセットになっています。

 チャーハンは、パラパラ系としっとり系に大きく分けられますが、こちらのお店のチャーハンは後者。味はほのかに塩味を感じる程度ですが、ごはんに載った青椒肉絲のような味わいの豚肉にしっかり味がついているので、ごはんと豚肉を一緒に口にすると、絶妙な旨さへと生まれ変わるんです。一度食べ出すと最後までスプーンが止まらない、まさにエンドレスチャーハンと呼べる逸品です。


もうひとつの看板メニュー「特製・鉄板焼きギョーザ」550円

 昔から赤羽の人々の胃袋を支え続ける隠れた名店『ハトポッポ』の絶品チャーハン、ぜひ味わってみてください。

●SHOP INFO

店名:ハトポッポ

住:東京都北区赤羽1-31-6
TEL:03-3902-9102
営:18:00〜25:00、日17:00〜23:00
休:火

高田馬場『末廣ラーメン本舗』の「ヤキメシ」


「ヤキメシ」1/2に黄身のせ410円

 高田馬場にある『末廣ラーメン本舗』は町中華ではなくラーメン店ですが、こちらでぜひ「中華そば」と一緒に注文してほしいのが「ヤキメシ」です。かなり黒いビジュアルです。でも見た目に反してしょっぱさはなく、ピリッと胡椒の効いた、非常に美味しい優秀チャーハンなのです。

 こちらのお店、もともとは昭和13年に京都駅前に創業した屋台『新福菜館』の味に魅せられた『末廣ラーメン本舗』の創業者が、東北人の舌に合うようにそのタレやスープを改良して秋田で開業したのがルーツ。その味を、東京で唯一味わえるのが、高田馬場の分店なのです。

 醤油が香る真っ黒なスープが特徴の名物メニュー「中華そば」と同様に、“黒い”ということは、スープとタレがこのヤキメシの味の決め手なのでしょう。パラパラタイプではなく、しっとりふっくらしていて、旨味たっぷり。これにはトッピングで卵の黄身をのせると、醤油味の旨味が際立つので、ぜひ試してみてください。


「中華そば」(並)800円。大、特大も800円

 ちなみに公式サイトでは、そのスープとタレについて紹介されています。「野菜、豚、鶏をたっぷり使います。濃口醤油でしっかりと仕込まれた屋台時代から変わらない味。(中略)タレは、京都の本店(『新福菜館』のことだと思われます)から届いております」とのこと。

 味わい深い黒いチャーハンは目指して行く価値十分な逸品ですよ。

●SHOP INFO

店名:末廣ラーメン本舗 高田馬場分店

住:東京都新宿区高田馬場2-8-3
TEL:03-3200-2885
営:11:00〜翌3:00
休:不定休
http://www.fukumaru.info/suehiro/

大山『丸鶴』の「チャーシューチャーハン」


「チャーシューチャーハン」850円

『中華料理 丸鶴』さんは、創業52年。この店に通う人たちは、子どもの頃からの常連という人も多いまさにThe 町中華です。

 そんな常連の皆が愛してやまないのが絶品のチャーハン。チャーハンといえば、いかに米粒をパラパラに仕上げるか、というのがよく話題になりますが、『丸鶴』さんのチャーハンは、パラパラとは一線を画した超絶に“しっとり”を極めたチャーハン。ご主人の岡山実さんは、しっとりの理由を、「炊きたてのご飯を使ってるからね。やっぱりコメは、炊きたてが一番旨いでしょ」と語ります。


写真奥の「ラーメン」は500円

 もう1つ、『丸鶴』のチャーハンで特筆すべきはチャーシューです。「チャーシューチャーハン」は普通の倍の量のチャーシューが入っており、柔らかくてふわふわのチャーシューがごろごろ。しっとりチャーハンにぴったりなので、特にオススメの一品。多くの常連さんがオーダーするので、ご主人は毎朝3時に起きて、その日の分の大量のチャーシューを仕込みます。

「使うのは豚肩ロース。パサパサしたチャーシューは嫌なので、長時間、煮込むのではなく、つけダレに3時間漬け込む。あと、豚肉は紐でけっして縛らない」と柔らかく仕上げるコツを教えてくれました。

 そして、『丸鶴』のチャーハンの美味しさの最大の理由は、ご主人の技術にあります。それは、前述したように、素早い鍋振り。まるで、米と米の間に空気を入れるようにふんわり仕上げていきます。

 緻密に計算されたふんわり&しっとりの大山自慢のチャーハン。ぜひ大山に味わいに行ってみてください。

●SHOP INFO

店名:丸鶴

住:東京都板橋区西町2-2
TEL:03-3955-2209
営:月火木11:00〜14:50、水金土11:00〜14:50 17:00〜21:20、祝は営業
休:日

荻窪『中華徳大』の「ホウレン草チャーハンらんらんトッピング」


ホウレン草チャーハン930円 らんらんトッピング200円

 杉並区荻窪といえば、数々の有名店が並ぶ“中華そば”の聖地。そんな中華そば専門店と並んで“街中華”屋さんも多く、普通に見えてもかなりハイレベルなお店も多いエリア。昭和49年創業の『中華徳大』さんも、一見、どこにでもある街中華屋さんですが、ちょっと立ち止まって見ていると、次々とお客さんが入って行くので、すぐに人気店だとわかります。

 メニューには「五目炒飯」をはじめ、「肉からし炒飯」、「ほうれん草炒飯」など、チャーハンが何種類も。中華そば専門店が多い地で、チャーハンの種類が豊富なのがこちらのお店の特徴です。その中で特に人気なのが「ほうれん草炒飯」の「らんらんトッピング」。「らんらんトッピング」とは炒飯の上にこんもり卵を載せたもの。炒飯には豚肉も載っており、完成したそれは3段重ねで、ボリュームたっぷり。何とも食欲をそそるビジュアルです。

 卵はとろとろ、豚肉はプルプル、チャーハンはしっとりふっくらしていて、口に入れるとお米のひと粒ひと粒が解けるようにパラパラで絶品です。ボリュームたっぷりのチャーハンは、2つのおかずのおかげでさらに美味しさが何倍にもなっています。


カニたっぷりのあんかけがかかる「カニあんかけチャーハン」も人気

 こういう“しっとりパラパラ”なチャーハンを作るのには相当なテクニックがいるもの。ご主人は本格中国料理の『上海酒家』や『後楽飯店』といった高級店で修業して1974年に開業したと聞けば納得です。

●SHOP INFO

店名:中華徳大

住:東京都杉並区荻窪5-13-6
TEL:03-3393-2082
営:11:30〜13:30、17:30〜20:45(土17:00〜)
休:日・祝

食楽web

「チャーハン」をもっと詳しく

「チャーハン」のニュース

「チャーハン」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