オリラジ中田「良い夫やめた」宣言に見る「合理的思考」

10月31日(水)16時0分 NEWSポストセブン

「良い夫」以前に「できるハイスペ」だった?(時事通信フォト)

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 お笑いコンビ・オリエンタルラジオ中田敦彦氏の「良い夫やめました」とするインタビュー記事が配信されて話題になっている(日経DUAL、2018年10月22日付)。内容は、妻の要求に添って仕事を減らして早めに帰り、それでも収入は増やし、家では家事も育児もやり、何もかも妻の言う通りにするという“自己改革”をした結果、なぜかお互いにストレスがマックスになったので「もう良い夫はやめます!」というものである。


 オリラジ中田氏の妻は、タレントの福田萌さん。彼女との関係について中田氏は「小遣いは3万円で、GPSで監視されている。切り詰めていてもすごく幸せ」などとたびたび語っていた。


 ところが福田さんは中田氏に「あなたは一切変わっていないし、ただ成功したいだけの人」と詰め寄ったらしい。そしてすべて妻の言うことを聞く生活を送ってきた彼は、こんなことに気付いたという。


〈妻は、「あなたは、これをしてくれなかった」「あなたは、あれをしてくれなかった」と、足りないことばかり注目するようになっていました〉(上記インタビュー記事より)


 ママ友と夫のグチ大会をして、「自分の夫はお風呂で子供を洗ってくれない」などと、不満な点ばかりに目が行くようになる。そして夫は疲弊する。中田氏は、妻に「離婚してもいい」という立ち位置でもう一度生活を見直そうと話した──。


 中田氏のインタビュー記事に対し、ネットでは、「モラハラ」「脅し」「なるほど、独身になりたいわけだ」という声が相次いだ。


 そうだろうか。私は、中田氏は「ハイスペ思考」なのだと思う。


 彼はもともと東京学芸大学附属中高から慶應経済学部へ進んだエリートだ。たしかに彼の発言は極端にも見えるが、仕事を減らしても収入を増やし、妻の意向に添って動くという「結果」を出した中田氏は合理的ハイスペ思考そのものである。


 福田萌さんとしては、要は「私と向き合って」という“女子っぽい”要求をしていると思うのだが、中田氏は合理的・論理的に頭を動かし手を動かした結果、夫婦の歯車が狂ったようだ。こうなると、毎日子供をお風呂に入れようが、オムツを何枚変えようが関係ない。


 年収7000万円の外資金融営業マンと結婚した元港区女子のリカは、夫は平日はほとんど帰らないという週末婚状態である。「俺が稼ぐんだから、家を仕切るのはお前」。そういって、子供のオムツ変えもしない。「そのかわり金で不自由させない、それが俺の役割だ」が口癖で、毎年のように年収を増やしている。この夫婦間に「ともに手を取る子育て」は皆無である。だが、リカはシッターなどに依頼しながらうまく育児を回し、「私も楽しむもんね」と趣味のネイルやエステに通っている。


 一方、投資家兼実業家のハイスペ男性・タカシと結婚したミサは、中田敦彦・福田萌夫婦と同じ悩みを抱えていた。



「帰宅時間もまちまち、私は一人で赤ちゃんを見てるのに、あなたは全然手伝わない! ママ友は旦那さんが土日は見てくれるのに、あなたは土日はゴルフ!」


 こんな不満でぶつかり合うことはしばしばだった。ミサがタカシの親にまで「彼が子育てに非協力的で…」などと騒いだ結果、夫はゴルフをやめ、土日は家にいるようになり、週末の“家事スケジュール”まで作って(こういうところがハイスペ思考)実行してくれるようになった。


 それでもミサが「私はなかなかストレス発散できないのに、いいよね、平日の夜は飲みに行けて」などと愚痴った結果、夫は平日の夜も早めに帰ってくるようになった。すると彼はどんどん覇気がなくなっていった。そして──。


 ある日、ミサが「オムツがない。あと10枚くらいしかないのに、どうして買ってないの」と文句を言ったところ、突然タカシがキレた。


「もうこれ以上、なにを俺に求めるんだ! 稼いで、言うこと聞いて、あとはなんだ」


 離婚届を置いて出て行ったという。


 ハイスペ男は、並大抵ではない努力と合理的思考で動くから成功していると言える。そこに“そこらへんの女子”の文句をぶつけると崩壊しかねないのだ。


 どちらが悪いということではない。これは相性の問題だ。ハイスペ思考を持つ特殊な男たちと平和な家庭を作るのは簡単ではないのだと思う。


◆文/吉川リサコ(港区女子、コラムニスト)

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