「早起き=健康に良い」は間違いだった!? 朝6時前の起床は致命的?(最新研究)

10月30日(日)7時0分 tocana

イメージ画像は、「Thinkstock」より

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「早起きは三文の徳」——日本では古くから、早起きという習慣が大切にされてきた。それは、広く「早起きは身体に良い」という見解が浸透していることからもうかがえるだろう。ところが昨今の研究で、なんと「早起きはむしろ寿命が縮まる」という驚くべき結果が得られたのだ!


■「早起き=健康に良い」は間違いだった!

 英オックスフォード大学の睡眠・概日リズム神経科学研究所の名誉研究員、ポール・ケリー博士は「一般的な9時〜17時という就業時間が、人間の体内時計とまったくかみ合っていません。朝6時前の起床、はさまざまな病気を誘発します」と断言する。

 博士の研究によると、朝6時前に起きる人は、心筋梗塞や脳卒中など循環器疾患の発症リスクが最大で約4割、糖尿病やうつ病といったその他の病気に関しても2〜3割高くなることが判明した。さらに、その多くが重篤化しやすいという結果も得られたという。

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 同研究所は、世界各国での睡眠パターンを分析して、年齢層ごとにもっとも体に合った起床時間と起床後の活動開始時間をはじき出した。それによると、個人差はあるものの、起床時間は青年期(15〜30歳)であれば朝9時、壮年期・中年期(31〜64歳)なら朝8時、高年期(65歳以上)だと朝7時となっているという。朝6時前の起床では、健康にさまざまな弊害を引き起こすようだ。また、起床後の活動開始時間は青年期が11時、壮年期・中年期が10時、高年期では9時が最適だという。

 そして、米ハーバード大学とネバダ大学の研究機関でも、早起きが病気を誘発するという研究結果が出たようだ。メタボリック・シンドロームや糖尿病、高血圧、心筋梗塞や脳卒中、心不全などの循環器疾患や、HPA(視床下部・脳下垂体・副腎皮質)の機能不全によるうつ病などになりやすくなる事実も判明した。

 日本の企業では早起きが推奨され、出世のためにも始業時刻よりも早く出社しようという真面目な会社員が多い。しかし、これは将来的に健康を害する可能性があるということだ。米グーグル社は、いち早くこの事実に気づき、いつでも自由な時間に出社できる制度を導入している。そのため、午後から出勤する社員が多いという。そして結果的に仕事の能率が上がり、ご存じの通り世界最大のIT企業となった。


■眠りすぎも危険!

 しかし、逆に遅すぎる起床や寝過ぎによって健康を害するという研究結果もある。米カリフォルニア大学のダニエル・F・クリプキ名誉教授が、6年間にわたってガン研究に参加した110万人に関するデータを分析したところ、人間の最適な睡眠時間は6時間半〜7時間半だという。

 10時間以上の睡眠を取る人は、4〜5時間しか眠っていない人よりも死亡率が高かった。長時間にわたり眠りすぎると、体内時計のリズムが狂い、ホルモンバランスが乱れる。また頭の働きも鈍くなり、うつにもなりやすくなる。そして、もっとも寿命が短い睡眠時間は4時間以下だったという。

 米デューク大学メディカルセンターのムラリ・ドライスワミー教授(精神医学)も、「睡眠時間が7時間以上に増えても、疲労快復効果は変わらない」と主張している。「土日に“寝溜め”すれば良い」と考えている読者は、十分にご注意いただきたい。


 電通の女性社員の過労死が問題になっているが、ブラック企業を規制するための法律(若者雇用促進法)が現状あまり機能していない日本において、まだ「6時前の起床」「4時間以内の睡眠」の会社員は多いという。前述のケリー博士も「日本が一番危ない」と語っている。政府が大企業の顔色を窺うことなく、一刻も早く厳重なブラック企業規制を行うことを願ってやまない。
(文・深月ユリア)


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