新京極にある京中華の名店『龍鳳』で舞妓も愛する名物料理「からしそば」を食べてきた!

2021年11月6日(土)10時50分 食楽web


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 京都といえば、京野菜を使ったおばんざいやお寺で食べる精進料理などの薄味でさっぱりとした料理が美味しいことで有名です。しかし、大手中華料理のチェーン店本店などもあって、実はかなりの中華料理好きなのをご存知でしょうか?

 一方で京都といえば、舞妓さんのいる花街があり、舞妓さんなどでも食べられるようにニンニクや香辛料など香りの強い食材を避け、あっさりとした優しい味わいの中華料理が「京中華」として独自に進化しました。

 舞妓さん向けといえば格式が高そうですが、広く一般的に浸透していて、いわゆる街中華のようなお店でも食べられます。そんな京中華で特に有名なのが「からしそば」というメニュー。

「からしそば」の美味しい店として有名なのが、新京極の裏通りにある『龍鳳』です。あまりに飾り気のないお店なので、ちょっと入りづらいかもしれませんが、京都の人が普段食べている肩肘の張らない京中華が味わえます。

 店内に入ってみると、L字のカウンターに真っ赤なテーブルという「ザ・街中華」という雰囲気。では早速、人気の春巻きと一緒に、「からし入りそば」を注文してみましょう。

京中華の有名メニュー「からしそば」を体験!


からしそば700円、春巻き650円

 からしそばは焼きそば向けのお皿に入っていて、餡かけの汁なしラーメンという雰囲気。餡の色はかなり茶色いですね。

 香りを確認してみると確かに、からしの香りがほのかに感じられます。

 それではいただきます! 麺を持ち上げると、鶏ダシのコク深い餡がねっとりと絡みついてきます。肝心のからしはツーンとするものの、むせ返るというほどではなく、後乗せではできないまろやかな辛みが特徴。スッキリ、サッパリとした味わいがたまりません。

 具材は鶏肉と椎茸、ネギに海老という取り合わせ。焼きそばに鶏肉は珍しいですが、からしそばには鶏肉が一般的だそうです。

 からしそばと一緒に注文した春巻きも、じつは京中華の独自進化メニュー。いわゆる春巻きの皮ではなく、卵入りの生地で巻いて揚げたサックリふっくらの玉子春巻。

 おちょぼ口でも食べられるように一口大にカットしてあったり、皮もパリパリの生地じゃないので、食べる度に欠片が落ちて服が汚れない工夫は舞妓さん向けの京都仕様ですね。

 春巻きは、からし酢醤油で食べるのが定番。からし醤油味のからしそばがあるので、ちょっと下品ですが、からしそばの餡を春巻きのタレ代わりに付けて頂くのも美味しいです。

 具沢山の中身はタケノコやシイタケなど、あっさりとした中に旨みと食感の詰まった美味しい春巻きでした。

 お店には平日の15時頃にお邪魔しましたが、客足は途切れることなく、からしそばを注文してササッと食べて帰って行く人が多くいます。京都の人の生活の中に浸透している「からしそば」、ぜひ味わってみてください。

(撮影・文◎けいたろう)

●DATA

龍鳳(リュウホウ)

住:京都府京都市中京区新京極町通六角東入ル北側桜乃町450
TEL:075-255-3966
営:11:30〜19:30 ※入店は18:30まで、注文は19:00まで
休:水曜

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。

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