完全に芸術作品だ...! 華麗すぎる「キュウリの飾り切り」に反響、作者のこだわりを聞いた

2019年11月6日(水)21時0分 Jタウンネット

河童の王様がいればぜひ献上したい——そんな一皿が話題になっている。


ツイッターユーザーのおいり@bao(@oiri_kitchen)さんは、2019年11月3日にこちらの写真と、制作過程の動画を投稿。6日夕時点で動画は約3万7000件のリツイート、約12万件のいいねを集め、「すごすぎる」「芸術だ」といったリプライが相次いでいる。


河童の天皇が来たときは是非作ってあげてください pic.twitter.com/msIQeAVF46
- おいり@bao (@oiri_kitchen) November 3, 2019

動画では、おいりさんが華麗な包丁さばきでキュウリを鮮やかに変身させていく。


向こう側が透けるほど薄いスライス、外側を均一に剥いていく桂剥き、なぜ途中でキュウリが途切れてしまわないのかわからないほど細かい切れ込み。


動画に映るおいりさんの手は一切の迷いなく、さまざまな技術を披露していく


そして、あっという間に出来上がったのは、華やかな「キュウリの飾り切り」だ。同じ食材からできたとは思えないほど、多種多様な形状だ。


これらは、なんという切り方なのか。Jタウンネット編集部はおいりさんに取材した。


毎日毎日練習し、ようやく習得した包丁さばき


今回、動画で紹介されたのは14種類の飾り切り。


それぞれの名称をおいりさんが教えてくれたので、下の画像をご覧いただきたい。


「縦けん」や「山葵台」は刺身のあしらい、「互い違い」「市松」「蛇腹」は漬物に使われることが多いそうだ。


「蛇腹」は見るからに味が染みやすそうだし、動画では「山葵台」の中にマヨネーズが入れられていた。「飾り切り」は見た目が美しいだけではなく、実用性も兼ねているようだ。


おいりさんによると、もっとも難しいのは、「さざ波きゅうり」だ。


「あれは桂剥きを均一に、しかも、二重にしてやるのでかなり難しかったです」



さざ波きゅうりの作り方は、皮をむいたキュウリを桂剥きし、端は切り離さずにおく。これをもう1度繰り返し、二重の桂剥きにする。剥いた部分を切れ目の内側に挟み込むと、波のような形になるのだ。これを太めにスライスして少しずつずらしながら並べると、波が押し寄せているように見える。


おいりさんのツイッターのプロフィールには、「趣味で料理してます」と書かれている。


どこで包丁さばきを学んだのか尋ねると、


「わたしは高校を卒業して大阪の辻調理師専門学校という学校に入りました。もともと細かい作業が好きで得意だったので、飾り切りを見たときに絶対に極めたいと思い練習しはじめました」



とのこと。飾り切りの練習は「毎日毎日してました」とおいりさん。


「包丁に慣れるため1日1回は必ず握るように心がけてました。
ある程度できるようなるまで2年ほどですかね」



細かい作業が得意、という適性もあっただろうが、2年間毎日続ける熱意がおいりさんの包丁使いを素晴らしいものにしたのだろう。


現在は料理の仕事はしていないそうだが、趣味で包丁を握り、ツイッターやTikTokでその腕前を披露している。過去の投稿を見ると様々な飾り切りに挑戦していて、日々の鍛錬を欠かさない様子がうかがえた。


きゅうり 飾り切り pic.twitter.com/T4ckUk7bag
- おいり@bao (@oiri_kitchen) November 3, 2019

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