いまコンビニ納豆が美味しすぎる! 大手コンビニの個性的な納豆を食べ比べてみた

2020年10月31日(土)10時50分 食楽web


一番美味しいコンビニ納豆を食べ比べてみます | 食楽web

 最近、コンビニの納豆が美味しいです。筆者はほぼ毎日、納豆ごはんを食べています。きっかけはローソンのオリジナル「極小粒納豆」にハマったこと。そしてその後、ファミリーマートやセブイレブンにもオリジナルの「極小粒納豆」があることを知りました。どのコンビニにも、定番のおかめ納豆はほぼ置いてあるのですが、実は各コンビニのオリジナルの納豆のレベルが非常に高いのです。

 しかも同じ“コンビニ納豆”とはいえ、それぞれ個性的で、違いが歴然とあります。例えば同じ“極小粒納豆”でも、量や値段、食感、糸引き具合、ねばり具合、さらにタレの味にもけっこう差が大きい。

 筆者がローソンの極小粒納豆にハマった理由の1つは、これまで食べてきたおかめ納豆よりも小粒感があって柔らかく、かき混ぜたときの泡立ち感もよくて、ご飯と一緒に食べると、スルスルと飲むように食べられたからでした。しかし、各コンビニの納豆をまじまじと観察してみると、ローソンだけが個性的な特徴があるわけではない、ということがわかりました。そこで、各コンビニの納豆を食べてみたので、レビューしたいと思います。

コンビニのオリジナル納豆はこんなにある!


セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの3つコンビニでは、それぞれオリジナルの納豆(ひきわりを除く)を、各2種類ずつ出しています

 3つのコンビニで買ってきた納豆は全6種類。全て3パック入りです。

・セブンイレブン:
 ⇒「極小粒納豆」(78円)と「北海道産小粒」(108円)
・ローソン:
 ⇒「厳選大豆使用 極小粒納豆」(89円)と「臭い少なめ やわらか納豆」(89円)
・ファミリーマート:
 ⇒「契約栽培大豆使用 極小粒納豆」(89円)と「国産大豆100% 中粒納豆」(110円)


1パックあたりの納豆の量、ローソンは40g、ファミリーマートとセブンイレブンは45g。全て、タレとカラシ付き

 78円〜110円と価格に幅がありますが、おそらく納豆の量(タレ、カラシ除く)と使用している丸大豆の産地(国産か海外産)の違いだと思います。いずれも遺伝子組換えではありません。

・セブンイレブン:
 ⇒「極小粒納豆」は45gでアメリカ産、「北海道産小粒納豆」は45gで北海道産
・ローソン:
 ⇒両方とも40gで、アメリカまたはカナダ産
・ファミリーマート:
 ⇒「極小粒納豆」は45gで契約栽培大豆のアメリカ産、中粒は40gで国産


左はセブンイレブン、真ん中ローソン、左ファミリーマート。賞味期限の記載に注目

 そして、細かいですが、賞味期限の記載について。『セブンイレブン』と『ファミリーマート』は、外パッケージとパック1個1個に賞味期限が印刷されていますが、ローソンは外パッケージだけでパックには印刷なし。つまりローソンの納豆は、外パッケージを外してバラバラにすると賞味期限がわからなくなるので気をつけなくてはいけません。でも筆者のように3日以内に食べるなら問題ナシ。

 というわけで今回は、3社とも出している「極小粒納豆」に注目して比較したいと思います。

各社の「極小粒納豆」を食べ比べてみた!


納豆の糸引き具合、タレとカラシの量に注目

 ではさっそく3社の「極小粒納豆」を比較です。

 まずパッケージを開けた時点で、見た目の明らかな違いに気づきます。例えばセブンイレブン、ローソンは、すでに開けただけで白い糸を引いていますが、ファミリーマートの小粒納豆は、色が濃く、糸引きがありません。また、付属のタレやカラシは、ローソンが他の2つより多い。納豆量が他2つと比べて5g少ないのに、タレとカラシの割合は多いわけです。

 また、粒の大きさはほぼ同じですが、違うのは食感。この中ではファミリーマートが一番硬めで粒感がしっかりしています。反対に最も柔らかく感じるのはローソン。噛むとクニャリと粒が消えるタイプ。セブンイレブンはその中間といった感じです。


左からセブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの納豆1粒。大きさはさほど変わらないけれど、食感が違う

