不貞の最中に腹上死した男性 その後家族はどうなる?

10月31日(火)16時0分 NEWSポストセブン

一線を超えた後に腹上死したら?

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 愛する女性とのセックスの最中、幸福と快楽に包まれながらあの世へ──。そう表現すると“男の本望”のように思えてしまう「腹上死」。しかし、それが本当に幸せな死に方だったと証明する人は誰もいない。どれくらい苦しいのか、その時の相手はどんな立場に置かれるのか、そして亡骸と対面する家族の心情は──。


 ある60代の男性が中学校の同窓会に出席した。そこで数十年ぶりに女友達と再会し、杯を重ねながら思い出話に花を咲かせた。会がお開きになった後、勇気を出して彼女をラブホテルに誘ったところ、黙って頷いた。その時の男性の心の躍りようは想像に難くない。


 しかし、数時間後に悲劇が襲う。情事の後、まどろんでいた男性はうなり声を上げて意識を失った。女性は慌てて救急車を呼んだが、病院到着後に死亡が確認された。急性の心筋梗塞だった。これは数年前、医師でジャーナリストの富家孝氏の知人に起きた不幸だ。


「彼は若い頃から不整脈の持病があったそうです。性行為は心臓に負担をかけます。かつての同級生との再会セックスというシチュエーションは興奮するでしょうが、それが心拍数を急上昇させて最悪の結果を招いてしまった」(富家氏)


「腹上死」は密室での出来事であり、しかもそれが家族も知らない相手や場所ともなれば、複雑な“人間ドラマ”を引き起こす。富家氏が語る。


「死亡が確認されると、死因を判断する検死が行なわれ、事件性なしと判断されれば行政解剖に、疑いありと判断されれば司法解剖に回されます。検死は警察立ち会いのもとで監察医が行ないますが、一緒にいたパートナーは、セックスの流れや体位などを詳細に聞かれます。ただし腹上死の死因は脳か心臓の疾患が大半ですから、首絞めなどのアブノーマルなプレイをしていたとしても、窒息死でない限り罪に問われることは考えにくい」


 しかし、2人が秘密の男女関係だった場合には女性が性行為自体を隠そうとするケースもあるという。


「救急車が到着する前に女性が慌てて痕跡を消そうとしたものの、男性のパンツが裏返っていたり性器にティッシュがついていたケースがありました。バレなければただの病死として処理されますから、実際の腹上死はもっと多いのかもしれません」(前出・上野氏)


 相手女性がうろたえるのも仕方ないが、遺族はそれ以上のショックを受ける。富家氏の知人男性の話にはこんな後日談がある。


「亡くなった男性の長女は父親のことを真面目で誠実な人だと信じきっていたから、死亡時の状況を聞かされても『父はそんなことしない!』と大騒ぎしたそうです。不倫で腹上死したら、残された家族はその事実を詳細に知ることになる。救急搬送や解剖は行政手続きですから、遺族に隠すことはできません」(富家氏)


 戦後の内閣総理大臣から著名作家、アジアを代表するアクション俳優なども真偽は不明だが、腹上死と囁かれた。最近でも、角界を代表する親方がラブホテルで急逝。死因が急性心不全だったこともあり、この疑いが掛けられた。憧れを抱くのは自由だが、理想と現実を見つめ直すべきかもしれない。


※週刊ポスト2017年11月10日号

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