横浜中華街は昼ごはんが超オススメ! 格安で食べられる絶品「平日ランチ」5選

2022年11月3日(木)10時51分 食楽web


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 土日祝や、夏休み・冬休み・春休みといったシーズン以外の平日の昼間は、意外と観光客が少ない横浜中華街。歩いている人と言えば、各料理店のスタッフや出入り業者、近隣企業やホテルの関係者が大半で、活気は低めです。


土日祝などと違って、人が少ない横浜中華街

 平日の昼間は中華街にある大半の料理店も客が多いとは言えず、そのため「客の奪い合い」を象徴するかのごとく各店では破格のランチセットを展開しています。単品メニューなら2千円近くするはずの料理も、ランチではご飯やスープもついているのに、なぜか数百円で食べられたりすることもあります。

 今回は、横浜中華街の平日ランチを展開するお店のうち、特にコストパフォーマンスに優れたお店を5店舗ピックアップ。実際にいただきレビューしながらご紹介します!

まさかのランチ500円! コスパだけでなく味も絶品『品珍閣』


『品珍閣』のランチメニュー

 関帝廟通りにある料理店のうち、特に平日のランチで流行っているのが『品珍閣』というお店。人気の秘密はワンコインでいただける点にありそうですが、そのあまりの安さにちょっとビビりながら店内へ。「五目そば」(500円・税込)をオーダーしたところ、きちんとおしぼりまで出してくれました。


「五目そば」500円(税込)

 さらに驚いたのが着丼した「五目そば」のビジュアル。丼から溢れんばかりの量の海老、イカ、豚肉、きくらげ、野菜などがテリテリに光を放ちドーンと盛られています。

 さっそくいただいてみると、どの具材も食材本来の味を活かすように丁寧に調理されており、まさに絶品。その贅沢な具材をかきわけると、緩やかにウェーブした麺が登場し、これがまた美味。また、スープは丁寧に出汁を取っていることを強く感じるコク深く優しい味わいで、見た目に反して上品な印象を受けました。


中華街の一流料理店にも負けず劣らずの味わいです

 正直、どうしてこれだけの味がたった500円で出せるのかが意味不明ですが、きっと「お店を知ってもらおう」「顧客に喜んでもらおう」と採算度外視で提供しているのだと思います。後に紹介する他店舗と比べてもダントツでランチが最高の『品珍閣』。この価格、味、量、中華街にいる人全員に教えたくなるような、神すぎるお店でした。

●SHOP INFO

店名:品珍閣

住:神奈川県横浜市中区山下町131-12
営:9:30〜24:00(L.0.23:30)
休:なし

デザート付き・ご飯お代わり無料のランチが700円!『牡丹園』


『牡丹園』のランチメニュー。中国語の記載もあり、同業者が食べに来ることがうかがえます

 中華街の大通りと関帝廟通りを結ぶ路地・香港路。比較的小型の料理店が並ぶエリアですが、この界隈の平日ランチ合戦が激しいです。安いお店では600円台からランチを展開しており、おおむね700〜800円台で大満足のランチをいただけます。そんな香港路で、税込700円のランチメニューを豊富に展開しているのが『牡丹園』です。広東料理をベースに創作性の高い料理を出すことでよく知られた名店ですが、こちらでは「青椒肉絲ランチ」(700円・税込)を食べることにしました。


「青椒肉絲ランチ」700円(税込)。複雑な味付けが、素材の旨味をアップさせます

 サーブされた「青椒肉絲ランチ」は、結構なボリューム感。牛肉の細切り肉、ピーマン、タケノコ、玉ねぎなどがスパイシーな味付けで炒められており、それぞれの素材の旨みを引き立てています。それでいて、素材個々のシャキシャキ、プリプリとした食感もきちんとあり、絶妙な火入れをしていることがよく伝わってきます。


食後にはデザートも!

 この個性的な味は、大根の入ったあっさりスープとの相性も抜群。さらに、食後には杏仁豆腐のデザートまであります。この味・量で税込700円はかなりのお値打ちだと思いました。

●SHOP INFO

店名:牡丹園

住:神奈川県横浜市中区山下町147
営:11:30〜14:30(L.O.14:00)、16:30〜20:30(L.O)、土・日・祝11:30〜20:30(L.O)
休:月曜

老舗が生み出す滋味深い味わい『海南飯店』


『海南飯店』のランチメニュー

 中華街大通りは大ハコのお店が多いですが、ときどきこじんまりとしたお店もあります。こういったお店は古くから営業し続けているところが多く、そしてお店ごとに根強いファンがいることも多いです。そのうちの1軒がこちら『海南飯店』。1956年創業の老舗のお店ですが、こちらのランチもコストパフォーマンスに優れています。6種類あるうちの5つが税込750円。筆者は「ネギそば+半チャーハン」(税込750円)をオーダーしました。


「ネギそば+半チャーハン」750円(税込)。あっさりとした上品な味わい

『海南飯店』の「ネギそば」は塩ベースの透き通ったスープで、あっさりとした口当たりなのに滋味深い味わいで、美味しいです。シャキシャキのネギと和えられた焼豚の紅麹と味付けが、スープに溶け込み、後半はまた違った味わいになります。

「半チャーハン」のほうも、パラっとした仕上がりでお米一粒一粒が独立しているかのようで、これもまた美味。「ネギそば」同様、あっさりした味付けなので、「こってりの中華はちょっと……」という人には持ってこいのメニューだと思いました。


やはり食後にはデザートも!

