リクルート社員の口ぐせ10選 「お前はどうしたいの?」「圧倒的当事者意識」「仕事の報酬は仕事」

2021年11月1日(月)6時0分 キャリコネニュース

私は2008年、新卒でリクルートに入社しました。そこで過ごした10年が今の私をつくりあげています。「リクルート出身です」と初対面の方にお伝えすると「あぁ」と多くの人に認知されていて、そのパワーに今でも驚かされています。今回は、みなさまに私目線で感じた、その魅力をお届けしたいと思います。

現役時代の職種は営業で、従業員1名の企業から日本のトップ企業、外資系企業まで規模を問わず多くの企業の課題解決に向き合ってきました。また、マネージャーとして、新人からベテランまで幅広い層のマネジメント業務に従事しました。

退職後、あらためてリクルートは文化も人も独特だったんだなと実感しています。メンバーは「そこまでやってくれるんだというくらいお節介な人」「とにかく目立つのが大好き」「時には共感して一緒に涙を流すくらい熱い人」などキャラが濃く、パワーが溢れていました。

また企業文化も特徴的で、キックオフはグランドプリンスホテル新高輪の「飛天」など、有名なホテルや大きな会議室で行われ、まるでお祭り騒ぎ。また「MVPになったら神」と言われるくらい表彰されるために全員が本気で仕事に取組んでいました。一人ひとりの個性を活かしながら、真剣に全力で目標に向かって仕事に取組んでいました。(株式会社ニット・広報・小澤美佳)

企業文化と口ぐせ「お前のWILLは?」

「文化とは口ぐせである」とよく言われます。目指したい組織像をあらわす言葉が流行り、全社員がそれを言うようになって、初めて、企業文化がつくられるのだと私は考えています。

そんな「口ぐせ」を私なりにまとめました。元リクなら誰でも一度は会社で言われたことがあるセリフだと思います。

(1)お前はどうしたいの?
(2)じゃあやってみれば?
(3)圧倒的当事者意識
(4)仕事の報酬は仕事
(5)お前のWILLは?
(6)何目的?
(7)無言の奴に会議出る意味ない
(8)相手の心に火をつけろ
(9)昨日を超える
(10)自ら機会を創り出し機会によって自らを変えよ

これらすべての言葉は今でも私がマネジメントするときに意識しているものです。表現は変えていますが、伝えたい根本はこのリクルートの考えが軸になっています。

ずっと続く「元リク」のつながり

退職後、あらゆるところで関係性が続くのも特徴の1つです。人生で少しでもリクルートと関わった人が自分自身を「元リク」と呼びながら、人脈を波紋のように広げ連鎖させていきます。多くの人が、退社後もなんだかんだリクルートが大好き。私自身、退職してから3年ほど経ちますが、教わったチームづくりやマネジメント方法を、現在のベンチャー企業で活かしています。

採用規模も大きく、毎年多くの新卒・中途社員が入社しています。同時に多くの人が退職をしており、入れ替わり立ち代わり人の出入りがあり、世の中に人材が循環しています。

卒業した仲間と会うと、「最近、どう?」「どんな挑戦してるの?」という会話で盛り上がり、1〜2時間会話をした後に、「じゃあ、一緒に新しい事業やってみようぜ!」と具体的に盛り上がることもしばしば。特に、同期とのつながりは一生大事にしたい縁です。私は、大量採用時代で、同期が360人います。だからこそ、色んなメンバーがいて、大概面白いことをみんな仕掛けています。そして、学んだことを、それぞれの現場で活かしていて、常に刺激をもらっています。

私自身も多くの人に影響を与えられるよう、リクルート出身の名に恥じぬよう仕事に向き合っていきたいと思っています。

【プロフィール】小澤美佳
新卒でリクルート入社。採用領域の営業、営業マネージャーを経て、リクナビ副編集長として数多くの大学で講演実施。採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に従事。中米ベリーズへ単身移住・起業。その後、ニットに入社し、営業・人事を経て、広報。オンラインファシリテーターとしても活動中。

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