今が旬の「ピコ太郎」に似た名前の店は儲かっているのか

11月6日(日)16時0分 NEWSポストセブン

PPAPでお墓参りブームは?(写真:アフロ)

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 今や世界中でブレイクしている「ペンパイナッポーアッポーペン」。軽快なノリに乗って、似た名前の商品も売れているのではないか。大人力コラムニストの石原壮一郎氏が取材した。


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 ピーピーエーピー♪ 一度聞いてしまうと、あのメロディが頭の中でリフレインしてしまいます。シンガーソングライターのピコ太郎による「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」の動画が、世界中で大ブレイク。ここ1週間ぐらいは地上波のテレビでもしきりに取り上げられて、今や知らない人を探すほうが難しくなりました。


 おそらくその勢いは長くは続かないからこそ、「旬」のものには魅力があり輝きがあります。したり顔で批判するより、一種の「お祭り騒ぎ」に乗っかって大いに楽しんでしまいまいましょう。それが大人の懐の深さであり粋なスタンスです。


 世の中には「ピコ太郎」と似た名前のお店なども、きっとあるはず。ピコ太郎の大ブレイクは、どんな影響を及ぼしているのか。思い立って調べてみたところ、栃木県塩谷郡高根沢町に「ピザ太郎」という宅配のピザ屋さんが、兵庫県尼崎市に「墓ピカ太郎」というお墓の代理清掃サービスがありました。もしかしたら「ピコ太郎特需」が起きているかもしれません。唐突を承知で、ふたつの「ピ○太郎」を直撃! 


 まずは、栃木の「ピザ太郎」さん。15年ほど前にオープンし、高根沢町のみなさんに愛され続けています。店長の江連努さんにお話を伺いました。


「最初に『ピコ太郎』を知ったときは、ああ、一文字違いだなあと思いましたが、まあそのぐらいです。お客さんからも、とくに何も言われませんね。売り上げにも影響はありません」


 あれ、意外とクールな受け止め方です。でも、じつはひそかに「アイハブアピザ、アイハブアアッポー」といった感じのパロディ動画をネット上にアップしたり、リンゴとパイナップルを使った新メニューを開発したりといった目論見があるのでは?


「いや、今のところそういう予定はないですね」


 絶好のチャンスですので、ぜひ作ってください! 今後、古坂……じゃなくてピコ太郎さんが、テレビの企画とかでお店を訪れるなんてこともあるんじゃないですか。


「いやあ、ウチは小さいお店ですから、そんなことないと思いますよ。もしそういうお話があっても、あまり顔を出したくないので……」


 なんて奥ゆかしい。店名と似た名前の人物が話題になっても、騒がず浮かれず一枚ずつ真摯にピザを焼いていこうという姿勢はアッパレです。これからもがんばってください。お近くの方は、話の種にもなるのでぜひご注文を。


 続いては、兵庫の「墓ピカ太郎」さん。運営会社である株式会社緑香の本田智社長にお話を伺いました。このサービスの名付け親でもあります。


「最初にピコ太郎の動画を見たときは、ああ面白いなって思っただけで、『墓ピカ太郎』と結び付けては考えてませんでした。こうやって取材を受けて、あらためて『そういえば似てるな』と親近感を覚えてます。急にお客様が増えたとか、そういうことはありませんね。ピコ太郎がらみの取材ですか。今回が初めてです」


 それは光栄です。「墓ピカ太郎」さんがサービスを始めたのは、去年の6月。モットーは、リーズナブルな料金設定とお好みのオプションを自由に選べるところです。


「私自身、ご先祖様のことを昔から大切にしております。どうしてもご自身でお墓参りに行けない方のお力になりたいと思って、墓ピカ太郎を始めました」


 ちなみにピコ太郎は五人兄弟という設定で、長男はまさにピカ太郎という名前らしいです。そんなご縁もあることだし、パロディ動画を作ってみるというのはどうでしょう。


「ハハハ、いいですね。今のところ予定はないですけど、検討してみます。PPAPという名前のサービスも作りましょうか。よりいっそうピカピカ(PP)にします、って感じで」


 ぜひ作ってください。古坂……じゃなくてピコ太郎さんが「兄」の墓ピカ太郎さんを訪ねて来て、お墓の掃除を手伝うなんて企画を打診されたら、どうしますか。


「いいじゃないですか。ぜひやってもらいたいです」


 おお、素晴らしい! どこかの局でぜひ実現してください。ピコ太郎は常々、動画を通して訴えたいのは「世界平和と家族への愛」だと語っています。きっとお墓の掃除も同じ。名前だけでなく、目指すところも似ているようです。


 ピコ太郎に似ているのは、「ピザ太郎」や「墓ピカ太郎」だけではありません。タキイ種苗が「ピー太郎」という苦味を抑えたピーマンの種を販売しています。あるいは、「太郎」はついていませんけど、「おにぎりせんべい」で知られる三重県のお菓子会社マスヤが作っている欧風せんべい「ピケ8」は、今年で発売45年目を迎えるロングセラー商品。森永乳業のアイスクリーム「ピノ」も今年で発売40周年です。ピコ太郎が「ピケ8」や「ピノ」を訪ねて、人気が長続きする秘訣を伝授してもらうなんてのはどうでしょうか。


 そんなこんなで、ピコ太郎にはこれからもますます活躍してもらいたいものです。何が当たるかわからないことを実証して、世の中に勇気と希望を与えてくれました。いろんな「ピ○太郎」や「ピ○」のみなさんにおかれましても、ますますのご発展とご清栄をお祈り申し上げます。

NEWSポストセブン

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