うんちっちの写真を撮って科学に貢献。健康状態を簡単に把握できるAI(人工知能)開発プロジェクト

11月3日(日)9時0分 カラパイア

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image credit:Pixabay

 今度トイレに入ったら、流す前にうんちっちの写真を撮っておいてくれないか?

 そんなことを頼まれたらギョッとしてしまうが、協力してほしいと願う奇特なスタートアップが現実に2社も存在するようだ。

 お腹の健康管理アプリを開発する「Auggi」とプロバイオティクス(善玉菌やそれを使った製品や食品)を研究する「Seed Health」は、10万枚のうんちっち写真を集めるべく「うんちっち頂戴(Give a Shit)」キャンペーンを実施中。

 みんなのうんちっち写真を大募集しているのだが、人間のうんちっちの画像データを集めて何をするつもりなのだろう?

 その目的はいたって真面目で、お腹に問題を抱えた患者さんや研究者のためにうんちっちの状態を簡単に把握できるAI(人工知能)を開発することなのだとか。
・スキャンするとAIがうんちっちの状態を判別してくれるアプリ

 たとえば、世界では10〜15パーセントの人が過敏性腸症候群に苦しんでいるとされている。

 こうしたお腹の慢性的な問題を抱える患者を診断してその症状を把握するには、うんちっちの記録をつけて「ブリストル便形状スケール(Bristol Stool Form Scale)」なるものに照らし合わせ、その状態を日々チェックし続けなければならない。

 そこで活躍するのがAuggi社がうんちっちの画像データを利用して開発を進めているアプリだ。これを使えばただスキャンするだけで、AIがうんちっちの状態を自動的に判別してくれる。

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ブリストル便形状スケール。ちなみに1、2は排便しづらい場合があり便秘ぎみのことも。3、4は理想的な便。5は下痢の傾向。6、7は下痢。
image credit:Stanford medicine

 また、こうしたAIは研究者にとっても便利だ。カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のジャック・ギルバート教授は、「人間は記録するのが大の苦手」と話す。

 彼は「アメリカ腸プロジェクト(American Gut Proect)」の共同設立者で、臨床試験では必ず参加者に自分のうんちっちを評価するよう頼んでいるのだとか。

 しかし人間だと記録を忘れがちだし、バイアスもかかる。AIを使ってこの作業を自動化することができれば、そのようなうんちっちのデータ収集にまつわる悩みを解決することができる。

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Auggi社が訓練したAIは青い粘度で作ったフェイクうんちっちの分類に見事成功した
image credit:Auggi

・トレーニングしたAIが青いフェイクうんちっちの分類に成功!

 Auggi社は以前、概念実証をするために、本物のうんちっちではなく青い粘土で作ったフェイクうんちっちの写真でデータセットを作成していた。

 それによって訓練されたAIは、見事100パーセントのフェイクうんちっちをブリストル便形状スケール通りに分類することができた。

 しかし、フェイクうんちっちは型で作られた比較的均一なものであって、本物のうんちっちの複雑さには敵わない。そこで実物の画像データが必要になったというわけだ。

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image credit:Pixabay

 自分のうんちっち写真をお裾分けしてみてもいいという人は、こちら(英語サイト)から写真を送信することができる。

 ちなみにアップロードするときに入力を求められる情報とうんちっち写真は切り離されるので、それがあなたのうんちっちだと特定されることはないそうだ。

 またAuggi社CEOによると、アプリのリリースは2020年の第一四半期を予定しているとのことだ。

References: Seed Health/ Stanford medicineなど / written by hiroching / edited by usagi

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