岩波版「涼宮ハルヒ」はこんな感じ? クオリティが高すぎる妄想表紙が話題
2019年11月3日(日)18時0分 Jタウンネット
国内外の古典文学や学術書をそろえる「岩波文庫」。1927年(昭和2年)創刊、日本で最も格式高い文庫レーベルといっても過言ではないだろう。
日本文学(緑)や海外文学(青)などジャンルで色分けはされているものの、基本的にどの書籍も同じ装丁となっていることが特徴。本屋の棚にズラっと並ぶ薄茶色の背表紙を見ると、どこか重みのようなものすら感じられる。
そんな岩波文庫に、もしあの名作ライトノベルが入ったら——。たぶん、こういった雰囲気になるのだろう。
通常の表紙と比べると...
こちらの表紙画像は、ツイッターユーザーの沼田碧湖さん(@2674n)が作ったもの。そう、かつて一大ブームを巻き起こした谷川流さん作のライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」を、見事に岩波文庫風の表紙にしてしまったのだ。
研究室の人と、『涼宮ハルヒの憂鬱』が岩波文庫から出たら読むといふ話をしたので、岩波文庫風の表紙を作つてみた。 pic.twitter.com/ezZR5mICOb
- 沼田碧湖 (@2674n) 2019年10月24日
イラストの隣にある「あらすじ」は、角川スニーカー文庫版のカバーに書かれたものをそのまま使用。内容はライトノベルっぽい軽いテンションだが、この表紙のスタイルで見せられると、なんだか風格のようなものすら感じられる。これが、岩波パワーなのか...。
通常の表紙と比べると、印象がまったく違う。
普段は、北海道大学大学院で有島武郎の研究をしているという作者の沼田さん。研究室のメンバーとの雑談をきっかけに、今回の「岩波風ハルヒ」の表紙を作ったそうだ。
この作品には、ツイッターでこんな反応が。
これでブックカバー作ろう
- 深淵ソウルキング (@putiyomi) 2019年10月25日
文体も明治期のようになっていれば、ラノベに疎い人は昔の大層な文豪が書いたと勘違いしてくれそう。
- キャプテン岬の人 (@sc3loyupbCmTqIC) 2019年10月26日
入学早々、奇天烈なる挨拶を御見舞いした涼宮ハルヒ。怪奇小説推理小説の類いじゃあ有るまいし、と如何なる奇人でも首を捻るだらう。私も其の様に感じた。然しハルヒは真剣其ノ物だったのだ。可笑しいと勘付いた時既に遅し、日常は超常と化してゐた。第八回西洋靴大賞受賞作、微かに非日常系学園物語。
- かわいい絵師 カツボン お知らせ部 (@harafre) 2019年10月27日
いまは冗談かもしれないが、いつか本当に「ハルヒ」などのラノベが岩波入りする日が来てもおかしくない。
その時、表紙や挿絵のイラストはどうなるのだろうか...。ちょっと気になる。