 さて、それぞれにタレ、カラシを投入し、30回箸でかき混ぜてみます。

 かき混ぜる手の感触として、一番軽くて泡立ちが早かったのはローソンです。一方、ファミリーマートはかき混ぜる手の感触に重たさがあり、30回ではあまり泡立たず、1粒1粒がつるんとしています。そしてその中間を行くのがセブンイレブン。


一番右のファミリーマートは、粒感がしっかりとしていて、かき混ぜた際にも、納豆1粒1粒がしっかりとしている

 いよいよ味です。印象の強い順に発表すると…

 ファミリーマートは、硬めの納豆の粒感で、はっきりした噛みごたえがあり、タレはやや甘め。ローソンは、非常に柔らかめの納豆の粒感なので、噛まなくてもスルスルッと飲むような感じ。納豆の量に対して、タレとカラシの量が多いので塩味がキツめ。そしてセブンイレブンは、ローソンと同様の柔らかめの粒で、食感は似ているものの、タレはカツオ出汁が効いていてまろやか。

 筆者の全体の感想をまとめて一覧表にしたので、参考にしてみてください。ちなみに、ごちゃごちゃとレビューしてきましたが、筆者の個人的な好みは、やっぱりご飯にかけたときに見事に一体化するローソンの納豆です。


ネバ感や味は比較であり、また個人的な感想ですので、興味ある方は実際に比較して試してください

 さて、各社では「極小粒納豆」以外にもオリジナルの納豆を出していて、これらはどれも個性を強く打ち出している納豆たちです。こちらもそれぞれレビューしてみました。

個性豊かな各社のオリジナル納豆


左からセブンイレブン「北海道産小粒納豆」、ローソン「におい少なめ やわらか納豆」、ファミリーマート「国産大豆100% 中粒納豆」

 3つのコンビニの納豆を一度に開けると、丸大豆の大きさが違うことがよくわかります。3つの比較で言うと、一番大きいのがファミリーマートの「国産大豆100% 中粒納豆」。最小がローソンの「におい少なめ やわらか納豆」、その中間が、セブンイレブンの「北海道産小粒納豆」です。ちなみに測ってみると、ファミリーマートの中粒は1粒1cm強ありました。


一番右がファミリーマートの「国産大豆100% 中粒納豆」。豆の食感が好きな人にはオススメ

 続いて、箸でかき混ぜると、ローソンが最も早く泡立ち、続いてセブンイレブン、最後にファミリーマートという順番。やはり粒の大きさが影響するのでしょう。そして、30回かき混ぜた状態を見ると、どれも泡立ちはあるものの、最高に泡立っているのはローソン。続いてセブンイレブン。これも粒の小さい順に。追記すると、5分後に泡立ちが消えなかったのもローソンです。

 なお香りを嗅いでみると、どれも嗅いだ瞬間は同じような納豆臭がしますが、深く吸い込むと、ローソンだけは納豆の残り香が少ないことがわかります。さすが「におい少なめ」と謳っているだけのことはあります。


30回かき混ぜた状態

 さて、食感と味です。粒の大きさはもちろん、食感に大きく影響するため、ファミリーマートの中粒は、納豆をしっかり噛んで食べることになるため、納豆の味を強く感じます。一方、最小粒のローソンは、小さいだけでなくやわらかく仕上げているので、“とろりと半液体のような感じ”で食べられます。

 そして、またしても中間を行くのがセブンイレブン。こちらは“噛みごたえもありつつ、スルスルと喉越しも良い感じ”です。そして、北海道産という印象のせいか、丸大豆の味が濃い気がします。なお、タレとカラシの塩梅は3社とも大きな変わりはなしでした。ただし、ここまで連続で納豆を食べ続けているので、舌がバカになってきている可能性も否定できません…。

 というわけで、ここまでは納豆だけで食べましたが、この個性豊かな納豆たちは、ご飯と一緒に食べると、大きく印象が変わってきます。


ご飯にのせてみると、粒の大きさによってなじみ具合、からみ方が変わってきます

 小粒のローソンはごはんとなじみやすく、からまり方もいい。一方、中粒のファミリーマートは、納豆の粒感が強いので、ご飯からちょっと浮いた感じになります。そして、またまたその中間がセブンイレブン。納豆の粒感も程よくあり、なおかつごはんともなじみます。ご飯との相性は好みもありますので、参考までに。

 というわけで、3社6種類の納豆を食べてきたわけですが、同じ“コンビニ納豆”でも、そこには非常に大きな個性と差がありました。自分の好みをリピートするのも、いろいろなタイプを都度味わうのも楽しいと思います。ぜひ、みなさんも各社の納豆を試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

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