「新幹線ホーム、自由席の入口に大行列。それを見た親子が指定席ドアへ駆け込んで...まさかの割り込み行為に絶句」（女性・年齢不明）

背もたれの倒し方に荷物の置き方、コンセントやテーブルの使い方——

新幹線の車内マナーについて、他の乗客にモヤっとした経験がある人は多いはずだ。なかには、耐えきれず本人に直接注意をしたり、LINEなどで友人に愚痴を言ったりした経験がある人もいるだろう。

そんな新幹線でのモヤモヤ体験をJタウンネットが募集したところ、多くの読者から「こんな迷惑な客に遭遇しました！」といった報告メールが届いた。

今回ご紹介するのは、自由席での「座席争奪戦」をめぐるエピソードだ。

ツイッターのDMから編集部に投稿を寄せたLさん（女性・仮名）は、ある親子が座席を確保するために取った行動に唖然としたという。

さっそく、彼女から届いたメールを読んでいこう。

「本来は絶対に座れない」はずが...

自由席車両に乗るため、Lさんがホームの行列に並んでいた際のことだった。当時の状況について彼女は、

「その日は自由席に長い列ができており、後方に並んでいる人は座れないだろうという感じでした」

と説明する。

その後、新幹線が駅に到着する直前になって、列の外にいた1組の親子（小学生くらいの男子と父親）が、急に辺りをウロウロとし始めたという。

「なんだか気になって見ていたら、新幹線が到着するやいなや、小学生らしき男の子が指定席の入口から自由席まで走っていき、2人分の席を確保しました。父親は指定席の入口からゆっくり自由席に到着。
本来なら絶対に座れないであろう2人が自由席の列を無視して座っている姿に腹が立ちました」

要するにこの親子は、混んでいる自由席側の入口を避け、指定席車両のドアから新幹線の中へ。そこから車内をダッシュで移動し、いわば「割り込み」（横入り）をする形で自由席を確保したわけだ。

ルール違反かどうかはともかく、マナー違反であることは間違いないこの行為。一部始終を目撃したLさんは、次のように振り返った。

「私は早くから並んでいた為難なく座れましたが親子の事が頭から離れずしばらくイライラしました。加えて子供に率先して悪い事をさせる親になんて奴だと思いました」

親子の行為はルール違反？JRに聞いてみた

Lさんが目撃した親子の行動について、Jタウンネットが2020年10月27日、JR東日本の広報担当者に見解を聞くと、

「自由席車両をご利用の場合は、自由席の乗車列にお並びいただき、指定席車両をご利用の場合は、指定席の乗車列にそれぞれお並びいただくことをお願いしております」

とコメント。ただ、指定席ドアを使った割り込みが新幹線利用時のルールに反するのかについては、

「あくまでお客さま同士でのマナーでお願いさせていただいております」

としていた。