 お腹がパンパンになったところで席を立とうとしたところ、店員さんがデザートを持ってきてくれました。この味、この量で税込750円はやはり素晴らしすぎると思いました。

●SHOP INFO

店名:海南飯店

住:神奈川県横浜市中区山下町146
営:11:00〜20:00(L.O)
休:なし

最近中華街で流行りの「北京ダックほか食べ放題」のお店『中華街餃子館』


『中華街餃子館』の食べ放題メニュー

 中華街では複数の店舗で「北京ダックほか食べ放題」を展開しています。値段や内容はマチマチですが、この「北京ダックほか食べ放題」の最安値は1848円(税込)。この底値を各店舗ともに提示し合いながら、独自の味を楽しませる創意工夫をおこなっています。中華街大通り沿いにある『中華街餃子館』もそのうちの一つ。高級料理でもある「北京ダック」を時間無制限で無限にいただけるとあって、平日ランチに利用してみることにしました。


都合10種類のメニューをいただきました

『中華街餃子館』の食べ放題は「オーダー式」で、各テーブルに備え付けられたタブレット端末を使って好みの料理を自分で注文する仕組みです。ここで筆者は以下の10種類のメニューをオーダーしました。

「北京ダック」×4人前
「蒸し鶏」
「焼豚」
「ピータン」
「酢豚」
「小籠包」
「チャーシュー」
「ネギチャーシュー」
「エビのチリソース」
「レタスチャーハン」


食べ放題メニューでいただいた「北京ダック」

「北京ダック」は欲張って4人前をオーダーしましたが、1皿ずつの量が小ぶりなため、「北京ダック」は、ダック・クレープそれぞれ4枚ずつでした。量を食べたければ、もっとオーダーすれば良いので、この点には全く不満がないことに加え、肝心の「北京ダック」の味わいも香ばしく濃厚で、食感のパリパリ感もあり大満足でした。


(左)「北京ダック」も美味しいが、それ以上に美味しかった「酢豚」。(右)卵と野菜のみ「レタスチャーハン」もパラパラで美味!

 そのほかのメニューもそれぞれ美味しかったですが、特に美味しいと思ったのが「酢豚」と「チャーシュー」。どうもこちらのお店では「肉類」が美味しいように思いました。また、後半でオーダーした「レタスチャーハン」もパラパラ食感で、薄味ながらこれも美味。これだけのメニューを食べまくって1848円(税込)とは、やはりコストパフォーマンスに優れたセットだと思いました。

●SHOP INFO

店名:中華街餃子館

住:神奈川県横浜市中区山下町147
営:10:00〜23:00(L.O.22:30)
休:なし

ランチのみ営業の絶品台湾料理店『頂好茶樓』


『頂好茶樓』のセットメニュー

 そして最後に目指したのが、関帝廟通りから奥に入ったエリアにぽつんとある『頂好茶樓』。市場通りで中華惣菜を複数展開する『頂好』による食堂的料理店で、営業はランチのみです。台湾料理の定番メニュー7種のみを提供していますが、単品料理は600円(税込)、セットメニューは750円(税込)と、これまたリーズナブル。ここでは「豚バラ飯セット」(税込750円)をオーダーしました。


「豚バラ飯セット」750円(税込)

「豚バラ飯」はいわゆる魯肉飯で、台湾料理特有のさまざまなスパイスが複雑に絡み合って味付けされています。しかし、くどいわけではなく、あっさりとした口当たりで、豚バラ肉本来の味わいを引き上げている印象。ご飯が次々と進みます。添えられた貢丸湯(肉団子スープ)との相性も抜群で、まさしく台湾の食堂でいただいているような錯覚を覚えました。


こちらでも最後にデザートとしてパイナップルをいただきました

 最後にはデザートとしてパイナップルもサーブされ、これで税込750円とはまずまず満足のランチになりました。定番の広東料理などの味に飽きたときには、『頂好茶樓』での台湾料理のランチもオススメです!

●SHOP INFO

店名:頂好茶樓

住:神奈川県横浜市中区山下町129
営:11:30〜15:00
休:水曜

平日の中華街でのランチは、「香港路」をマストでチェックしよう!


「香港路」は平日ランチの激戦区でした!(食楽web)

 今回、中華街で5店舗の平日ランチをいただきましたが、いずれもコストパフォーマンスに優れ、味、量ともに満足できるお店ばかりでした。本記事でご紹介した以外でも素晴らしいお店はあると思いますが、そこで一つ触れておきたいのが「平日ランチで迷った際は、香港路に行くべし!」ということ。

『牡丹園』の項でも触れた「香港路」では、「平日ランチ合戦」が繰り広げており、各店とも“ほかの店に負けないよう”価格、メニュー、量で創意工夫をしていることが強く伝わってきました。細い路地ではありますが、この「香港路」ではかなりお得な平日ランチをいただけるはずです。

 あなたはどのお店の平日ランチが気になりましたか? ぜひあなたならではのお店を見つけて、中華街での平日ランチを楽しんでください。

(撮影・文◎松田義人)

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